「掣肘」とは?意味や類語!例文と解釈
「掣肘」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「掣肘」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「掣肘」とは?
- 「掣肘」の表現の使い方
- 「掣肘」の語源
- 「掣肘」を使った例文と意味を解釈
- 「掣肘」の類語や類義語
- 「掣肘」の対義語
「掣肘」とは?
「掣肘」とはわきから干渉をして、自由に行動することを妨げることを言います。
「掣肘」の表現の使い方
「掣肘」とは「せいちゅう」と読みます。
わきから干渉をして、相手が自由にするのを邪魔するといった意味で使います。
「掣肘」は名詞ですから、これに「する」といったような動詞をつけて使うことができます。
「いつも掣肘する」「掣肘を加える」などと使います。
「掣肘」の語源
「掣肘」の語源は「呂氏春秋」という中国の古い話の中にあります。
それは、孔子の弟子の子賤が、書類を書く近吏の肘を引っ張って邪魔をした故事からとされています。
日常的によく使われる言葉ではないかもしれませんが、これを機会に覚えておきましょう。
「掣肘」を使った例文と意味を解釈
それでは「掣肘」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「掣肘」を使った例文1
- 「掣肘」を使った例文2
「掣肘」を使った例文1
「こちらが何かしようと計画すれば、毎回のように掣肘を加えてくるだろうから、今回は黙って進めよう」
「掣肘を加えてくる」とは、横から干渉をしてくる、やろうとしていることに難癖をつけたり邪魔をするといった意味で使います。
「掣肘」を使った例文2
「勝手なことはさせぬとばかりに、掣肘を加えているが、かなり嫌がられていることに気づいていない」
「掣肘を加えている」「掣肘する」とは、相手のすることを干渉して、自由に行動することを邪魔することを言います。
このような行為は相手からすれば、うっとうしく嫌なものでしょう。
「掣肘」の類語や類義語
言葉の意味が理解できましたところで、「掣肘」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「過干渉」【かかんしょう】
- 「束縛」【そくばく】
「過干渉」【かかんしょう】
「過干渉」とは他人のことに立ち入り、口出しをしたり、考えを押し付け過ぎることを言います。
「母は、過干渉なところが昔からある」「息子夫婦に過干渉な両親はわりと多いのかもしれない」「あの人の過干渉には困っている」などと使います。
「束縛」【そくばく】
「束縛」とは縛ること、捕らえることといった意味の他に、行動に制限を加え、自由を奪うといった意味もあります。
「時間に束縛されている」「束縛がきつい」「束縛されると嫌になる」などと使います。
「掣肘」の対義語
「掣肘」の対義語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な対義語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「放任」【ほうにん】
- 「野放し」【のばなし】
「放任」【ほうにん】
「放任」とは干渉することなく、ほうっておくこと、成り行きに任せること、自由にさせることなどを言います。
「子どもを放任している親」「放任主義もいい面と悪い面がある」「放任した結果、悪いことばかりしている」などと使います。
「野放し」【のばなし】
「野放し」とは放任して、勝手、気ままにさせておくことを言います。
「恐ろしいことに犯罪者が野放しになっている」「彼氏を束縛しても上手くいかないと思って、今は野放しにしている」「子どもをこんな遅い時間に野放しにするなんて何を考えているんだ」などと使います。
あまりいい意味合いにはとらえられない場合もありますので、「自由にさせている」という言葉を使った方がいい時もあります。
いかがでしたでしょうか。
「掣肘」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。