「圧倒的多数」の意味・読み方・類語【使い方や例文】
「圧倒的多数」の意味や類語を紹介します。
さらに「圧倒的多数」の使い方や、例文を紹介して行きます。
目次
- 「圧倒的多数」の意味とは?
- 「圧倒的多数」の類語や言い換え・似た言葉
- 「圧倒的多数」の言葉の使い方
- 「圧倒的多数」を使った例文
- 「圧倒的多数」は何パーセント?
「圧倒的多数」の意味とは?
「圧倒的多数」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
とても迫力のある言葉だと感じる人も多いかもしれません。
テレビのニュースやネットニュースなどを見ていると、「圧倒的多数」という文字が目に飛び込んでくるかもしれません。
とはいえ、「圧倒的多数」とは何か、きちんと説明できる人は少ないかもしれません。
そこで、「圧倒的多数」の読み方や意味を紹介して行きます。
- 「圧倒的多数」の読み方
- 「圧倒的多数」の意味
「圧倒的多数」の読み方
「圧倒的多数」は「あっとうてきたすう」と読みます。
「圧倒的」は「あっとうてき」で、「多数」は「たすう」と読みます。
迫力がある漢字が使われていますが、読み方はそれほど難しくありませんので、読み間違えのないように覚えておきましょう。
「圧倒的多数」の意味
「圧倒的多数」は「圧倒的」と「多数」という言葉からできています。
「圧倒的」には、「他をしのいで優れている事」という意味があります。
また「多数」には、「数が多い」という意味があります。
そのため「圧倒的多数」には、「他をしのぐほど数が多い」という意味になります。
このように「圧倒的多数」には、「ものすごく数が多い」「他と比べられないくらい数が多い」という意味があると覚えておきましょう。
「圧倒的多数」の類語や言い換え・似た言葉
「圧倒的多数」の類語や言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
「圧倒的多数」以外の言葉を使いたい時に、どのような言葉を選べばいいかが分かるかもしれません。
- 「桁外れ」【けたはずれ】
- 「段違い」【だんちがい】
- 「断然」【だんぜん】
- 「比べ物にならない」【くらべものにならない】
- 「途方もない差」【とほうもないさ】
「桁外れ」【けたはずれ】
「桁外れ」という言葉があります。
「桁外れ」には、「水準からかけ離れている事」という意味があります。
また似た意味の言葉に「桁違い」があります。
こちらの言葉にも、「比較にならないほど差に開きがある事」という意味があります。
数字の桁が1桁と10桁では、10倍の差がついてしまいますが、「桁外れ」や「桁違い」にはそのくらいの差があるという事になります。
「圧倒的多数」も大差をつけている印象がありますが、「桁外れ」や「桁違い」はそれ以上と言う印象があります。
「段違い」【だんちがい】
「段違い」という言葉も、「圧倒的多数」に似た意味の言葉です。
「段違い」には、「比較できないくらい違う事」という意味があります。
「段違いの実力」などという使い方をします。
「圧倒的多数」という言葉と同じように、比較対象と大きな差がある時に使うという意味で似た意味のある言葉です。
「断然」【だんぜん】
「断然」には、「段違いで、ハッキリとした差がある様子」という意味があります。
「彼が断然すごい」などという使い方をします。
「圧倒的多数で勝利する」「断然、勝利する」という文章が、同じ意味になるような場合に、二つの言葉を言い換える事ができます。
「比べ物にならない」【くらべものにならない】
「比べ物にならない」という言葉を知っているでしょうか。
「比べ物にならない」には、「あまりにも差があり過ぎて、比較対象にならない様子」を言葉にしたものです。
「圧倒的多数」を獲得した人と、そうでない人は、「比べ物にならない」ほどの差がある言い換える事ができます。
何かと何かの間に、圧倒的な差がある時に「比べ物にならない」という言葉を使ってみましょう。
「途方もない差」【とほうもないさ】
