「勇往邁進」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
「勇往邁進」という言葉を見たことも聞いたこともないという人もいることでしょう。
又、目にする機会はあっても使ったことのない人や、その意味が曖昧なまま使っている人も少なくない言葉だと思います。
ここでは、そんな「勇往邁進」について、読み方や語源、使い方、英語、類語などを詳しく解説していきます。
目次
- 「勇往邁進」の意味とは?
- 「勇往邁進」の語源
- 「勇往邁進」の言葉の使い方
- 「勇往邁進」を使った例文・短文(解釈)
- 「勇往邁進」の英語
- 「勇往邁進」は座右の銘に使える?
- 「勇往邁進」の類語
「勇往邁進」の意味とは?
「勇往邁進」は、何事にもひるむことなく、目的や目標にむかって果敢に突き進んで行くことを意味する言葉です。
何事も恐れることなく、勇ましく、ひたすら前進するさまを表していて、とても力強く活気のある表現といえます。
目標に向かって一心不乱に突き進む、迷うことなくひたすら前に進む、といった意味合いをもつ四字熟語です。
- 「勇往邁進」の読み方
「勇往邁進」の読み方
「勇往邁進」は、「ゆうおうまいしん」と読みます。
「邁進」は難しい漢字ですが、「まいしん」と読みます。
「勇往邁進」の語源
「勇往邁進」の「勇往」には、勇んで行く、勇敢に進んでいく、という意味があり、「邁進」には、止まらずに進む、迷わずに進む、ひたすらに進む、という意味があります。
目的や目標に向かって、勇敢に、迷うことなくがむしゃらに突き進むということになります。
やる気と意志の強さを感じさせる言葉ですので、ビジネスシーンでも、何かと活用できる四字熟語でしょう。
「勇往邁進」の言葉の使い方
「勇往邁進」は、誰でも知っているというほど多くの人に馴染みのある言葉ではないでしょう。
しかし、この言葉が持っている意味やニュアンスを正しく理解して使いこなせるようになると、社会人でも学生でも、抱負を語る場面や、努力を続けている他人を褒める場面など、使える機会は結構あるものです。
「勇往邁進」を使った例文・短文(解釈)
「勇往邁進」という四字熟語を使い慣れていない人の中には、どのような使い方をすれば良いか分からないという人もいるかと思います。
ここでは、「勇往邁進」を使った例文を使って解説していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
チームを結成して5年目で、見事に地区大会で初優勝することができました。
全国大会を制覇する道のりは長く険しいものになりそうですが、それでもチームのメンバー全員、全国大会で優勝するという目標に向かって勇往邁進していく覚悟はできています。
(目標に向かって、ひたすら突き進んでいく覚悟はできています。)
例文2
私は子供の頃から宇宙飛行士になるという夢がありました。
その夢の実現を目指して勇往邁進した結果、この度、念願だった宇宙飛行士への道が開けることとなったのです。
(その夢の実現を目指して、諦めることなく突き進んできた結果、この度、念願だった宇宙飛行士への道が開けることとなったのです。)
例文3
わが社の発展のために勇往猛進してくれた彼が定年を向かえることになりました。
彼が去ることは大変残念ですが、その功績を称えて、盛大な送別会を開くことにしましょう。
(わが社の発展のために、何事も恐れずに歩みを進め続けてくれた彼が定年を向かえることになりました。)
「勇往邁進」の英語
「勇往邁進」という四字熟語を英語に訳す場合には、dash and go、push forward、push to the front、dash onなどの表現を使うことができます。
「勇往邁進」は座右の銘に使える?
「勇往邁進」を座右の銘にしている人も多くいます。
目標や理想に向かってたゆまぬ努力を続けられる意志の強さや、何事にもひるまず、諦めない精神力と行動力を持っている人というのは、学生であっても社会人であっても、周囲からは一目置かれる存在です。
そして、そういった人の多くは、大きな成果を上げることができるものです。
「勇往邁進」の類語
「勇往邁進」という四字熟語には、似た意味を持つ四字熟語がいくつかあります。
「猪突猛進」、「獅子奮迅」、「直王邁進」などが、「勇往邁進」の類語として知られていますので、それぞれの意味を、例文も交えて詳しく解説していきます。
- 「猪突猛進」【ちょとつもうしん】
- 「獅子奮迅」【ししふんじん】
- 「直往邁進」【ちょくおうまいしん】
「猪突猛進」【ちょとつもうしん】
「猪突猛進」という四字熟語には
目的や目標に向かってがむしゃらに進むこと、という意味があります。
又、周囲の状況を顧みず、向こう見ずに勢いよく突き進む、という意味も持っており、これは、真っ直ぐに突進する猪の様子を例えたものです。
後先を考えずに突っ走った結果、周囲に迷惑をかけてしまった、というようなネガティブな意味合いも含む言葉ですので、この言葉を使う際には注意しましょう。
「彼は猪突猛進型の性格をしているため、時々、無謀なことをしてしまう」、「何事に対しても猪突猛進する彼女ですが、その行動力は羨ましいと思います」のような使い方をします。
「獅子奮迅」【ししふんじん】
「獅子奮迅」は
獅子(ライオン)が激しい勢いで獲物に向かっていく様を例えた四字熟語で、果敢に物事に対処すること、激しく活動すること、といった意味をもっています。
更に、華々しい活躍や、激しく勢いのある活動の例えとしても使われます。
「かつては獅子奮迅の活躍をして脚光を浴びていた彼女でしたが、今は人里離れた場所で、静かに余生を送っています」、「先日の試合で獅子奮迅の活躍をした相手チームの選手は、やはりプロ入りを決めたようです」のような使い方をします。
「直往邁進」【ちょくおうまいしん】
「直往邁進」は
何のためらいもなくまっすぐに前進するという意味を持つ四字熟語です。
「直往」には、まっすぐに行くという意味があり、「邁進」には、恐れることなく突き進むという意味があります。
「彼は、自ら掲げた理想を実現させるために、直往邁進しています」、「野球部のエースだった彼ですが、受験のためにあっさりと部活を辞め、難関校突破を目標に掲げて直往邁進しています」のような使い方をします。
「勇往邁進」について、意味や使い方、類語などを詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
一年の抱負を語る時に使われたり、座右の銘として使われたりもしている言葉ですので、ここぞという時に使ってみたい四字熟語の1つだといえるでしょう。