「チーママ」の意味・「チーママ」の類語や言い換え・似た言葉
日本語には実に多彩な言葉の種類があります。
昔から伝わることわざや四字熟語もあるのですが、ネットスラングや外国語を語源としたカタカナ語まであります。
特に若い世代の人は、カタカナ語を使う頻度がとても多いのですが、40代、50代の人でも、カタカナ語を好んで使うこともあります。
40〜50歳台の男性の人がカタカナ語を使うというと、仕事でビジネス用語として使うケースが多いのではないかと思いますが、アフター5でも使われる言葉があります。
その1つが「チーママ」です。
目次
- 「チーママ」の意味とは?
- 「チーママ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「チーママ」の言葉の使い方
- 「チーママ」を使った例文
- 「チーママ」の英語
- 「チーママ」と雇われママの違い
- 「チーママ」の大まかな仕事内容
「チーママ」の意味とは?
今の若い人は、「チーママ」という言葉さえ知らない人がいるかもしれませんが、中高年の男性にとっては、馴染みの深い言葉でしょう。
特にお酒を飲みに行くことが好きな人はそうでしょうが、「チーママ」とは、「飲み屋におけるサブ的なママのこと」を指しています。
特にママがお店不在時に、お店をママの代わりに仕切るナンバー2のチーママがいます。
「飲み屋」というと、今ではキャバクラが盛んですが、スナックというジャンルがあります。
- スナックで働くチーママ
スナックで働くチーママ
スナックとは、スナックバーの略称でカウンター付きの飲食店のことです。
一般的に女性がカウンター越しに接客する飲酒店を指しており、店の責任者が「ママ」と呼ばれています。
お客さんが酒や軽食を口にしながら、「ママ」や店員(ホステス)、と会話を楽しんだり、カラオケを歌ったりするサービスをしています。
「歳を取ったオジサンが飲みに行く場所」というイメージがあるスナックですが、
ましたが、現在は若い男性もスナックで遊んでいます。
そこでママのヘルプをしているのが、「チーママ」というわけです。
「チーママ」の類語や言い換え・似た言葉
「チーママ」の類語を調べてみると、「ギャバ嬢」や「夜の蝶」などの言葉があるのですが、中々、ジャストフィットする言葉が見当たりません。
あえて言うなら「代理ママ」とでも言えるのでしょうが、あまり聞いたことがないので、「チーママ」という言葉は独特のキーワードのような印象を覚えます。
「チーママ」の言葉の使い方
「チーママ」という言葉を使う場面となると、スナックに通う男性が使うことが多いような気がしますね。
また、お店に勤めているホステスさん達の会話の中でも出てくるでしょう。
「チーママ」を使った例文
では、「チーママ」を使った例文を見てみましょう。
- 「チーママ」の例文1
- 「チーママ」の例文2
- 「チーママ」の例文3
「チーママ」の例文1
「今日のチーママは、すごく可愛く見えるよ。今度、デートしない?」
この時の会話は、男性客が「チーママ」を誘おうとしている会話ですが、デートに誘おうとしているよりも、口説いているのかもしれません。
それでも、「チーママ」は男性客の誘いを上手にかわしているかもしれませんね。
笑顔を見せながらもしたたかさを兼ね備えています。
「チーママ」の例文2
「あの店は、チーママで持っているね」
「チーママ」は、あくまでスナックのオーナーである「ママ」のサポート役ですが、中には、かなりのやり手の人もいて、「ママ」以上に人気が高いこともあります。
それだけ実力を持っているので、「お店の顔」と言ってもいいかもしれません。
「チーママ」の例文3
「チーママを見ていると、何だか、今日の疲れが吹き飛んでしまうよ」
これも男性客が「チーママ」に言っているセリフですが、「チーママ」は、お客さんを励ましたりなだめたりと、相手の卑しの存在になっていることもあります。
「チーママ」の英語
「チーママ」を英語で言い替えると、“junior mistress (of a bar)”や“junior mamasn”となるでしょうが、もしかすると、“Chimama”という言葉が流行ったりするかもしれません。
「チーママ」と雇われママの違い
「チーママ」の他に「雇われママ」の存在がありますが、基本的に役目が異なります。
「チーママ」はあくまで、「ママ」のサポート役ですが、「雇われママ」はあくまで、「ママ」なのです。
ただ、「雇われママ」は、自分の資金でお店を経営しているわけではないので、別に経営者(オーナー)がいます、
オーナーに雇われているにすぎないということです。
「チーママ」の大まかな仕事内容
「ママ」は、スナックの経営者(オーナー)という立場で、自分で貯めたお金を資金にして、スナックをオープンしています。
このような「ママ」のサポートを「チーママ」が行いますが、具体的には、どのような仕事になるのでしょうか?