「途方もない差」には、「程度がけた違いで、とんでもない差がある」という意味があります。
「途方もない差」には、プロ野球の選手と、少年野球を始めたばかりの少年くらいの差があるかもしれません。
その意味で、「圧倒的多数」という時よりも、両者の差が離れている印象があります。
「圧倒的多数」の言葉の使い方
「圧倒的多数」はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「圧倒的多数」には、「他をしのぐほど数が多い」という意味がありますので、選挙などの「何かと何かを比べるイベント」などで使います。
また大多数の人が集り、多数決などの「評決をする場面」でも「圧倒的多数」という言葉を使います。
そして、どちらかが圧勝した時に、「圧倒的多数」という言葉を使いましょう。
このように「圧倒的多数」という言葉は、たくさんの人が集まる場所で、どちらかが他をしのぐほどの数を誇っている時に使うと良いでしょう。
「圧倒的多数」を使った例文
「圧倒的多数」を使った例文を紹介します。
様々な場面における「圧倒的多数」を使った例文を見る事で、「圧倒的多数」という言葉の使い方が見えてくるかもしれません。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
ビジネスシーンにおける、「圧倒的多数」を使った例文を見て行きましょう。
「○○部長が提案した企画と、△△部長が提案した企画のどちらを採用するかが、多数決になったらしい。
そして○○部長の企画が『圧倒的多数』で支持されたそうだ」、「コンペの結果、『圧倒的多数』の票が入り、我が社のアイデアが採用された。
みんなの頑張りが認められて、とても嬉しい」という感じです。
例文2
ニュースなどで見る事ができる、「圧倒的多数」を使った例文を紹介します。
「○○党が総選挙の結果、『圧倒的多数』の票を得て、第一党になった。
日本がこれから大きく変わるかもしれない」、「アイドルの総選挙が行われて、トップのAさんが『圧倒的多数』の支持を得てセンターをまかされる事になりました。
応援していたファンの涙が印象的です」などです。
選挙で「圧倒的多数」を得るグループや人は、世の中の風に乗って、普通ではありえないような勢いを持っています。
例文3
ドラマや映画などを観てる時に目にする「圧倒的多数」を使った例文を紹介します。
「中国の大草原に、二つの軍勢が向かい合った。一方は1000騎、もう一方が1万騎と、後者が『圧倒的多数』の軍勢を誇っている。しかし勝負はやってみないと分からない」、「一人の武将が、『圧倒的多数』の軍勢に囲まれた。しかし獅子奮迅の活躍を見せて、包囲網を逃れて自軍が待つ場所に逃げて行った」などです。
「三国志」などの古代中国の戦いのシーンは、ものすごい数の軍勢と、少人数の軍勢が戦うなど、ロマンあふれるシーンを見る事ができます。
「圧倒的多数」の軍勢に少人数の軍勢が勝利する時、カタルシスが生まれます。
「圧倒的多数」は何パーセント?
「圧倒的多数」は、ものすごく多い数だという事は分かるのですが、数字にするとどのくらいになるでしょうか。
例えば国会の議席数で「圧倒的多数」といえば、全体の三分の二を指します。
%にすれば66%になります。
国会議員の、三分の二以上の賛成があれば、憲法改正を決議する事ができます。
国の形を一つの党が自由に変えてしまう事ができるくらい、「圧倒的多数」という事になります。
アイドルの人気投票でも、66%を獲得した人は「圧倒的多数」で優勝するはずですので、「圧倒的多数」はひとまず66%以上と覚えておくと良いかもしれません。
「圧倒的多数」という言葉の意味や使い方を見てきました。
選挙や多数決を取る会議など、たくさんの人が集まって雌雄を決する時、大きな差がついてしまう時があります。
そしてその時には、「圧倒的多数」で勝つ人やグループ、アイデアや企画などが存在します。
また「圧倒的多数」は%にすると、およそ66%以上だという事も覚えておきましょう。