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「ぐう畜」の意味・類語【使い方や例文】ネットスラング

インターネットが普及してから、スマホの登場でますます活気を帯びてきたネットの世界。

TwitterなどのSNSをしている人なら、1度は見たことがある言葉に「ぐう蓄」があります。

でも、どんな場面で使えるのか、また、元々の意味は何なのかを詳しく知らずにフィーリングで何となく使っている人もいるのではないでしょうか? そんな「ぐう畜」について詳しく説明したいと思います。

ぐう畜

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「ぐう畜」の意味・類語【使い方や例文】ネットスラング>


目次

  • 「ぐう畜」の意味とは?
  • 「ぐう畜」の類語や言い換え
  • 「ぐう畜」の言葉の使い方
  • 「ぐう畜」を使った例文や短文
  • 「ぐう畜」の語源
  • 「ぐう畜」の英語
  • 「ぐう畜」の対義語


「ぐう畜」の意味とは?

「ぐう畜」の意味とは?

「ぐう蓄」は、今では少し落ち着いてきた感じがありますが、典型的なネットスラングとして使われています。

「ぐう蓄」の具体的な意味を考えると、まず「ぐう」の意味を理解する必要があるのですが、「ぐうの音も出ない」という意味があり、具体的には「徹底的にやりこめられて一言も弁解や反論ができない」という意味になります。

次に「畜」ですが、これは「畜生」の略語ですが、「畜生」は仏教用語の1つ。

「鳥や獣などで生まれたもの」の総称を指しており、その意味から転じて「人間に価しない卑劣な人や不道徳な人」という意味で使われています。

これらの意味を総合して「ぐう畜」は、「何も弁解の余地がない卑劣なやつ」という意味になるのです。

  • 「ぐう畜」の読み方

「ぐう畜」の読み方

「ぐう蓄」「ぐうちく」と読むことになります。



「ぐう畜」の類語や言い換え

「ぐう畜」の類語や言い換え

では、「ぐう蓄」を他の言葉に置き換えると、どのような類義語が出てくるでしょうか?

  • 「人でなし」
  • 「狼藉者」

「人でなし」

時々、日常会話でも出てきそうな「人でなし」という言葉が、「ぐう蓄」の類義語になるかもしれません。

意味は、「人情や恩義をわきまえない人間とも思えないような人」のことで、古くは「人非人(にんぴにん)」という言い方もありました。

「人でなし!なんてひどいことをするの」

こんなふうにひどい仕打ちをする相手を罵るように言う時に使われます。

「狼藉者」

「狼藉者」「ぐう蓄」に似ている言葉で、「乱暴を働く者」という意味があります。

ただ、今ではめったに使われることがなく、時代劇専用のセリフになっていますね。

もし、自宅の庭に不審者が入ってきた時に「狼藉者!」 と叫んだなら、ちょっと笑えてしまうかもしれません。

「ぐう畜」の言葉の使い方

「ぐう畜」の言葉の使い方

ネットで「ぐう畜」を使う時に、「弁解の余地がないほど畜生でひどい人物である」ことを言いたい時に使われることが多いですね。

こんなタイプの人間が目の前に現れたなら、思わず「ぐう蓄」を使いたくなるかもしれませんが、ネットの世界で使うことがほとんどではないかと思います。



「ぐう畜」を使った例文や短文

「ぐう畜」を使った例文や短文

では、「ぐう蓄」を使う例文などを見てみましょう。

  • 「ぐう蓄」の例文1
  • 「ぐう蓄」の例文2
  • 「ぐう蓄」の例文3

「ぐう蓄」の例文1

「ぐう畜エピソードをくれ」

この時の「ぐう蓄」は、「嫌なやつの話題を教えてくれ」ということになるでしょう。

SNS でも、「ぐう蓄」人間をテーマにしている場所があるかもしれないですが、その場所で出てきそうですね。

「ぐう蓄」の例文2

「ぐう畜なゲームを語ろう」

「何とも言えないくらいにセコいゲームにについて語ろう」といったような意味になりますかね。

こんなテーマで語るSNSがたくさんあることも平和な証拠です。

「ぐう蓄」の例文3

「上司がぐう畜だった」

「もう2度と口をききたくないタイプの最低な上司」というようなイメージでしょう。

オフィスの裏で若い女性社員の人達が、こんなふうに囁いているかもしれません。

いつの時代にも、憎んでも飽きたらない嫌味な上司はいるものです。

いつこんなふうに言われてしまうのか、これからの上司は部下に気を遣いながら仕事をしたくてはなりませんので、結構大変なことです。

「ぐう畜」の語源

「ぐう畜」の語源

「ぐう畜」「ぐうの音も出ないほどの畜生」の略語ですが、元ネタは「ほんとカッスはぐうの音も出ないほどの畜生だな」という巨人の小笠原スレ用語から出てきました。

「反論の余地のないほど畜生な行いをした」ということですね。

まさにネットスラング的な感じのするキーワードです。

「ぐう畜」の英語

「ぐう畜」の英語

「ぐう蓄」を英語で言うなら、“Even-livestock”と表現することができます。

「ぐう畜」の対義語

「ぐう畜」の対義語

「ぐう蓄」の対義語としては、「ぐう聖」があります。

「ぐうの音も出ないほどの聖人」の略語で ある意味、「聖人君子」的な意味で使われます。

icon まとめ

ネットスラングが若い人の間で日常的に使われるようになったことは、やはりTwitterやLINEなどのSNSが生まれてきたからだということに尽きます。

しかし、カフェや電車の中で若い人達の会話を聞いていると、あまりこれらの言葉を耳にすることがありません。

そのようなことから、やはりネットの世界だけで、使われている言葉なんだなと思ってしまいます。

もしかすると隠語的に使われている側面もあるのですが、ビジネスシーンで使うことは、まずあり得ませんし、使うと失礼になってしまうことは言うまでもありませんね。

とは言っても、「ぐう蓄」「ぐう聖」の他にも、次々に新しいネットスラングが生まれて来ているのですから、言葉の進化は留まることを知らないでしょう。