「インスタ蝿」の意味・類語【使い方や例文】流行語
この「インスタ蝿」は、同じ発音の「インスタ映え」から転じて作られた言葉です。
目次
- 「インスタ蝿」の意味とは?
- 「インスタ蝿」の類語や言い換え
- 「インスタ蝿」の言葉の使い方
- 「インスタ蝿」を使った例文と解釈
- 「インスタ蝿」の語源
- 「インスタ蝿」を英語にすると?
- 「インスタ蝿」の対処方法や改善方法
「インスタ蝿」の意味とは?
インスタグラムという、主に写真をアップして、それを他の人に見てもらうことを目的としたSNSがあります。
このSNSへ投稿する(多くの人に見てもらえそうな)写真を撮る為に、入ってはいけないと掲示のある場所に平気で入ったり、危険な行動をとったり、他の人に迷惑を掛けたり、写真撮影が禁止の場所で平気で写真を撮ったりするような常識のない人たちのことを、このインスタ蝿と呼んでいます。
このインスタ蝿と呼ばれる人の中には、写真に「いいね!」をもらうことだけを考えて、中には法律を犯すような人まで居る始末です。
「インスタ蝿」の類語や言い換え
インスタ蝿は、「インスタバカ(馬鹿)」とも表現されます。
インスタグラムのことしか考えておらず、特に、お店や施設の中には、このような人にとても迷惑している場合があります。
実際にあったことですが、あるお店に毎回何1つ物を買わず、写真だけを撮りに来るインスタ蝿の女性のグループが居た為、それに迷惑したお店が、そのグループ全員を入店禁止にしました。
このように、人や周りの迷惑など全く考えず、インスタグラム用の写真を撮ることだけを考えている人が多いのが問題となっているのです。
「インスタ蝿」の言葉の使い方
インスタ蝿という言葉は、完全な蔑称です。
よって、そのように呼ばれるのは大変恥ずかしいことだと考えないといけません。
インスタグラムを日々更新するのが趣味という人も多いかも知れませんが、それもほどほどにしておかないといけないということです。
「インスタ蝿」を使った例文と解釈
インスタグラムに載せる写真を撮る為に、わざわざ高いお金を払って人に見てもらえそうな物を購入したり、遠くまで出掛けるということが普通に行われています。
今では多少落ち着いてきましたが、「インスタ映え」という言葉が流行語大賞の10傑に選ばれた2017年には、借金をしてまで日々インスタグラム用の写真を撮っているという人のインタビューまでテレビで見たほどです。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「あのテーマパークに行ったら、インスタ蝿だらけだった」
テーマパークのような色々な写真が撮れるスポットは、このインスタ蝿と呼ばれる人たちが多く出現する場所の1つです。
そのような場所で写真を撮る時には、当然ですが、周りに迷惑を掛けない程度に留めておかないといけません。
例文2
「インスタ蝿と呼ばれることがあるけど、それとは一緒にして欲しくない」
インスタグラムに毎日のように写真をアップしていると、このインスタ蝿と呼ばれてしまうことがありますが、無理に(周りに迷惑を掛けてまで)その為の写真を撮ったりしている訳ではなければ、こう呼ばれるのは間違いです。
インスタ蝿は、インスタグラムに凝っている人のことではありません。
誰にも迷惑を掛けていなければ、いくら凝っていても何の問題もありません。
例文3
「インスタ蝿大量発生中!至急殺虫剤求む!」
ある場所に行ったところ、周りの迷惑も考えずにインスタグラム用の写真を撮っているような人たちが大量に居た為に、早く誰か(その施設の人や店員など)に追い出して欲しいという悲痛な叫びを表現しています。
「インスタ蝿」の語源
インスタ蝿は、もちろん「インスタ映え」からきている言葉です。
このインスタ映えという言葉には特に悪い意味はなく、「インスタグラムにアップする写真として映える(物や光景など)」を表します。
そのような写真を撮りたいが為に、自分勝手な行動ばかりをとっている人たちを「蝿」と軽蔑した言葉で表現し、できたのがこの「インスタ蝿」です。
「インスタ蝿」を英語にすると?
インスタ蝿は、英語では「Instagram addiction」と表現します。
ここで説明したような、インスタグラムの為に他の人や周りのことを考えないような人たちは、何も日本だけに居る訳ではありません。
addictionには、「依存している」、「中毒になっている」という意味があり、この問題は日本だけのことでもないのです。
「インスタ蝿」の対処方法や改善方法
インスタ蝿と呼ばれる迷惑な人たちを減らす一番の方法は、極端な話、それこそインスタグラム自体が閉鎖してしまえばいいのですが、もしそうなったとしても、その代わりとなるSNSがすぐに登場することでしょう。
よって、その手のSNSが存在する限り、根本的な対処は難しいと言わざるを得ないのが実情です。
- 改善案1「各施設やお店での注意の掲示」
- 改善案2「インスタグラム側で注意を促す」
改善案1「各施設やお店での注意の掲示」
最近では、入口付近に無闇に写真を撮ったりしないようにという注意書きがある施設やお店も多く見られるようになりました。
酷い場合は退所してもらうことがあるとも書かれている場合も珍しくありませんが、正直なところ、それだけでは今ひとつ効果がないのも事実です。
しかし、このような掲示をしておけば、それに反した行為があった時にはすぐに退所を促せるので、全く意味がないということもありません。
改善案2「インスタグラム側で注意を促す」
これは、全く行われていない訳でもありませんが、もっと厳しく注意喚起をすることで、無茶なことをするインスタ蝿も減るものと思われます。
既に、明らかに違法となるような写真については、その削除やアカウントの停止処置などをとっていますが、更に、入ってはいけない場所での写真や、違法とまではいかないまでも、明らかに迷惑行為や危険な行為だと思われる写真などについても厳しく対応してもらえるようになると、少しはそのようなことをする人たちも減るでしょう。
アップすることができなければ、無理をしてまでそのような写真を撮る必要はないからです。
多くの「いいね!」をもらいたい気持ちは分からなくもありませんが、その為にインスタ蝿と呼ばれてしまうような人たちには、それも度が過ぎると、人や周りへの迷惑行為になってしまうことを分かってもらいたいものです。