意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「重きを置く」の意味・読み方・類語【使い方や例文】

「重きを置く」とは、「大事なこととして重視する」「重点を置くこと・重く見ること」です。

「重きを置く」「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・語源・趣を置くとの違い・敬語・言葉」などについて、詳しく説明していきます。

重きを置く

Meaning-Book
「重きを置く」の意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「重きを置く」の意味とは?
  • 「重きを置く」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「重きを置く」の言葉の使い方
  • 「重きを置く」を使った例文
  • 「重きを置く」の英語
  • 「重きを置く」の語源
  • 「趣を置く」と「重きを置く」の違い
  • 「重きを置く」の敬語
  • 「重き」を使った言葉や意味を解釈


「重きを置く」の意味とは?

「重きを置く」の意味とは?

「重きを置く」という言葉の意味は、「大事なこととして重視する」「重点を置くこと・重く見ること」「特定分野に注力すること」になります。

複数の色々な物事・仕事・課題などがある時に、その中でも特別に重みのある重要な物事に対する見方(考え方)を「重きを置く」といいます。

複数の物事を比べた時に、相対的に重み(重要度)があるものに対して、人は「重きを置く」ということになります。

大事なこととして重視したり重点を置いたりする「重きを置く」という言葉は、「重要視すべき人物」にも「重要視すべき物事・事象」にもどちらにも使うことができます。

「重きを置く」という言葉は、誰か・何かを相対的あるいは絶対的に重視する(重んじる)という意味を持っているのです。

  • 「重きを置く」の読み方

「重きを置く」の読み方

「重きを置く」の読み方はそのまま、「おもきをおく」になります。



「重きを置く」の類語や言い換え・似た言葉

「重きを置く」の類語や言い換え・似た言葉

「重きを置く」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「重きを置く」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。

  • 「重視」【じゅうし】
  • 「優先」【ゆうせん】
  • 「注力」【ちゅうりょく】
  • 「重点」【じゅうてん】

「重視」【じゅうし】

「重きを置く」の類語・言い換えとして、「重視する・重要視する」があります。

「重きを置く」という言葉のシンプルな意味は、「複数の物事(人物)の中で重視する・重要視する」ということになります。

そのため、「重きを置く」の類語として「重視する・重要視する」を上げることができます。

「優先」【ゆうせん】

「重きを置く」の類語・似た言葉として、「優先する・プライオリティーを置く」があります。

「優先する」というのは、「他の物事(人物)よりも順番を先にすること・優遇すること」です。

「優先する」を英語で表現すると、「プライオリティー(priority)を置く」になります。

「プライオリティーを置く」とは「優先度を高いものにする」ということであり、「重きを置く(重視する)」と似た意味になってきます。

「重きを置く」に似た言葉として、「優先する・プライオリティーを置く」があるのです。

「注力」【ちゅうりょく】

「重きを置く」の類語・言い換えとして、「集中する・注力する」があります。

「重きを置く」には、「その物事(人物)を重要なもの(人)と見なして集中(注力)する」という意味があります。

そのため、「重きを置く」の類語として「集中する・注力する」を上げることができるのです。

複数の物事や人物がある状況で、特別にある物事(人物)に集中したり注力したりしているということは、「重きを置いていること」とほぼ同じ意味になってきます。

「重点」【じゅうてん】

「重きを置く」の類語・似た言葉として、「重点を置く・重心を置く」があります。

「重点を置く」という言葉の意味は、「重みの中心となるものを置く・重みがあるものとして重視する(注力する)」になります。

「重心を置く」の意味は、「重みの中心を置く・重視すべきものとして定める」になります。

「重きを置く」には「大事なものとして重視する(注力する)」という意味合いがありますから、「重きを置く」「重点を置く・重心を置く」は似た言葉として理解することができるのです。

「重きを置く」の言葉の使い方

「重きを置く」の言葉の使い方

「重きを置く」の言葉の使い方は、「ある人物(ある物事)」「他の人物(他の物事)」よりも重視して優先する時に使うというものです。

自分にとって相対的あるいは絶対的に大切なものや重要なものがある時に、「重きを置く」という言葉を使うことができるのです。

重視する人物であれば、「私は彼の才能に重きを置いている」、重視する物事であれば「学生時代は、勉強に重きを置いてきた」というように使うことができます。



「重きを置く」を使った例文

「重きを置く」を使った例文

「重きを置く」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「重きを置く」を使った例文について紹介していきます。

