「珍走団」の意味【使い方や例文】
この「珍走団」は、よく考えて作った言葉だと感心してしまいます。
では、その意味や由来、使うことでの効果などを詳しく見ていきましょう。
目次
- 「珍走団」の意味とは?
- 「珍走団」の語源や由来
- 「珍走団」の言葉の使い方
- 「珍走団」を使った例文と解釈
- 「珍走団」を英語にすると?
- 暴走族と呼ばす「珍走団」と呼ぶ効果
- 「珍走団」を使った言葉と解釈
「珍走団」の意味とは?
珍走団とは、いわゆる「暴走族」の新しい名称です。
今ではそのように呼ぶのが普通になりつつある地域も多くなっています。
この言葉を使ったポスターや看板も、多く見られるようになりました。
道路交通法を無視した暴走行為がかっこいいと思っているような集団に対し、それを暴走ではなく、「珍走」と表現し、自分たちがいかに馬鹿なことをやっているのかを知らしめる為に作られた言葉です。
「珍走団」の語源や由来
珍走団の語源は、上に書いたように、暴走行為を珍走(みっともない走り方)と表現し、そのようなことを行っている集団という意味からきています。
この言葉が誕生したのは、有名な大型の掲示板「2ch」ですが、今では福岡県警を始めとする警察組織が正式に採用するようになり、色々な所で見掛けるようになりました。
こんな呼ばれ方をしてまで法律違反を繰り返すのか、という意味が存分に込められているのは言うまでもないでしょう。
「珍走団」の言葉の使い方
珍走団という言葉は、そのような集団を表現する時にどんどん使うべきだと言えるでしょう。
自分たちがそんな風に呼ばれているのだと分からせることが、暴走行為を止めさせることに繋がるからです。
常にこのように呼ばれていれば、自分たちがいかにみっともない存在かということに嫌でも気付くでしょう。
「珍走団」を使った例文と解釈
珍走団は、地域によっては、もう普通に使われるまでになっています。
こんなに完全に馬鹿にされていると分かる蔑称を使われて、それでも暴走行為を続けるような人間は、もうどうしようもありません。
そんな意味が多分に込められている例文をいくつか挙げていきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「この寒い中を、珍走団たちもご苦労なこった」
とてもすすんで外出する気にはなれない寒い冬の夜でも、珍走団は平気で徒党を組んで走りたがります。
何か彼らをそうさせるのかは分かりかねますが、正にご苦労なことです。
例文2
「これだけ世の中から嫌われているのが分からない珍走団とか、馬鹿じゃないの」
珍走団は、誰からこのように言われても仕方のない存在です。
自分たちが危険なだけでなく、人に大きな迷惑を掛ける「珍走」はすぐにでも止めて欲しいものです。
例文3
「珍走団は、バイクにそうだと書いて走ればいいと思うよ」
これもまた、珍走団を完全に馬鹿にした表現です。
そこまで言われてしまう原因に自分たちで気付けないようでは、人間として困った存在だと言わざるを得ません。
「珍走団」を英語にすると?
珍走団の元になった言葉の「暴走族」は、英語で“motorcycle gangs”と表現します。
これを「珍走団」のように、「みっともない走り方をする集団」という意味に変えると、“disreputable motorcycle group”と表現できます。
“disreputable”には「みっともない」、「恥じるべき」という意味があり、この表現で英語圏でも充分に通じます。
海外でもそのような集団は少なくないようです。
暴走族と呼ばす「珍走団」と呼ぶ効果
暴走行為によって、人に多大な迷惑を掛けている集団のことを暴走族という言葉で呼ぶと、呼ばれた方が、それをかっこいいと勘違いしてしまう可能性がありますが、「珍走団」などと馬鹿されて呼ばれれば、少なくともそうとは思わないでしょう。
つまり、いかにみっともない存在なのかを呼称で教えてあげているのです。
それによって、そういった集団を減らすこと効果に期待しているのです。
「珍走団」を使った言葉と解釈
珍走団は、早くも他の言葉と組み合わせて使われています。
それだけそのような集団を撲滅したいと色々な人が考えているからでしょう。
もちろんどれも珍走団を馬鹿にした言葉で、そのような集団が多い地方ごとの名称が付いているのが特徴です。
- 「湘南珍走団」【しょうなんちんそうだん】
- 「関西珍走団」【かんさいちんそうだん】
「湘南珍走団」【しょうなんちんそうだん】
この言葉は、「湘南純愛組」という暴走族をテーマにした漫画が過去にあったことから生まれました。
主に逗子、葉山、藤沢、茅ヶ崎辺りで暴走行為を行っている集団のことを指し、侮蔑している言葉です。
「関西珍走団」【かんさいちんそうだん】
未だに珍走団が多い、関西のそのような集団のことをまとめて指す言葉です。
この地域でも、すっかり暴走族とは言わなくなっており、「珍走団」の表現で定着しつつあります。
この地域では、過去にパトカーが珍走団に体当たりをして捕まえたという行為がニュースになったほど、珍走団に対して力を入れて取り締まっています。
その行為の良し悪しについては語りませんが、そこまでしているという警察の努力を評価すべきでしょう。
尚、ネットでは警察が大絶賛されていました。
珍走団などと馬鹿にされてまで暴走行為を繰り返すのは、愚かと言う以外に言葉がありません。
「若気の至り」で済むことと済まないことの区別くらいは、早い年齢の段階から付けるべきなのは言うまでもありません。