「もにょる」の意味・読み方【使い方や例文】
この「もにょる」は、既存の言葉ではどうにも表現しにくい状態を表す時に使う言葉です。
目次
- 「もにょる」の意味とは?
- 「もにょる」の語源
- 「もにょる」の言葉の使い方
- 「もにょる」を使った例文と解釈
- 「もにょる」は嫌いな人も多いので使うときに注意すべき?
「もにょる」の意味とは?
もにょるとは、「もどかしい」、「こそばゆい」、「もやもやする」といったような感覚が入り混じった状態を指す言葉です。
どこかが痒いようで、しかし、そこをかくことはできないとでも表現すると分かりやすいと思いますが、ともかくそのような感覚になっている時に使います。
言葉での説明が難しいように、このような状態になっている人は、この言葉でそれを表現するしかないという状況で、本人もそこまでよく分からずに使っているケースも見られます。
「もにょる」の語源
もにょるの語源は、「もにょもにょする」だと言われています。
このもにょもにょするという言葉自体、よく分からない状態を表現していますが、それが更に深まった状態だと考えてください。
若者言葉では、このような「〜る」という言葉を他にも多く見掛けます。
例えば、「バズる」などが代表的で、これは、口コミを意味する「バズ」が語源で、そこから転じて、とても話題になる(なっている)という意味の言葉です。
「もにょる」の言葉の使い方
もにょるは、後味が悪い(もやもやするという点から)という意味で使うこともあり、単に体がそういった状態だということを指すだけの言葉ではありません。
最後が「る」で終わっているので、「〜する」という動詞だと思うかも知れませんが、そうとは限らず、形容詞としても使えます。
例として、「もにょる漫画」などという使い方をよく見掛けます。
「もにょる」を使った例文と解釈
もにょるという言葉には、そのような状態になる、なりそうだという対象に、または、それらによってそうなった時の2通りの使い方があります。
では、いくつかの具体的な使い方(使われ方)を見ていきましょう。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「あのドラマのキスシーン、すごくもにょる」
自分が好きな俳優や女優が出ているドラマでそのようなシーンがあると、この「もにょる」状態になるのも何となく分かります。
この例は、もにょるの使われ方としてごく一般的なものだと言えるでしょう。
例文2
「借りてきた本を読み切ったけど、何かもにょるんだよ」
この例は、対象の本の結末に今ひとつ納得がいかなかったというケースです。
「何と表現したらいいのか分からないようなもやもや感」とでも言い換えると、分かりやすいと思います。
もにょるは、こういった時にでも使える言葉です。
むしろ、便利に使えている例だと言うことができます。
例文3
「さっきから体がもにょるんだけど…」
これは、どこかが痒いような、そうでもないような時や、理由もなくやる気が出ないような時に使っている例です。
やる気が出ないという状態は、これとは別の言葉で表現するべきですが、そのような時に使っても間違いだとは言えません。
つまり、「(体の)何かが普通とは違う」時全般に、気軽に使ってしまって構わない言葉なのです。
「もにょる」は嫌いな人も多いので使うときに注意すべき?
このもにょるという表現は、嫌う人が多いのも事実です。
見た目と語感に(人によっては)気持ち悪さがあることと、この手の若者が好んで使う妙な造語自体が嫌いだというのが理由だと考えられます。
後者は相手によってはどうしようもありません。
確かに文字として見ても、あまり気持ちのいい表現ではないので、若者言葉に問題がない相手に使う場合も、あまり多用は禁物です。
もにょるという言葉の解説は、それ自体が難しいと言っていいでしょう。
それだけに、この言葉を見た人はおろか、使った本人さえよく分からずに使ったようなケースさえ見られます。
その為、使う時には少し気を付けた方がいいかも知れません。