- 「ママの代理役」
- ホステスさんの管理
- お店が終わって
- 接客
- ママとの連絡
「ママの代理役」
「ママ」に代わりお店を仕切るのが、チーママの役目です。
ママはオーナーなのでお店に出て接客することもありますが、それ以外にお金の管理やキャストの出勤スケジュールの管理など、色々な仕事をこなす必要があります。
そのようなことから、チーママがそれ以外の仕事を受け待つことになります。
ホステスさんの管理
スナックでは、ホステスである女の子が働いていると、お客様の来店が増えてきます。
そのために女の子をヘッドハンティングすることも、チーママの仕事の1つです。
また、入店した女の子の勤務シフトの調整をしますが、女の子の希望勤務日やお店側の人数の調整をしながら、シフト表を作成していきます。
1ヶ月分のシフト表を作るケースもありますが、週単位のシフト表を作成していることがほとんどなので、かなり大変な作業です。
お店が終わって
営業時間が終了して、お客さんが帰った後も、チーママの大事な仕事があります。
働いている女性とミーティングをしたり、片付けをしながらでも、その日の気になった事や辛そうのことをヒアリングして、仕組みを改善していくのも、終了後のチーママの仕事です。
接客
スナックはキャバクラとはまるで違うスタイルではありますが、お客さんにとっては好みのタイプの女性と話しをしたいといったような要望もあります。
映画が好きだったり、ドライブが好きな人、旅行が好きな人と趣味が似ていると、お客さんとの会話も盛り上がるので、リピーターとなってくれる可能性が高くなります。
チーママは、そのようなお客さんとの会話の中で、その人の好みや嗜好を考えて、その好みになるべく合っている女性を近くに配置します。
このやり方次第でリピート率がかなり変わっていきます。
ママとの連絡
チーママとしての仕事の1つとして、オーナーママとの連絡があります。
お店は毎晩、来客の状況が刻々と変化していきますので、連絡をこまめにしていことがとても大切なことになってくると言えるでしょう。
お客さんの中には、オーナーにママ本人に会いたいということで、来店される人もありますので、そんな時はママを説明してお店に出勤してもらうことも、チーママの大切な仕事と言えます。
それで、お客さんの来店に備えています。
このように「チーママ」の役目は、お店の経営にとっては欠かすことのできないものなのです。
「チーママ」の中には、この時の経験を活かして自分のお店を開きたいという人も少なくありません。
それだけに「チーママ」はお客さんを「オーナーママ」以上に大切に思っていたりもします。
祖のような「チーママ」が独立・開店したなら、常連客がそのまま、「元チーママ」のお店にごっそりとシフトしていく可能性さえあるのですから。
お客さんも「チーママ」の魅力に参ってしまい、足しげく通う人もいるでしょうし、おみせへの貢献度が高いことから、ある意味、お店の事実上の顔とも言えるでしょう。
男性サラリーマンにとっては、スナックは心を癒していくれる憩いの場でもあるので、「チーママ」の力次第で大きく変わっていきます。