「嘗て」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「嘗て」の意味や類語を紹介します。
さらに「嘗て」の使い方や、「嘗て」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「嘗て」の意味とは?
- 「嘗て」の類語や同義語
- 「嘗て」の言葉の使い方
- 「嘗て」を使った例文
- 「嘗て」はひらがなで書いた方が読める人が多い
「嘗て」の意味とは?
「嘗て」という言葉を知っているでしょうか。
「知らない」という人がほとんどではないかと思います。
しかし、「嘗て」は漢字が難しいだけで、読み方を知れば、ほぼ全員の方が「知っている」と答えるのではないでしょうか。
難読文字の「嘗て」は、それでいて誰もが知っている有名な言葉です。
そこで、読み方さえ知ればなじみのある言葉だと思える、「嘗て」の読み方と意味を紹介します。
- 「嘗て」の読み方
- 「嘗て」の意味
- 「嘗てない」の意味
「嘗て」の読み方
「嘗て」は「かつて」と読みます。
「ああ、『かつて』か」と手を打った方もいらっしゃるのではないでしゅうか。
「かつて恋人だった○○さん」などと言う文章に登場する、「かつて」は「嘗て」という漢字を使います。
とても難しい感じですので、初見で読むのはほとんど不可能だと思います。
これを機会に「嘗て」は「かつて」と読む事を知っておきましょう。
「嘗て」の意味
「嘗て」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「嘗て」には、いくつかの意味がありますが、ひとつ目の意味が「以前、一度」です。
「京都に『嘗て』住んでいたことがあります」という場合は、以前に京都に住んでいた事があります、という意味になります。
「以前」「前に」という言葉と言い換える事ができるでしょう。
昔を思い出した時、懐かしい思い出話をする時などに、「嘗て」という言葉が登場します。
「嘗てない」の意味
「嘗て」には「ない」などの打消しの言葉を付けた時に、違う意味が生まれます。
「嘗て、これほどの男を見たことが無い」という場合は、「過去に、ない」という意味になります。
「ついぞ」などと言い換える事ができ、「このような事はなかった」という意味になります。
このように「嘗て」には「以前」「前に」という意味や、「過去にはない」という意味があります。
「嘗て」の類語や同義語
次に「嘗て」の類語や同義語を見て行きましょう。
「嘗て」と言い換えられる言葉の意味を知ると、「嘗て」の意味がより理解しやすくなるはずです。
- 「以前」【いぜん】
- 「一時」【いちじ】
「以前」【いぜん】
「以前」は「嘗て」と言い換えられる、似た意味の言葉です。
「以前」には、「過去や、昔」という意味や、「その前の時点」という意味があります。
日常的に良く使う言葉で、「『以前』、お会いしましたか?」などと、いう使い方をします。
「『以前』はこのあたりは森だった」などと、「以前」という言葉を使うと、タイムスリップをする事が可能になります。
「一時」【いちじ】
「一時」には「あの時」とか「かつて」という意味があります。
「一時はどうなる事かと思った」などという使い方をします。
「嘗て」の言葉の使い方
「嘗て」という言葉は、どのように使えばいいでしょうか。
「嘗て」には「以前」「前に」という意味や、「過去にはない」という意味があります。
そのため、過去を振り返るような話をする時、あるいは、前代未聞だと思えるような人や出来事に接した時に、「嘗て」という言葉を使ってみましょう。
例えば学生時代の友達と、10年ぶりに母校を訪れるとします。
すると、『嘗て』という言葉が連発する事になるでしょう。
「『嘗て』は、ここに大きな木があったよね」とか、「『嘗て』の空気が残ってるね」という感じで会話の中に「嘗て」が上ると思います。
またテレビや映画を観た時に、斬新だと感じたら、「『嘗て』ないような、傑作だ」などと言ってみましょう。
「嘗て」を使った例文
「嘗て」を使った例文を見て行きましょう。
「私は『嘗て』女性だった。
しかし、ある時から男性だと気付き、今はすっかり男性になった」、「この女性は、私の『嘗て』の恋人だ。たまに思い出しては、甘酸っぱい気持ちになる。もちろん妻には内緒だ」、「『嘗て』見たことがないような、大男が歩いていた。私しか目撃者がいないなんて、信じられない」などです。
『嘗て』は使いやすい言葉ですので、様々な会話に使う事ができます。
特に昔の事を思い出しながらの会話では、「嘗て」は頻繁に登場する事になるでしょう。
「嘗て」はひらがなで書いた方が読める人が多い
「嘗て」という言葉は、ひらがなにすると「かつて」になります。
「かつて」を「嘗て」という漢字を使って書ける事は素晴らしい事ですが、読めない人が多いのも事実です。
そこで社内の書類やメールを書く時は、「かつて」と平仮名で書いた方が、意味が通じやすくていいかもしれません。
もちろん会社によってルールが違いますので、社内の様子を見て、「嘗て」と「かつて」を使い分けましょう。
「嘗て」はひらがなで書くと「かつて」になります。
一気になじみがある身近な言葉になります。
これからも「嘗て」という言葉を、様々な場面で使って行きましょう。
そして「嘗て」という正式な書き方がある事を覚えておきましょう。