  • 「重きを置く」の例文1
  • 「重きを置く」の例文2
  • 「重きを置く」の例文3

「重きを置く」の例文1

自分の人生において、何に重きを置いているのかをはっきりさせることが必要です。

「重きを置く」の例文2

リーダーがそこまで重きを置くのであれば、私はそのミッションに優先して取り組みたいと考えています。

「重きを置く」の例文3

長期政権を担う安倍首相は、自民党の重鎮として重きを置かれていて、党内の競争勢力が育たないという課題を抱えている。

「重きを置く」の英語

「重きを置く」の英語

「重きを置く」の英語は、“think(consider) that it is important”“make too much of〜”“make much account of〜”“emphasize”“value”などになります。

“I think that peace is important. ”(私は平和に重きを置いている。)

“She makes much account of money. ”(彼女は金銭に重きを置いている。)

“He values gentle personality. ”(彼は穏やか・温和な人間性に重きを置いている。)

「重きを置く」の語源

「重きを置く」の語源

「重きを置く」の語源は、「重き」「重視されるもの(重要視されるもの)」「重要度の比重が大きいもの」「注力されるべき重大(大事)なもの」という意味があります。

「置く」には、「重要なものとして扱う」「大事なものと見なす」といった意味合いがあります。

「重き」「置く」が組み合わされて「重きを置く」になることによって、「重視する・重要視する・注力する」という意味が生まれたのです。

「趣を置く」と「重きを置く」の違い

「趣を置く」と「重きを置く」の違い

「趣を置く」「重きを置く」の最大の違いは、「趣を置く」という言葉が日本語としては成立していないということです。

つまり、「趣を置く」という言葉自体が存在しないのです。

「趣(おもむき)」には「しみじみとした情緒・風情がある」の意味があり、正しい言葉としては「趣がある」になります。

「趣を置く」「重きを置く」が混同された理由として、「趣(おもむき)」という読みが「重き(おもき)」に似ていたためではないかと推測されています。

「重きを置く」の敬語

「重きを置く」の敬語

「重きを置く」の敬語の表現は、尊敬語の場合は「重きを置かれる」になります。

重きを置くの重視するという意味だけを取るのであれば、「重視される」でも良いでしょう。

「重きを置かれる」の丁寧語は、そのまま「重きを置きます」になります。

「重きを置かれる」という言葉をへりくだって謙譲語で表現したい時には、「重きを置かせて頂く」となります。

ただし「重きを置く」という言葉は、日常的な用法ではそれほど敬語の形で使われることはありません。

社長・上司などが「重きを置いている状況」を説明したい時などには、「社長(上司)が今回の新規事業で重きを置かれているこの項目をご覧下さい」などの敬語表現をすると良いでしょう。

自分がへりくだって謙譲語で伝えたい時には、「お客様のご要望に対して重きを置かせて頂きます」というように使うことができます。

「重き」を使った言葉や意味を解釈

「重き」を使った言葉や意味を解釈

「重き」を使った言葉やその意味を分かりやすく解釈していきます。

  • 「重きをなす」
  • 「重き使命・重き役割」

「重きをなす」

「重きをなす」という言葉の意味は、「その人物が重んじられること・敬われて尊重されること」「ある業界・範囲において重要な地位を占めて影響力を振るうこと」になります。

「重きをなす」という言葉を使った例文として、「政界において何度も閣僚に任命されて、将来の総理大臣と目されていた大物政治家が、土壇場のスキャンダルで失脚することになった」「我が社において常に重きをなしてきた古参幹部の意見だけに、周囲の役員たちも常務の意見を軽々しく退けることはできないでいた」などを上げることができます。

「重き使命・重き役割」

「重き使命・重き役割」という言葉の意味は、そのまま「重要(大事)な使命」「重要(大事)な役割」ということになります。

仕事・学問・人間関係などで自分にしかできないような重要な目標を課された時に、「重き使命・重き役割」という言葉を使うことができます。

「重き使命・重き役割」という言葉を使った例文として、「社長から直々に任された重き使命を前にして身が引き締まる思いがしている」「この重き役割を果たすことによって、私のビジネスパーソンとしてのキャリアに新たな道が開ける」などがあります。

icon まとめ

「重きを置く」という言葉について徹底的に解説しましたが、重きを置くには「大事(大切)なこととして重視する」「重点を置くこと・重く見ること」などの意味があります。

重きを置くの類語・言い換え・似た言葉としては、「重視する・重要視する」「優先する・プライオリティーを置く」「集中する・注力する」「重点を置く・重心を置く」などがあります。

「重きを置く」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。