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「怯懦」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

「怯懦」は性格などを表す際に使用される熟語になります。

しかし、どんな性格を表しているのか、そこについては分からない人も多いでしょう。

ですが「怯懦」は、色々なシーンで使用する事が出来ますし、様々な言い回しをする事も可能です。

では、覚えておきたい「怯懦」の意味などを紹介していきます。

怯懦

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「怯懦」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「怯懦」の意味とは?
  • 「怯懦」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「怯懦」の言葉の使い方
  • 「怯懦」を使った例文と解釈
  • 「怯懦」の英語
  • 「怯懦」の対義語
  • 「怯懦」を使った言葉と意味を解釈


「怯懦」の意味とは?

「怯懦」の意味とは?

性格的に臆病で気が弱いことが「怯懦」の基本的な意味です。

物事をなんでも直ぐに怖がったり、躊躇ったりする意気地のない様という意味もあります。

人や動物の上記のような性格や行動を表している言葉だと覚えておきましょう。

  • 「怯懦」の読み方

「怯懦」の読み方

「怯」は怯えるや怯むと使う事が多くそれぞれ「おびえる」「ひるむ」という読み方をします。

しかし「怯」は音読みでは「きょう」「こう」という読みもある漢字です。

一方「懦」は懦いと書きよわいと読みますが、一般的にほとんど使う事はないでしょう。

訓読みでは「だ」「じゅ」と読む事が可能で「怯懦」「きょうだ」と読みます。

「こうだ」「きょうじゅ」等とは読みませんから注意してください。



「怯懦」の類語や言い換え・似た言葉

「怯懦」の類語や言い換え・似た言葉

怖がりな性格のことを「怯懦」という機会は少ないでしょう。

ですが、そうした性格の人は少なくありません。

自分自身のことを「怯懦」と感じているケースもあるでしょう。

ですから普段は「怯懦」という熟語を用いっていなくても、似たような意味を持つ言葉は頻繁に使われているものなのです。

では実際にどのような言葉が使用されているのでしょうか。

  • 臆病
  • 意気地無し
  • 小胆
  • 怯弱

臆病

気が小さく、肝が据わっておらず、ちょっとした事にでも直ぐにビクビクして怖がる性格が臆病です。

怖がるだけではなく、何か行動をする際に躊躇ったり、しり込みをする性格やその様も臆病もつ意味の範疇になるでしょう。

「怯懦」の中にも上記の臆病な性格が含まれていますから、両者は類語だと言えます。

意気地無し

意気地とは、物事を達成しようとする気力の事になります。

ですから意気地無しとは、そうした気力がない様子やそうした人の事を表すものです。

怖がりというよりも、弱虫で困難や苦しみに立ち向かう気概がない人の事だと言った方が適切でしょう。

小胆

この熟語において、胆は心という意味になります。

ですから小心と置き換えても、ほぼ同じ意味になり、どちらも気が小さい、臆病なことを指す言葉です。

「怯懦」は気が弱いという意味もありますから、小胆や小心の言い換えとして十分に使用可能な言葉になるでしょう。

怯弱

怯懦と同じ「怯」の字が含まれた怯弱は、積極性がなく気が弱い、臆病という意味です。

「懦」という漢字は「よわい」という意味がありますから怯懦も怯弱もおびえたり、ひるんだりする弱い性格やそういった行動を表す事になります。

漢字の意味をとってみても、この2つは同様の意味を表す熟語だと言えるでしょう。

「怯懦」の言葉の使い方

「怯懦」の言葉の使い方

「怯懦」は名詞、または形容動詞としての使い方をします。

そして臆病で気が弱い性格やそうした様子を表す際に用いるのが一般的です。

主に欠点や短所として使われるのが「怯懦」になり、長所を表す言葉として使う事はありません。

時々、「怯懦」の躊躇するという意味を「慎重」と同様に捉え美点や長所として使用しようとする人がいますが、その使い方は間違いです。

「怯懦」は良い意味の言葉ではありません。



「怯懦」を使った例文と解釈

「怯懦」を使った例文と解釈

「怯懦」の意味が分かったのなら、実際に自分でも使ってみると良いでしょう。

