「オノマトペ」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「オノマトペ」の意味や類語を紹介します。
さらに「オノマトペ」の使い方や、「オノマトペ」を使った例文を紹介します。
目次
- 「オノマトペ」の意味とは?
- 「擬態語」
- 「擬声語」
- 「オノマトペ」の言葉の使い方
- 「オノマトペ」を使った例文
- 「オノマトペ」一覧
「オノマトペ」の意味とは?
「オノマトペ」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
今回、初めて「オノマトペ」を目にした人は、この言葉が何を意味するか、見当もつかないかもしれません。
実は「オノマトペ」はフランス語がもとになったカタカナ語なので、少し特殊な雰囲気がするかもしれません。
しかし「オノマトペ」の意味は知らなくても、「オノマトペ」自体は、みなさん毎日のように使っています。
これを機会に、「オノマトペ」の意味をしりましょう。
- 「オノマトペ」の意味
「オノマトペ」の意味
「オノマトペ」にはどのような意味があるでしょうか。
「オノマトペ」には、「擬声語」や「擬態語」を総称したものという意味があります。
また、音声や動作、状態などを音声化して示唆する方法という説明の仕方もあります。
何かを説明する時に、しっかりとした言葉で説明するのではなく、動作をそれらしい言葉にしたり、聞こえる声をそのまま言葉にするなどして、音声や動作、状態を伝える言葉が「オノマトペ」です。
「擬態語」
「オノマトペ」は「擬態語」と「擬声語」で構成されています。
そこでます「擬態語」について見て行きましょう。
「擬態語」は状態や動作をそれらしく表現する言葉です。
例えば地震で家が揺れる様子を言葉にする時に、「ゆらゆら」という擬態語を使うとそれらしくなります。
「地震で家が『ゆらゆら』揺れた」という感じです。
またもっと激しく揺れている様子を表現したい時は「地震で家が『ぐらぐら』揺れた」という「擬態語」を選ぶ事ができます。
「地震で家が揺れた」、「地震で家が激しく揺れた」と表現するよりも、どのくらい、どのように揺れたのかが感覚体に伝わりやすいのではないでしょうか。
「擬声語」
「オノマトペ」のもうひとつが「擬声語」です。
「擬声語」は、自然現象の音を表す言葉です。
音や声などを真似して言葉にしたものと言えるでしょう。
例えば「風が強く吹いている」という文章に、「擬声語」を加えてみるとどうなるでしょうか。
「風が『びゅうびゅう』吹いている」と言う文章になります。
「風が強く吹いている」よりも感じが出ていて、風の音が耳に直接届くような気持ちがします。
「擬声語」を使った方が、臨場感が出るため、実際の様子を表現しやすいかもしれません。
他にも、「犬が鳴いている」よりも、「犬が『わんわん』鳴いている」の方が、犬の様子をイメージしやすいでしょう。
「オノマトペ」の言葉の使い方
「オノマトペ」は「擬声語」と「擬態語」の総称です。
「擬声語」は、自然現象の音を表す言葉です。
「擬態語」は状態や動作をそれらしく表現する言葉です。
「擬態語」や「擬声語」を使った方が、その状況や現象が相手に伝わりやすいと感じた時に「オノマトペ」を使いましょう。
例えば「庭で虫が鳴いていた」と言うより、庭で鳴いている虫の声を聞いて、「擬声語」を文章に入れた方が、臨場感が出るはずです。
「庭で虫が『スイッチョ』『スイッチョ』と鳴いている」という感じです。
またボールが転がっている用を見た時に、「ボールが『ゴロゴロ』転がっている」と言った方が、それらしさが増すでしょう。
このように、自分が体験した事、テレビなどで見た出来事を、より「らしく」伝えたい時に、「オノマトペ」を使ってみましょう。
「オノマトペ」を使った例文
「オノマトペ」を使った例文を紹介します。
