「災害級の暑さ」の意味・類語【使い方や例文】流行語
2018年の流行語大賞に選ばれた10傑のうちの1つが、この「災害級の暑さ」です。
目次
- 「災害級の暑さ」の意味とは?
- 「災害級の暑さ」の類語や言い換え
- 「災害級の暑さ」の言葉の使い方
- 「災害級の暑さ」を使った例文と解釈
- 「災害級の暑さ」の語源
- 「災害級の暑さ」を英語にすると?
- 「災害級の暑さ」は2018年の流行語ですが…
「災害級の暑さ」の意味とは?
災害級の暑さとは、まるで災害だとも思えるくらいに暑い日が続いた2018年の夏季を象徴する言葉として、同年の流行語の1つになりました。
しかし、気象庁が発表しているデータを見ると、2018年の8月の気温は、全国平均で1度で、これが29度を超えていて、同月にもっと暑かった2010年、2012年、2013年と比べると、災害級とまで言えるかどうかは、人によって判断が異なるところです。
- 「災害級の暑さ」の読み方
「災害級の暑さ」の読み方
「災害級の暑さ」は、そのまま「さいがいきゅうのあつさ」と読んで構わず、それ以外の読み方もありません。
2018年は8月より、7月の方が全国の平均気温が高く、3度でした。
7月で平均気温が28度以上になった年は、2004年まで遡らないいけません。
また、7月、8月共に28度以上だった年となると、2002年が一番直近となっており、8月だけを見るとそれほどではありませんでしたが、この災害級の暑さという表現は、あながち大袈裟でもないのかも知れません。
「災害級の暑さ」の類語や言い換え
「災害級の暑さ」を表現する別の言葉として、「酷暑」があります。
こちらの方がポピュラーなのは言うまでもなく、8月の全国の平均気温が歴代1位の6度という暑さを記録した2010年には、この酷暑という言葉が散々ニュースで使われていました。
災害級の暑さと表現すると、さすがに大袈裟な言い方になってしまうので、一般には酷暑の方を使うことをおすすめします。
「災害級の暑さ」の言葉の使い方
災害級の暑さとまで言うからには、気温に関して、何か1つでも歴代1位を記録していることが求められると考えていいでしょう。
その意味では、2018年は前述のように、7月、8月共に全国の平均気温が28度を超えていたというだけでなく、1度という日本の最高気温を記録した年(埼玉県の熊谷市で観測)でもあったことから、この表現を使ってもおかしくない年だったと言えそうです。
「災害級の暑さ」を使った例文と解釈
災害級の暑さという言い方は、そのような表現を好んで使いたがる各メディアにはうってつけの言葉だと言えますが、一般の会話の中ではまず使われません。
よって、この言葉を聞いたり、目にするのは、主にテレビのニュースや情報誌などのメディアからになるでしょう。
- 「災害級の暑さとか、毎日そればかり言うのはカンベンして欲しいものだ」
- 「確かに災害級の暑さだったと思うが、もっと暑い年も無かったっけ?」
- 「日本では40度くらいで災害級の暑さなどと言うが、世界には50度を平気で超える国もある」
「災害級の暑さとか、毎日そればかり言うのはカンベンして欲しいものだ」
暑い時に、周りから暑い暑いと言われると、それによって余計に暑いと感じてしまうものです。
確かに2018年は7月から8月に掛けて、毎日暑い日が続きましたが、それを無理に強調するような言い方も、あまりしないで欲しかったものです。
「確かに災害級の暑さだったと思うが、もっと暑い年も無かったっけ?」
8月だけに限れば、2018年より、2012年や2013年の方が全国の平均気温にして1度以上暑い年でした。
よって、8月からを本格的な夏だと捉えていた人の中には、それほどでもなかったと感じた人も居るでしょう。
「日本では40度くらいで災害級の暑さなどと言うが、世界には50度を平気で超える国もある」
アフリカの国の中には、歴代最高気温が70度を越えたことがあり、夏季には毎年平均気温が50度以上になる国もあるので、40度で災害級とまで言ってしまうのは、普段から常にエアコンがある(快適な環境の)中で生活するのが当たり前になっている、日本を含めた先進国だけなのかも知れません。
「災害級の暑さ」の語源
この災害級の暑さという言葉は、2018年が「まるで災害が起きたかのような(被害の出た)暑さ」だったことからそう呼ばれ、この言葉が流行語にまでなりました。
被害としては、熱中症で救急搬送された人が過去1番の9万人を超えました。
その次に多かったのが、2013年の約5万8千人だったことを考えると、この暑さによる被害という面では、過去に類を見ない年だったと言っていいでしょう。
「災害級の暑さ」を英語にすると?
英語で災害級の熱さを表現する言葉は、“heat hazard”(ヒートハザード)です。
“hazard”(ハザード)には「危険」、「災害」という意味があり、この言葉がちょうど英訳になると考えて構いません。
尚、“heat shock”(ヒートショック)という言葉からも似たようなニュアンスを感じてしまいますが、これは、寒暖さによって急激に体調を壊してしまう(死に至るケースまであるような危険な場合に使います)ことを表す為、全く意味が異なります。
「災害級の暑さ」は2018年の流行語ですが…
冒頭にも書きましたが、この「災害級の暑さ」は、2018年の流行語の1つに選ばれました。
この言葉は、まだそう表現されてもいい言葉だと言えそうですが、毎年この流行語として発表される言葉の中には、どう考えても流行などしていないと思われる言葉も含まれていることがあるのも事実です。
何故そのような言葉を選ぶことがあるのかと言えば、この毎年の流行語は、国や政府として発表している訳ではなく、民間企業の1社が主催して行っているだけなので、その企業との絡みや、世間的なメッセージという意味で選んでいる言葉もあるからです。
よって、流行語になった言葉を知らなかった場合でも、特に気にする必要はありません。
年々叫ばれている「地球温暖化」の影響もあり、2019年以降もこの災害級の暑さになるような夏が訪れる可能性が高いです。
そのような時期には、各自で充分に注意してください。