具体的な例文を見ていくと、上手な使い方を習得する事が出来ます。

  • 「怯懦」の例文1
  • 「怯懦」の例文2
  • 「怯懦」の例文3

「怯懦」の例文1

「好きな女性の前で怯懦な振るまいをする程、恥ずかしい事はない」

怯懦な振るまいとは、臆病な行動や意気地のない行動のことで堂々としていない振るまいの事です。

このように行動や振るまいを見るだけでも、その人が怯懦な性格かどうかが分かってしまいます。

「怯懦」の例文2

「うさぎは怯懦な動物ですから、大きな音や刺激を与えないようにしてください」

怯懦は、人間の性格だけではなく動物の性質を表す際に使用する事もあります。

怯懦な動物とは、臆病で気が弱く小さな物音にも驚いてしまう様な生き物のことです。

怯懦な動物と触れあうなら、十分に注意をしてあげなくてはいけません。

「怯懦」の例文3

「自分の怯懦心に打ち勝つ事こそが大切だ」

どんなに強く見える人であっても誰でも弱い気持ちや恐怖心を持っているものです。

恐れや弱い心、それが怯懦心になります。

しかし、そうした怯懦心に負けることなく、恐怖を乗り越える強さが人には大切なのです。

「怯懦」の英語

「怯懦」の英語

怯懦を英語で表すと“cowardly”“chicken”“wimp”“timid”などが適しているでしょう。

“cowardly”は臆病なという形容詞ですが、卑怯というニュアンスも含まれています。

“chicken”は口語で「臆病者」と揶揄する際によく使われ“wimp”は弱虫、意気地無しという意味に訳せる英語です。

“timid”も性格的に気が弱い、臆病、内気だという事を表せる英語になります。

英語では、精神的に弱い事と腕っぷしが弱い事を表す英語が同じ場合もあるので注意しましょう。

なお、上記に紹介した英語は、腕っぷしが弱いという意味は持ち合わせていません。

「怯懦」の対義語

「怯懦」の対義語

「怯懦」とは正反対、また対になるような言葉もいくつか存在します。

長所や性格を表す際にも使用する事の出来る言葉になりますから、「怯懦」の対義語となる言葉を覚えておきましょう。

日常の中でもお馴染みの言葉もあるかもしれません。

  • 勇敢
  • 大胆不敵

勇敢

勇気があり、行動も伴っている様を勇敢と表現します。

物事を恐れない、積極的に行動をし突き進むという意味もあり、気が弱く物事にしり込みしてしまう「怯懦」とは、反対の言葉だと言えるでしょう。

主に誉め言葉として「勇敢」は使用されます。

大胆不敵

大胆不敵は、よく使用される四文字熟語のひとつです。

その意味もよく知られている通り、度胸がすわってり物怖じせず、堂々としている性格や行動を表します。

時に強引な性格や図太い性格といったニュアンスも含まれており、単純に誉め言葉という訳ではありません。

しかし、根本の意味は「怯懦」とは正反対であると言えます。

「怯懦」を使った言葉と意味を解釈

「怯懦」を使った言葉と意味を解釈

「怯懦」はどんな言葉として使われているのか、需要が高い言葉を紹介します。

また、正しい解釈が出来るように言葉の理解も深めていきましょう。

  • 「怯懦な性格」
  • 「怯懦を恥じる」
  • 「怯懦を捨てる」

「怯懦な性格」

「怯懦な性格」は非常によく使われる組み合わせの言葉になります。

この言葉の解釈としては、気が弱い小さい、また怖がりで臆病な性格の事だと考えて間違いありません。

例えば嫌な事を言われたりされても何も言い返せないのも「怯懦な性格」でしょう。

また、物事を中々決断出来なかったり、すぐに挑戦を諦めてしまうのも「怯懦な性格」と表現可能です。

「怯懦を恥じる」

臆病だったり意気地のない言動をしてしまった事を恥ずかしいと思う気持ちや人に顔向け出来ないという気持ちが「怯懦を恥じる」という意味になるでしょう。

自分の怯懦な気持ちや行動を恥ずかしむだけではなく「怯懦を恥じなさい」といった様に他者を咎める際に使われる事があります。

「怯懦を捨てる」

自分の弱い心をなくすことが「怯懦を捨てる」の意味です。

これは、自分の臆病な心や弱い心を変えて強くなるという意思や願望を表す言葉だとも言えます。

捨てるという言葉は、役に立たないものや無価値なものを切り捨てるなど悪いイメージもありますが「怯懦を捨てる」は、決して悪い意味ではありません。

icon まとめ

臆病や気が弱い、意気地無しといった言葉と同じような意味を持っているのが「怯懦」です。

臆病等と違って少し堅い言葉になりますが、表す内容に大きな違いはありません。

これからは、もっと身近な言葉として頭にいれておきましょう。