「億り人」の意味・読み方【使い方や例文】
この億り人という言葉は、2017年の年末によく聞かれました。
一体どんな意味の言葉なのでしょうか。
目次
- 「億り人」の意味とは?
- 「億り人」になるには?
- 「億り人」の言葉の使い方
- 「億り人」を使った例文と解釈
- 「億り人」になった人の具体例
- 「億り人」を英語にすると?
「億り人」の意味とは?
億り人とは、想像もしていなかったことから、急に(時価にして)1億円以上を所持している状態になった人を指す言葉です。
2016年頃に、仮想通貨という存在が一般にも広く知れ渡り、メディアで紹介される機会も増えました。
それによって、仮想通貨の中でも代表的なビットコインは、2017年の年末まで急激な値上がりをして、購入金額の1万倍近くになった人まで居たほどです。
(全く話題になる前から所持していた人です)
その結果、所持しているビットコインが時価にして1億円以上になった人が現れ、そのような人を「億り人」と呼ぶようになりました。
これが、この言葉ができた由来です。
「億り人」になるには?
億り人になるには、仮想通貨のような値動きの激しい投資対象に手を出さないと難しいと言うことができます。
ただし、その仮想通貨は、一時期に高騰し過ぎた反動か、現在では逆にどれも下落傾向にあるので、今から仮想通貨の取引で億り人になるのは難しいと言わざるを得ません。
これから先にも、似たようなケースで億り人が登場するかも知れませんが、狙ってなれるものではないと考えておいた方がいいでしょう。
「億り人」の言葉の使い方
億り人という言葉は、仮想通貨以外で1億円以上(の価値)を手に入れた場合にも使います。
言わば、「濡れ手に粟」でそれを手にしてしまった場合に使う言葉です。
仮想通貨が一時期、思いもしないほど値上がりをしたように、完全に他力や運次第で手に入れた場合でないと、そうとは呼ばないことがほとんどです。
見合った労働や努力の結果でそうなった場合には使いません。
「億り人」を使った例文と解釈
億り人は、今では死語になりつつある言葉かも知れません。
それは、あのような(ビットコインがものすごい値上がりをしたこと)考えもしない大儲けができることが、そうある訳ではないからです。
ビットコインがあれだけの値上がりをした理由は、それが一部の人しか知らなかった存在だったということと、各メディアが煽ったことで、自分も購入してみようと思った人が大量に現れたこと、更に、仮想通貨という存在自体が珍しかったことなど、様々な条件が重なった結果です。
- 「誰にも言っていなかったが、実はビットコインで億り人になった1人なんだ」
- 「億り人までは届かなかったが、かなり大儲けできた」
- 「もう今からじゃ、億り人なんて狙えるはずがない」
「誰にも言っていなかったが、実はビットコインで億り人になった1人なんだ」
普通に考えると、急に1億円以上もの大金を所持することになったなどと、気軽に人に言える訳がありません。
その為、「隠れ億り人」も結構居るのではないかと思われます。
「億り人までは届かなかったが、かなり大儲けできた」
実際に億り人とまでなった人のほとんどが、ビットコインという存在が、まだほとんど世に知れ渡っていない頃から購入していた人でした。
少し話題になってから購入した人は、大きな儲けを出すことができても、億り人とまではいかなかった人がほとんどでしょう。
「もう今からじゃ、億り人なんて狙えるはずがない」
冷静な判断だと言って構わない表現です。
この先に、仮想通貨以外でも同じようなことが起こるかも知れませんが、こと仮想通貨に関しては、当のビットコインを含めて、まず期待しない方がいいでしょう。
ビットコインの一件以来、仮想通貨は新しい種類が増え続け、今では1000種類以上も存在しています。
そのどれもが、迂闊に手を出すと、逆に損をしてしまうことの方が多いのが実情です。
「億り人」になった人の具体例
ビットコイン以外で億り人となった例も含めて、どのようなケースで億り人と呼ばれるようになれるのかをいくつか挙げていきます。
ただし、どれもが狙ってなれる訳ではないということを覚えておいてください。
先にも書きましたが、ビットコインによるものは、本当に様々な条件が全てうまく重なった結果なのです。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
- 例文4
例文1
「ビットコイン(仮想通貨)の急激な高騰」
これは、今更挙げることもありませんが、この言葉の語源になったことから、代表例として挙げておきます。
しかし、二度とこの方法では億り人にはなれないと考えておいてください。
例文2
「宝くじで1億円以上の的中をした」
この宝くじのように、実力で(当せんを)狙えない存在を使って1億円以上を手にした場合も、億り人と表現できます。
このような人は、大きな宝くじが発売される度に、必ず何人かは現れています。
例文3
「未公開株が上場した結果で大儲けをした」
この場合、ビットコインの例に近いように見えますが、上場すれば儲かると分かって購入していた場合には、そうだと見切った実力が含まれるので、純粋な億り人と呼ぶか難しいところです。
億り人は、ほとんど実力(や努力)を伴わず、運やタイミングだけで1億円にもなる大儲けした場合に使われる言葉だからです。
例文4
「全く期待していなかった肉親の遺産が大量に入った」
これによって1億円以上を手にしたとしても、それを億り人と呼んでいいのか難しいところです。
しかし、全く意外なところから手に入ったという点から考えると、億り人と呼んでも間違いではないでしょう。
「億り人」を英語にすると?
億り人という言葉は、日本語ならではの表現なので、これに該当する英語はありません。
強いて言えば、“taken(もしくは、made) a big profit”(かなりの大儲けをした)と表現できなくもありませんが、「億り人」のような一言でのインパクトには欠けるところです。
何故、日本語ならではの表現なのかと言えば、「おくりびと」という海外のアカデミー賞にも輝いた日本映画のタイトルから引用して作られた言葉だからです。
(ここで紹介した意味とは全く関係のない内容です)
億り人と呼ばれる人たちは、思いもせずに、結果的にそうなってしまった人がほとんどです。
よって、狙ってなれる訳ではないので、無理な投資をして、それを狙うような危険な行為はおすすめできません。