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「ウルトラC」の意味・類語【使い方や例文】

日本語には色々な言葉がありますが、普段、皆さんが会話の中で使っている言葉にはどんなものがあるかを意識したことはあるでしょうか? 昔からあることわざや四字熟語を使って、言葉で言い表しにくい事柄を簡単に表現する人もいるでしょう。

しかし、最近ではネットスラングのように省略した単語で、いとも簡単に表現することで、相手に説明するようなことも増えた来ました。

しかし、俗語すなわちスラングは今に流行ったことではありません。

昔からカタカナ語という位置付けでも、いくつもの言葉が生まれてきました。

その中の1つに「ウルトラC」という言葉があることを知っているでしょうか?

今ではメッタニ使われることがあります。

なくなってきたのですが、数十年前に大流行した言葉です。

ウルトラc

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「ウルトラC」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「ウルトラC」の意味とは?
  • 「ウルトラC」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「ウルトラC」の言葉の使い方
  • 「ウルトラC」を使った例文
  • 「ウルトラC」の英語
  • 「ウルトラC」の語源や由来
  • 「ウルトラC」は最近では死語?
  • 「野球やサッカーにおけるウルトラC」の意味


「ウルトラC」の意味とは?

「ウルトラC」の意味とは?

「ウルトラC」という言葉を知っている人は、おそらく50代以上の人達になるのでしょうか、おそらく20代以下の人達は知らないスラングと思います。

「ウルトラC」とは、「体操競技で、かつての最高難度C以上の、ひねりや旋回などを取り入れた技」のことで、体操競技で決め技であるところから「とっておきの秘策」という意味で使われるようになりました。

そのために体操競技だけではなく、他のスポーツや仕事でも、奇策・秘策の類いで「ウルトラC」という言葉が出てくることがありました。

「何か、ウルトラCはないか?」

年配のビジネスマンだと、このような言葉を使っていたような気がします。

仕事上で非常に難しい局面を迎えた時に、奇跡を起こして、この難題を打開するために、「秘策がないか?」という意味で使っていたのです。

若い人では、その意味さえ知らないと思いますが、フレーズが新鮮に感じるかもしれませんね。

  • 「ウルトラC」の読み方

「ウルトラC」の読み方

「ウルトラC」「うるとらしー」という読み方になります。



「ウルトラC」の類語や言い換え・似た言葉

「ウルトラC」の類語や言い換え・似た言葉

奇跡の風を起こすような意味を持つ「ウルトラC」と似たような解釈ができる言葉には、度のようなものがあるでしょうか?

  • 「並大抵でない」
  • 「傑出した」
  • 「ベリーハードな」

「並大抵でない」

「並大抵ではない」が、「ウルトラC」に近い伊美を持っている言葉として挙げられるでしょう。

意味は「普通ではない」というシンプルな意味ですが、普段の会話やビジネスシーンでも、普通に使われている言葉です。

「彼の苦労は並大抵ではない」

「並大抵でない努力が実った」

このような使い方になります。

「傑出した」

「傑出(けっしゅつ)した」「ウルトラC」の似ており、「多くのものの中で飛びぬけてすぐれていること」という意味があります。

「昨今の傑出した映画には、心を打たれてしまう」

「友人の書き下ろした小説は、このように10年の中でも、傑出した作品だ」

使い方としては、このような感じでしょう。

「ベリーハードな」

「ベリーハードな」とは、“very hard”をカタカナ語にして使われている言葉で、「とても大変」「とても難しい」という意味があります。

「秘策」という観点からの同義語ではなく、「難度の高い技」の解釈から「ベリーハード」も類語の対象となります。

「ウルトラC」の言葉の使い方

「ウルトラC」の言葉の使い方

「ウルトラC」が使われるケースは、良いことでも悪いことでも使われることがあり、普段では、到底あり得ないことがあった時に、思わずこの言葉で表現したくなる表現なのです。

今時の言葉で例えるなら、「何だ、今の超展開は?」と同じニュアンスになるでしょうか。

良いケースでの「ウルトラC」では、絶対合格できないと思っていた高校に合格した時や、交通事故に遭っても、無傷で済んだ時などで使うことができます。

反対に悪い意味での使われる「ウルトラC」だと、昇進が確実だと思われていたはずなのに、急に仕事がなくなったり想定外とも言えるような出来事が起こった時に言われることがあります。