「擬声語」と「擬態語」を使った例文を見て行きましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「擬態語」を使った例文を紹介します。
「告白を前にして、A君は『もじもじ』している。
もっと堂々としないとフラれてしまうぞ」、「彼女は水泳が上手だ。『すいすい』と河童のように湖を泳いで行く」、「マラソン大会に参加した。後半になり足が疲れて、『すってんころりと』転んでしまった」などです。
「擬態語」を使うと、文章が楽しげになります。
ぜひ積極的に取り入れて行きましょう。
例文2
続いて「擬声語」を使った例文を紹介します。
「牧場にソフトクリームを食べに行った。牛が『モーモー』鳴いている。のどかな気持ちになった」「曇り空だと思っていたら、雨が『ぽつぽつ』と降ってきた。本降りになる前に家に帰ろう」、「寒い朝だと思っていたら、『ちらちら』と雪が降ってきた。『こんこん』と降り出したら、雪だるまが作れるな」という感じです。
「牛が鳴いている」よりも「牛が『モーモー』鳴いている」の方が、断然楽しげなのが分かります。
「オノマトペ」一覧
最後にいくつかの「オノマトペ」を見て行きましょう。
あなたの好きな「オノマトペ」が登場するかもしれません。
- 「ニャーニャー」
- 「こつん」
- 「さくり」
- 「ぽたぽた」
- 「だらだら」
- 「へろへろ」
- 「あんぐり」
「ニャーニャー」
「ニャーニャー」は、ネコの鳴き声をまねた『擬声語』です。
誰もが聞いた事がある鳴き声ですので、「ニャーニャー」と言うだけで、ネコの事だと分かります。
「こつん」
「こつん」は、何かと何かがぶつかった音を表現している『擬声語』です。
例えばコンクリートの床に、小石が当たった音などをイメージする事ができます。
「こつん」を激しくすると「ごつん」になります。
「ごつん」は、子供の頭と頭がぶつかった音などをイメージする事ができるでしょう。
「こつん」と「ごつん」だけで、当たっている物の違いが分かるのが、「オノマトペ」の魅力でしょう。
「さくり」
「さくり」は物を切る、または刺す音です。
例えば、包丁で野菜を切る音などがイメージできるでしょう。
「さくさく」だと、ジャガイモを輪切りにしているようなイメージが湧きそうです。
「ざくざく」の場合は、キャベツを適当な大きさに切っているイメージが湧くのではないでしょうか。
「ぽたぽた」
「ぽたぽた」は、水などが落ちる様子がイメージできる「擬態語」です。
例えば「雨水が、天井から『ぽたぽた』落ちる」などという文章を作る事ができます。
「ぼたぼた」になると、血がしたたり落ちるようなイメージになるのが不思議です。
「ぽたぽた」と「ぼたぼた」でこれだけイメージが変わるのも、「オノマトペ」の魅力でしょう。
「だらだら」
「だらだら」は、よだれが頬を伝う様子などがイメージできる「擬態語」です。
粘り気がある水分が落ちる様子を言葉にしたものです。
また「A君は仕事に対するやる気がなく『だらだら』としている」など、やる気のない様子を表現する事もできます。
「へろへろ」
「へろへろ」は、勢いがない様子、へなへなした様子を言葉にした「擬態語」です。
「投手が『へろへろ』のボールを投げて、ホームランを打たれた」などという文章に使う事ができます。
また「彼は疲れ切って『へろへろ』だ」などという文章を作る事もできます。
スポーツやビジネスシーンなどで、疲労がひどい時などに便利に使える「擬態語」のひとつです。
「あんぐり」
「あんぐり」は口を大きく開ける様子を表現した「擬態語」です。
とても驚いた様子を表現する事ができます。
例えば、「A君とBさんが付き合っていると知って、『あんぐり』してしまった」という文章では、驚きのあまり目を大きく開けている人をイメージする事ができます。
「オノマトペ」の意味や使い方を見てきました。
文章やセリフに、「オノマトペ」を取り入れると、一気に楽しげになります。
日常的な場面で、あるいはビジネスシーンで、「オノマトペ」を使った文章を、積極的に話しましょう。