「ええんやで(ニッコリ」の意味・元ネタ【使い方や例文】
今や10代の人達のコミュニケーション手段というと、SNSがメインな時代ですね。
その電脳空間の中では、常に新しいネットスラングが生まれていますが、「ええんやで」という言葉を40代、50代の人達は果たして理解することができるでしょうか?
目次
- 「ええんやで」の意味とは?
- 「ええんやで」の元ネタ
- 「ええんやで」の言葉の使い方
- 「ええんやで」を使った例文や短文・解釈
- 「すまんなええんやが」の精神
- いかんのか?→いかんでしょとは?
「ええんやで」の意味とは?
「ええんやで」という言葉の意味が理解できる人は、どれ程いるものでしょうか?
発音からして何となく関西系の方言に思えるのですが、相手の失敗を許す時に使われる言葉です。
「いいんだよ」
そんな日常的な会話の中で、ごく普通に出てくる何気ない言葉であり、難しい意味はありません。
しかし、使われるのは、なんJなどのネット空間で、完全なネットスラングなので、おしゃべり等では、あまり使われることばありません。
したがって、SNSなどでも使われていますが、「ええんやで(ニッコリ」という病原にあると、(ニッコリ)部分がついて回ることもあります。
「ええんやで」の元ネタ
「ええんやで」の元ネタは、調べてみると、意外に出元がはっきり分からないのです。
もしかすると、「すまんな」という言葉に対する返しとして、なんJ民が作った言葉だという見方があるほどです。
特に「ええんやで」が流行りだしたのは、2011年頃と見られていますが、2010年頃からは「〜〜やで」という語尾がなんと、Jやニュー速VIPなどで流行っていました。
しかし、「打順組んだやで」などと「やで」を付けるようになってきて、この「やで」がデフォルトの言葉づかいとなって、「ええんやで」が生まれたのではないかと思われます。
この言葉は、「なんJ」が発祥となる言葉で、何か失敗をした相手に対して笑顔で「ええんやで」とさらりと返しています。
元ネタは、なんJにおいては「いかんのか?」の返答として考えられたもので、「いかんでしょ」という言葉に対比するものとして用いられるようになったとも言われています。
この「ええんやで(ニッコリ」については、「ニッコリ」部分を嫌うユーザーも少なくなく使用する時際には、ある程度の注意が必要でもあります。
「ええんやで」の言葉の使い方
「ええんやで」とは、関西弁で、「ありがと」とか「大丈夫だよ」という意味になります。
「いかんのか?」を見たら「いかんでしょ」と返し、「知らんかったすまんな」と出てくれば、「ええんやで」とつなげるパターンで使われています。
「ええんやで」を使った例文や短文・解釈
では、「ええんやで」を使っている単文などを見ていくことにします。
- 「ええんやで」の例文1
- 「ええんやで」の例文2
「ええんやで」の例文1
「ええんやで(ニヤリ」
「ええんやで(ニヤリ」の後の(ニヤリが気になるところですが、「大丈夫だよ」と微笑んだと同時に、しっかりと内心、ニヤリと笑っているのかもしれませんね。
「ええんやで」の例文2
「ええんやで(ニハ゜ー」
古くからある病院のキーマンがどうしても自分の気持ちを制御できないことについて言っていますが、ここで「ニハ゜ー」とは、コントロールがまず難しい場面で「ニヤリ」によりも少し力強く微笑んでいるということになるでしょうさ?
「すまんなええんやが」の精神
ネットスラングとは言え、「すまんなええんやが」の精神は、私達の仕事の世界でも通じることです。
何か失敗した時に、どうしても謝ってしまうことがほとんどなのですが、「すまんな」と素直に頭を下げた時、すかさず「ええんやか」と返すことで、失敗のくらいイメージがなくなります。
そして、そんな失敗にいちいち目くじらを立てる必要もなく、大きな気持ちで流すことが、この精神と言えるでしょう。
いかんのか?→いかんでしょとは?
「いかんのか?」の元ネタは、2007年巨人・原監督の発言の「使っちゃいかんのか?」から始まったとされています。
インタビューで「なぜ三木を使ったか?」というぶしつけな記者の質問に対して、「(使っちゃ)いかんのか?」という返事をしたのが始まり。
それが「使っちゃいかんのか?」から「(?しちゃ)いかんのか?」と変化してきてら2009年頃から実況J板に定着していったのです。
ネットスラングは今でも続々と生まれてきていますが、生まれてからすぐに陳腐化してしまいそうなのも、ネットならではの特徴かもしれません。