「老爆」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「老爆」とは、「キレる老人」や「暴言を吐いたり暴力を振るったりする高齢者」のことです。
「老爆」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・語源・老爆と老害の違い・具体例・老爆になる心理」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「老爆」の意味とは?
- 「老爆」の類語や言い換え・似た言葉
- 「老爆」の言葉の使い方
- 「老爆」を使った例文
- 「老爆」の英語
- 「老爆」の語源
- 「老爆」と「老害」の意味の違い
- 「老爆」の具体例
- 「老爆」になる心理
「老爆」の意味とは?
「老爆」の意味は、「キレる老人」や「暴言を吐いたり暴力を振るったりする高齢者」のことです。
「老爆」とは「老人の爆弾犯・老人の感情爆発」などの略語として考えることができ、老人が自分の怒り・不平不満をコントロールすることができずに、爆弾が爆発するようにキレてしまうことを示唆しています。
年齢を重ねて高齢者と呼ばれる年代になると、「脳の三層構造(脳幹+大脳辺縁系+大脳新皮質)」のうちの「理性・知能・衝動制御などを司る大脳新皮質」の機能が低下しやすくなります。
その結果、「老爆」と呼ばれるキレやすい老人が出てきてしまうのです。
高齢者(老人)が「老爆」になってキレる原因として、「加齢による脳機能・認知機能の低下という生物学的原因」と「他者からの尊敬・愛情・承認を受けにくくなる心理的原因」を考えることができるでしょう。
- 「老爆」の読み方
「老爆」の読み方
「老爆」の読み方は、「オールドボンバー」になります。
「女々しくて」のヒット曲で有名なアーティストの「金爆(ゴールデンボンバー)」からの連想で、キレる老人の意味の「老爆(オールドボンバー)」という言葉が生まれたとされます。
「老爆」の類語や言い換え・似た言葉
「老爆」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「老爆」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「キレる老人」
- 「暴走する老人・衝動制御できない老人」
- 「短気な高齢者・横暴な高齢者」
「キレる老人」
「老爆」の類語・言い換えとして、「キレる老人」があります。
「キレる老人」というのは「自分の感情・欲求をセルフコントロールできずに、他人に攻撃的になる老人」のことです。
「老爆」の意味は一般的に「キレる老人」とされているので、「老爆」の類語として「キレる老人」を上げることができるのです。
「暴走する老人・衝動制御できない老人」
「老爆」の類語・似た言葉として、「暴走する老人・衝動制御できない老人」があります。
「暴走する老人」というのは、大脳新皮質の司る理性・衝動制御の機能低下や孤独感などの心理的要因によって、「自分の感情を制御できずにやりたい放題やる老人」のことを意味しています。
「暴走する老人」は「衝動制御できない老人」を意味していて、他人にキレやすい「老爆」とよく似た言葉になっています。
「短気な高齢者・横暴な高齢者」
「老爆」の類語・言い換えとして、「短気な高齢者・横暴な高齢者」があります。
「短気な高齢者」とは、他人の態度・反応に対してすぐに怒ってしまう高齢者のことです。
「横暴な高齢者」とは、思い通りにならないとすぐに理不尽な理由で暴力・暴言を振るう乱暴な高齢者のことです。
「短気な高齢者・横暴な高齢者」は「キレる高齢者」の具体的な姿を指し示しています。
そのことから、「老爆」という言葉は「短気な高齢者・横暴な高齢者」で言い換えることができるのです。
「老爆」の言葉の使い方
「老爆」の言葉の使い方は、「理性的な対応ができない短気な高齢者」や「思い通りにならないとすぐにキレて暴れる高齢者」に対して使うというものです。
超高齢化社会の現代では、加齢・老化によって大脳新皮質の理性・衝動制御の機能が低下したり、高齢になって周囲の人たち(家族・友達)がいなくなって愛情・承認に飢えたりすることによって、キレやすい「老爆」になる高齢者が増えているとされます。
そういった自分自身の人生や感情の問題を適切に処理できずに、他人や社会に八つ当たりして激怒したり暴言・暴力を振るったりする高齢者に対して、「老爆」という言葉を使っているのです。
「老爆」を使った例文
「老爆」を使った例文には、以下のようなものがあります。
- 「老爆」の例文1
- 「老爆」の例文2
- 「老爆」の例文3
「老爆」の例文1
些細なことで激怒する老爆の増加は、超高齢化社会に突入した現代の社会病理のようなものである。
「老爆」の例文2
他人事ではなく明日は我が身だと考えると、老爆の高齢者たちを嘲笑うことなどはとてもできない。
