「ガンダ」の意味【使い方や例文】
SNSなどで見掛けることのある「ガンダ」という言葉は、どんなことを指しているのでしょうか。
目次
- 「ガンダ」の意味とは?
- 「ガンダ」の元ネタは?
- 「ガンダ」の言葉の使い方
- 「ガンダ」を使った例文と解釈
- 「ガンダ」と似た由来の言葉
- 「ガンダ」はもう死語?
「ガンダ」の意味とは?
ガンダとは、力いっぱいダッシュする様子を表す若者言葉です。
全力疾走よりも、更に勢いがあるダッシュのことを指し、それだけ急いだ、それほど急いでいるということを強く表現したい時に使われます。
ただし、この言葉を気に入って何度も繰り返し使っているような人の場合、それほど急ぎではないことも多く含まれているので、全て額面通り捉える必要もないと言えるでしょう。
「ガンダ」の元ネタは?
ガンダという言葉は、「ガンガンダッシュ」を縮めたものです。
この「ガンガン」という表現は、単独でも、それだけすごい、それだけ集中しているなどといった意味で使われるギャル言葉で、それをダッシュと絡めて、この「ガンダ」となりました。
ガンガンという表現は、1990年代から見られた比較的歴史のある言葉ですが、ガンダの方は、2010年頃から使われ始めた言葉です。
「ガンダ」の言葉の使い方
ガンダはそれを行っている、行った、または、これから行う必要のある人が、自ら使う言葉です。
人がとても急いでいる様子に対しても使えますが、あまりそのような使われ方を見ることはありません。
前後の文脈や、その人が使う頻度によって、本当にそれほどのダッシュのことだったのか、それとも誇張しているだけなのかを見分けることができる場合も多いです。
「ガンダ」を使った例文と解釈
ガンダは普段から使い慣れていないと、すぐには出てこない言葉かも知れません。
それもそのはず、このガンダという言葉を頻繁にSNSで見掛けたのは、もう数年前のことになるからです。
よって、今の中学生や高校生の中には、一度もこの言葉を見たことがない人も少なからず居るでしょう。
- 「学校に遅れそうだったから、家から駅までガンダしたよ」
- 「もう超ガンダしても間に合いそうにない」
「学校に遅れそうだったから、家から駅までガンダしたよ」
このガンダという言葉が頻繁に使われていた頃に、よく見掛けた表現です。
使う対象が若者なだけに、一番スタンダードな使われ方とも言えるでしょう。
「もう超ガンダしても間に合いそうにない」
ガンダという表現だけで、力いっぱいのダッシュを表現しているのに、それに、更に「超」を付けてしまった例です。
しかし、このような使い方をされているのも事実で、本来の意味を杓子定規に捉える必要はないということです。
「ガンダ」と似た由来の言葉
このガンダのように、「ガンガン」からきている言葉では、「ガン見」、「ガングロ」が有名です。
前者は「ガンガン見る」が由来で、かなりの凝視を表現する言葉です。
後者は必要以上に(無理に)ガンガン黒く日焼けした姿を表し、かつて、この言葉が流行っていた頃には、そのような若者が街に多く見られました。
ガン見の方は、今でも盛んに使われている言葉ですが、ガングロは2000年頃を境に、その対象と共にほとんど見掛けなくなりました。
尚、ガングロの「ガン」を「顔面」と紹介している説明を見ることがありますが、それは誤りで、ともかく(日焼けをして)黒いという意味です。
「ガンダ」はもう死語?
上にも書きましたが、ガンダはSNSというものが普及し始めた2010年頃から見掛けるようになった言葉で、2015年くらいを境にあまり見掛けなくなりました。
よって、若者言葉の間でも、もう死語だと言ってもいい言葉の1つです。
しかし、最近になって意味を知った(流行っていた頃は、まだSNSを使う年齢ではなかった)一部の人がまた使い始めたことによって、一時期よりは見るようになったと言っていいでしょう。
「流行は繰り返す」ということなのかも知れません。
現在では、ガンダは既に死語と考えている人と、最近知って、それからすすんで使っている人とに別れている言葉だと表現できます。