「付与」の意味・類語・対義語【使い方や例文】
「付与」の意味や類語を紹介します。
さらに「付与」の使い方や、「付与」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「付与」の意味とは?
- 「付与」の類語
- 「付与」の言葉の使い方
- 「付与」を使った例文
- 「付与」の意味と「賦与」の違い
「付与」の意味とは?
「付与」という言葉を知っているでしょうか。
主婦のみなさんなど、頻繁に買い物をする人は、比較的「付与」という言葉になじみがあるかもしれません。
一方で、「付与」という言葉を今回初めて目にする人もいるでしょう。
また「付与」という言葉を知っているけど、詳しく説明するのは難しいという人も多いかもしれません。
とはいえ、「付与」は社会生活を送る上で知っておきたい言葉のひとつです。
そこで「付与」の読み方と意味を紹介します。
- 「付与」の読み方
- 「付与」の意味
「付与」の読み方
「付与」は「ふよ」と読みます。
「つけよ」とか」「ふや」などと読み間違えをしないように気を付けましょう。
これを機会に、「付与」は「ふよ」と読む事を覚えておきましょう。
「付与」の意味
「付与」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「付与」には、「授け与える事」という意味があります。
そのため、「○○を付与する」という場合は、「○○をあげる」という意味になります。
「付与」という言葉を使って、授け与えるものは、基本的に何でも良く、一般的なものでは、家電量販店などで家電を購入した時のポイントなども「付与」されます。
この場合は、「家電量販店で4Kテレビを買って、1万円分のポイントを『付与』された」という文章になります。
また何かの権利などを、授け与える事もできます。
例えば、「娘に代々続く老舗居酒屋の跡を継ぐ権利を『付与』した」などという文章を作る事もできます。
このように「付与」には、「授け与える事」という意味があり、簡単に言うと「○○をあげる」という意味があります。
「付与」の類語
次に「付与」の類語を紹介します。
「付与」と同じような意味を持つ言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。
- 「与える」【あたえる】
- 「授ける」【さずける】
- 「授与」【じゅよ】
「与える」【あたえる】
「与える」という言葉は、一般的に使われているメジャーな言葉のひとつです。
「与える」には、「相手にぴったりするようなものをやる」という意味があります。
「○○を与える」という時に、特に何も考えずにものをあげていた人もいるかもしれません。
しかしそもそも「与える」には「相手にぴったりするもの」をあげるというルールがあります。
何か適当にあげておこう…そのような発想の人は、「与える」という言葉を使ってはいけない事になります。
また最近は、そんな「与える」の本来の意味は薄れて、目上の人が誰かに何かをあげる事を、もったいぶって表現する言葉になっています。
「授ける」【さずける】
「授ける」も「付与」と似ている言葉です。
「授ける」には、「上のものから、下の者に大切なものをあげる」という意味があります。
例えば会社の社長から従業員に、または校長先生から生徒へ、「大切なものを」あげるという意味のある言葉です。
このように聞くと、「授ける」と言われた時は、かなりいいものがもらえそうだとワクワクしそうです。
言葉の意味を知ると、もらえるもののグレードや種類なども分かるので、楽しい気持ちになるかもしれません。
「与える」も目上の人から目下の人へ、なにかをあげるという意味がありましたが、「授ける」の方が、さらに目上の人からあげるという感じが強くなっています。
「授与」【じゅよ】
「授与」には、「ものを授け与える事」という意味があります。
「付与」とかなり近い言葉です。
「授与」という言葉は、実は学生生活をした事がある人なら、聞いた事があります。
「卒業証書」は「授与」されるからです。
小学校や中学校、高校や大学の卒業式で、「卒業証書授与」という言葉を何度も聞いたことがあるでしょう。
「付与」の言葉の使い方
「付与」という言葉をどのような場面で、どのように使えばいいでしょうか。
「付与」には、「授け与える事」という意味があり、簡単な表現にすると「○○をあげる」という意味があります。
そのため、「○○をあげる」という場面や、「○○をもらった」という場面で使ってみましょう。
先ほど紹介しましたが、身近な所では、家電量販店の「ポイント付与」が分かりやすい例になりそうです。
家電量販店側は「今回の買い物で10%分のポイントを付与します」と言い、家電を購入した側は、「洗濯機を購入したら、5千円分のポイントを付与された」などと言います。
「付与」できるものは、基本的に何でもよく、目上の人から目下の人などの縛りもありませんので、自由に使う事ができます。
「○○をあげる」「○○をもらう」時に、「付与」という言葉を使ってみましょう。
「付与」を使った例文
「付与」という言葉を使った、例文を紹介して行きます。
様々な場面における、「付与」を使った例文を見て行くと、どのように「付与」を文章に組み込めばいいのかが見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
例文1
ビジネスシーンにおける、「付与」を使った例文を紹介します。
「私はまだ会社に入ったばかりで、仕事ができない。
だからせめて職場に運動量だけでも『付与』しよう」「僕はこの会社に、まだ何も『付与』できていない。
早く一人前の社会人になりたいな」、「A君が私の部署に入ってから、仕事のクオリティが上がった気がする。
A君は高い能力を、わが部署に『付与』したのだな」という感じです。
会社員として仕事をするという事は、能力や運動量などを職場に「付与」して、その対価としてサラリーをもらうと言えるかもしれません。
自分が職場に何も「付与」できていないと感じる時は、辛い時期かもしれません。
例文2
日常的な場面における、「付与」を使った例文を紹介します。
「家のお手伝いを頑張ったから、ポイントを10点『付与』しよう。
1000点貯まったらゲームソフトを買ってあげよう」「昔からこの土地で頑張ってきた人だから、その功績に敬意を表して、土地を『付与』したいと思います」「あのコンビニの店員さんは、独特のキャラクターをお店に『付与』している」「この駄菓子屋さんのおばあちゃんの笑顔は、商品に優しさという価値を『付与』している」などです。
「付与」は便利な言葉なので、ポイントも、土地も、キャラクターでさえもあげる事ができます。
「付与」の意味と「賦与」の違い
「付与」と似た言葉に、「賦与」という意味があります。
「賦与」は「付与」と同じように、「ふよ」と読みます。
読み方は全く同じで、意味もかなり似ている双子のような言葉です。
「付与」には「○○をあげる」という意味がありますが、「賦与」も同様に「○○をあげる」という意味があります。
ただし、「賦与」があげるものは、「生まれつき天や神様が配り与えるもの」というルールがあります。
例えば「生まれつきの才能」あるいは「生まれつきの美貌」をあげる時は「付与」ではなく「賦与」となります。
「この女性は、信じられないくらい美しいルックスを『賦与』された」、「彼は世界で並ぶものがいないくらいの優れた頭脳を『賦与』された」などという文章を作る事ができます。
「付与」と神様がくれる「賦与」という言葉をセットで覚えておきましょう。
「付与」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「付与」というと、少し難しい言葉のように見えますが、「○○をあげる」という意味だと思うと、急に親しみがわいてくるのではないでしょうか。
様々な場面で「付与」という言葉を、便利に使いましょう。