「老爆」の例文3
社会や家族、地域、仕事に自分の居場所を見つけられなくなった高齢者の中から、老爆のようなキレやすい高齢者が生み出されてくる。
「老爆」の英語
「老爆」の英語は日本語の読み方のまま書けば“old bomber”になりますが、和製英語なので海外では通じません。
「キレる老人・怒る老人」の意味の「老爆」を英語にすると、“angry old man”、“a sharp old man”、“frustrated old man”などになります。
“An angry old man yelled at me.”(老爆が私に怒鳴ってきた。)
「老爆」の語源
「老爆(オールドボンバー)」の語源は、歌手の「ゴールデンボンバー(金爆)」に由来しています。
「老爆」の意味の語源は、「老」と「爆」の漢字から推測することができます。
「老」の漢字は「老人・老いていること」を意味していて、「爆」の漢字は「爆弾犯のような暴発する人・キレる人」や「感情・衝動の爆発」を意味しています。
「老爆」と「老害」の意味の違い
「老爆」と「老害」の意味の違いは、老爆は「キレる老人・短気で横暴な老人」のことですが、老害は「社会的・組織的・財政的に有害な老人」のことです。
「老害」という言葉は多義的であり、一番ポピュラーな意味は「既得権益を握っていつまでも組織・現役に居座り続け、若者に活躍のチャンスを譲らない欲深い老人(世代交代しない社会的・組織的に有害な老人)」のことです。
それ以外にも「老害」は「社会や若者に迷惑をかける有害な老人全般のこと」を広義に指すこともありますが、「老爆」も「キレて他人に迷惑をかけやすい広義の老害の一種」として解釈できるでしょう。
「老爆」の具体例
「老爆」の具体例として、以下のような理性による感情制御(怒りのコントロール)・衝動抑制ができない高齢者(老人)を上げることができます。
- 「電車の中でスマホをしている若者に怒鳴る老爆」
- 「スーパーやコンビニで接客が悪いと大声を出す老爆」
- 「近所の子供・赤ちゃんの声がうるさいとキレる老爆」
「電車の中でスマホをしている若者に怒鳴る老爆」
「老爆」の具体例として、「電車の中でスマホをしている若者に怒鳴る老爆」を上げることができます。
老爆は「若者が自分のような高齢者に注意・関心を向けないそっけない態度」に対して、「自分のことを無視・軽視している」と感じて突然キレることがあります。
老爆は電車・バスの中で、スマホの画面に熱中している若者が基本的に好きではないことが多く、黙々とスマホをしている若者を見ると、自分が迷惑を掛けられたわけでもないのに、突然「スマホばかりするな・こんな若者ばかりだから世の中がおかしくなる」と理不尽に怒り出すことがあるのです。
「スーパーやコンビニで接客が悪いと大声を出す老爆」
「スーパーやコンビニで接客が悪いと大声を出す老爆」は、「老爆」の具体例の一つでしょう。
老爆はスーパーやコンビニで急に切れやすい傾向があり、その原因として「レジの行列で待つ時間が我慢できない」や「機械的なそっけないマニュアル接客に不満を溜める」があります。
「近所の子供・赤ちゃんの声がうるさいとキレる老爆」
「老爆」の具体例として、「近所の子供・赤ちゃんの声がうるさいとキレる老爆」がいます。
老爆は単身世帯で一人暮らしをしていたり親族と疎遠だったりすることが多く、「小さな子供達の声」をうるさく感じやすいのです。
老爆は小さな子供達の成長を見守るような心理状態にはなく、幼稚園・小学校などで子供が大声を出していると、「うるさいぞ。
静かにさせろ」と理不尽なクレームを言って怒鳴り込んできたりします。
「老爆」になる心理
「老爆」になる心理の代表的なものは、「孤独感・疎外感」と「愛情欠乏・承認不全(自己無価値観)」になるでしょう。
高齢になればなるほど一般に孤独な境遇になりやすく、配偶者に先立たれると話し相手がいない一人暮らしの日常生活になる老人も多いのです。
孤独で他者・社会から疎外されているという被害妄想が強まることによって、「老爆」になりやすくなります。
更に、高齢者になると近しい家族と一緒に同居するか昔からの親しい友人がいるかなどでないと、「他人からの愛情・承認」をほとんど得られなくなります。
「自分は誰からも愛されない」や「自分は誰からも価値を認められない」という自己無価値観・他者に対する敵対感情によって、他人にキレやすい「老爆」のパーソナリティーが構築されやすくなるのです。
「老爆」という言葉について徹底的に解説しましたが、老爆には「キレる老人」や「暴言を吐いたり暴力を振るったりする高齢者」などの意味があります。
「老爆」の類語・言い換え・似た言葉としては「キレる老人」「暴走する老人」「短気な高齢者・横暴な高齢者」などがあります。
「老爆」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。