「ウルトラC」を使った例文

「ウルトラC」を使った例文

では、「ウルトラC」を使った例文を見ていくことにします。

  • 「ウルトラC」の例文1
  • 「ウルトラC」の例文2
  • 「ウルトラC」の例文3

「ウルトラC」の例文1

「ニュースで報道されていた行方不明の少女が何とか自分だけの力で避難小屋まで行って生き延びていたことは、まさにウルトラCだ」

このように大人でも厳しそうな環境の中で、生き延びることができた子供の行動は、「ウルトラC」と言えます。

「ウルトラC」の例文2

「無事、始発で電車に乗ることができたけど、朝方まで飲んでい自分からすると、ウルトラCとか言いようがありません」

夜遅くまでお酒を飲んでいた人が、いいえ、朝方までお酒を飲んでいた人が、僅かな仮眠だけで、寝坊せずに始発に乗れたことは奇跡です。

「ウルトラC」の例文3

「程よいお酒は心を和ませてくれるが、弱い僕でも気分が最高難度のウルトラCになれるから嬉しい」

ここでの「ウルトラC」は、お酒でハイテンションになれることを言っていますが、こんなふうに使うこともできる言葉ですね。

「ウルトラC」の英語

「ウルトラC」の英語

「ウルトラC」を英語で言うなら、“C a supremely difficult maneuver”となるでしょう。

「ウルトラC」の語源や由来

「ウルトラC」の語源や由来

「ウルトラC」は、元々、1964年の東京オリンピックで当時の体操競技でA、B、Cのうち最も難しい難易度Cを超える技を繰り出した時に生まれた言葉です。

そこから転じて、何かしらの奇跡、凄いス技やビッグな展開という意味でも、色々な環境や場面でも使われるようになったスラングです。

「ウルトラC」は最近では死語?

「ウルトラC」は最近では死語?

体操競技から生まれてきた「ウルトラC」も今では、女子体操は「ウルトラ i」です。

「ウルトラC」から、かなりレベルアップしているので驚きですが、もう「ウルトラC」を使う人はあまりいないでしょう。

でも、この言葉を知らない若い世代の人達にとっては、意外に新鮮に聞こえる言葉かもしれませんね。

「野球やサッカーにおけるウルトラC」の意味

「野球やサッカーにおけるウルトラC」の意味

あまり使われることがなくなった「ウルトラC」ですが、野球やサッカーでも「ウルトラC」のような出来事がありました。

  • 「凄い移籍」
  • 奇策など

「凄い移籍」

プロ野球では、毎年トレードやメジャーリーグへの移籍がありますが、これほど「ウルトラC」の移籍はありませんでしたね。

オリックスの金子千尋選手が、Jリーグ・セレッソ大阪へ期限付きの移籍を発表した時です。

2004年入団からオリックスで14年間エースだった金子選手が、シーズン中に決断したのが、念願だったというセレッソ大阪への入団です。

野球で磨いた技術や経験を生かして、チームの勝利に貢献していくことを表明したのですが、セレッソは金子選手の獲得に伴いって、エースの柿谷曜一朗選手をBリーグ・大阪エヴェッサに放出したほどです。

その後、オリックスは大阪エヴェッサからも橋本拓哉選手を獲得しているのですが、大阪拠点のプロスポーツチームとはいえども、まさか競技の枠を超えたトレードには、異例中の異例となったのです。

期限付きとはいえ、まさに「ウルトラC」です。

奇策など

サッカーの試合で、「ウルトラC」と言える奇策もありました。

セネガル戦との試合で、前半44分に日本は自陣ゴール右サイドでFKを献上しました。

ピンチの中で、セネガルのキッカーがボールを蹴った瞬間に、日本のディフェンス群が一斉前へ出て相手6人をオフサイド位置へ置き去りにしたのです。

この動きに相手は全く反応できずに、見後にオフサイドトラップを決めたのです。

選手も思わず、「監督は凄い」と唸るほどの秘策だったのです。

日本が仕掛けた会心のオフサイドトラップとして、あまりにも有名な「ウルトラC」です。

icon まとめ

「ウルトラC」は、今では死語とも呼べるキーワードなのですが、世の中の出来事には、この言葉がよく当てはまるケースがたくさんあるはずです。

今からでも復活させてもいいような響きを感じさせてくれます。