「オシャンティ」の意味や語源や由来【使い方や例文】
「オシャンティ」とは、若者言葉・ゆとり言葉で「おしゃれ(お洒落)であること・オシャレな人」です。
「オシャンティ」の「意味・言い換え・使い方・例文・英語・死語かどうか」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「オシャンティ」の意味とは?語源や由来
- 「オシャンティ」の言葉の使い方
- 「オシャンティ」を使った例文(解釈)
- 「オシャンティ」の英語
- 「オシャンティ」の言い換え
- 「オシャンティ」は死語ではない
「オシャンティ」の意味とは?語源や由来
「オシャンティ」の意味は、若者言葉・ゆとり言葉で「おしゃれ(お洒落)であること」や「今風のオシャレな人・個性的なオシャレな人」を意味しています。
「オシャンティ」という言葉は2009年頃に誕生したとされますが、2011年に「女子中高生ケータイ流行語大賞」で、「オシャンティ」「あげぽよ」「パティーン」などと一緒にランクインしたことで認知度が高まりました。
「オシャンティ」というのは、ただ「おしゃれなこと」や「オシャレな人」を意味している言葉なのですが、「オシャレであることをお洒落(スタイリッシュ)に言おうとした言葉」としてシニカル(皮肉)な構造を持つ若者言葉と言えるでしょう。
「オシャンティ」は若者言葉の中でもいわゆる「ゆとり言葉」の一種とされています。
「ゆとり言葉」とは、ゆとり世代が好んで使う「略語・ラ抜き言葉・無意味な小文字化」などのことを意味しています。
「オシャンティ」の言葉の使い方
「オシャンティ」の言葉の使い方は、今風のファッションセンスでおしゃれ(お洒落)をしていることに対して使うということになります。
友達などがおしゃれな新しい洋服を着て来た時などにも、「オシャンティじゃない?」と気軽に使用することができますし、個性的な目立つファッションをしているお洒落好きな人にも「オシャンティですよね」といった使い方をすることができます。
「オシャンティ」は堅苦しいシチュエーションで使う言葉ではなく、「砕けたシチュエーション+気の置けない仲良しの友人知人+軽いノリとフィーリング」でライトに使う若者言葉なのです。
「オシャンティ」を使った例文(解釈)
「オシャンティ」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
若者に人気のカジュアルブランドから、オシャンティな夏シーズンの新作が発表された。
この文章における「オシャンティ」は、夏の季節に登場する「今風のお洒落」という意味で使われています。
例文2
オシャンティな友達と一緒に行動していると、自分のダサい恰好がちょっと恥ずかしい。
この文章における「オシャンティ」は、ファッションのお洒落に疎い自分とは違って、「ファッションセンスのあるお洒落な友達」のことを意味しています。
例文3
オシャンティな人はセンスがあるので、安い服でもスタイリッシュに着こなしてしまう。
この文章における「オシャンティ」は、高級品でなくても安い服でも見栄え良く着こなすことができる「センスのあるオシャレな人」のことを意味しています。
「オシャンティ」の英語
「オシャンティ」のもっともシンプルな英語は、「fashionable」になります。
「fashionable」以外にも、オシャンティ(お洒落)であることを意味する英単語には、「sophisticated(洗練された)」や「cool(流行に合っていて格好いい)」「stylish(オシャレな)」「refined(上質な)」「polished(磨かれた)」などがあります。
「オシャンティですね(お洒落ですね)」という英文は、以下のようになります。
It's cool(stylish,fancy).
I love your taste(outfit)!
You look fashionable(sophisticated,good).
「オシャンティ」の言い換え
「オシャンティ」の言い換えには、以下のような言葉があります。
- 「シャレオツ」
- 「オサレ」
- 「おしゃん」
「シャレオツ」
「シャレオツ」というのは「オシャレ(お洒落)」の語順を逆さにして、「ザギン(銀座)・シースー(寿司)・シータク(タクシー)」のように業界用語風にした現代語の一つです。
「シャレオツ」は「オシャンティ」と同じく、「オシャレであること・オシャレな人」などを指示して使われている言葉なので、「オシャンティ」と「シャレオツ」は言い換えることができます。
「シャレオツ」は、シニカルな感じで揶揄・皮肉・否定感情を込めて使われることもあります。
「オサレ」
「オサレ」というのは「オシャレ(お洒落)」を語源として変形した俗語・隠語・ネット用語で、本来は「お洒落であること・オシャレな人」を意味していましたが、現在では反対の意味で使われることも少なからずあります。
お洒落の意味で使う時は、「オシャンティ」は「オサレ」という言葉で言い換えられます。
つまり、「オサレ」という言葉には「自分はオシャレでセンスが良いと思っているが、周囲の人から見ると逆にダサくてイケていない」という「オシャレとは逆の意味」もあるのです。
あるいは、普段お洒落をしない人が珍しくお洒落をした時に、照れ隠しで「オサレ」という言葉を使うことがあります。
「おしゃん」
「おしゃん」というのは「オシャン」と表記されることもありますが、「オシャンティを短縮した若者言葉・ゆとり言葉」として解釈されます。
「おしゃん」の意味も「お洒落であること・今風のオシャレな人」であり、「オシャンティ」という言葉は「おしゃん」という言葉で言い換えることができるのです。
「オシャンティ」は死語ではない
2011年に「女子中高生ケータイ流行語大賞」にノミネートされた「オシャンティ」は死語なのでしょうか?確かに、一般の人が普通の日常会話やLINE(メール)の中で「オシャンティ」という言葉を使用することは滅多にないのですが、「オシャンティ」は今でも「シャレオツ」や「オサレ」の類語として冗談めかして使用されるケースがあります。
そのため、現在もオシャレという意味を持つ「オシャンティ」は完全に死語になってしまったわけではないのです。
「オシャンティ」という言葉について徹底的に解説しましたが、オシャンティには「若者言葉(2009年頃に誕生したとされる若者言葉)でおしゃれであること・オシャレな人」などの意味があります。
オシャンティの類語・言い換え・似た言葉としては「シャレオツ」「オサレ」「おしゃん」などがあります。
「オシャンティ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。