「圧倒的に足りない」の意味とは!実は誤用なの?言葉を徹底解説
「圧倒的に足りない」とはどの様な意味で使われている言葉なのでしょうか。
使い方や言い換えなども併せて紹介しますので参考にして下さい。
目次
- 「圧倒的に足りない」とは?意味
- 「圧倒的に足りない」は誤用?
- 「圧倒的に足りない」の言い換え
- 「圧倒的に足りない」の表現の使い方と注意点
「圧倒的に足りない」とは?意味
「圧倒的に足りない」の概要について紹介します。
- 「圧倒的に足りない」の意味
- 「圧倒的に足りない」が使われる理由
「圧倒的に足りない」の意味
「圧倒的に足りない」とは、「他とは比べようもない程欠けている」という意味です。
他にも同じ条件の人やものごとがあり、比較をした時に自分が持っているものや才能などが遥かに不足していることを言います。
本来持っていることが好ましいと思われることに対して使われます。
「圧倒的に足りない」が使われる理由
「圧倒的に足りない」が使われる理由は、ネット上の診断メーカーに使われているからです。
「あなたの【圧倒的】に足りない物」というタイトルで、名前を入力すると自分に欠けているものが表示される様になっています。
回答がユニークで気軽に診断できることから若い人に人気が出ました。
「圧倒的に足りない」は誤用?
文法的に「圧倒的に足りない」を見てみましょう。
「圧倒」とは、「比べものにならないくらい優れた力や勢いで、相手を押さえつけること」という意味です。
「人を圧倒する」「勢いに圧倒される」など、能動態と受動態どちらでも使われます。
「圧倒的」は、名詞について形容動詞を作る言葉で「その様な性質がある」という意味になります。
つまり、「圧倒的」とは「他よりもはるかに優れている状態」を表すのです。
「優れている」のですから、「圧倒的に」続く言葉は「勝利した」「強い」など、ポジティブな内容の言葉になります。
「足りない」はネガティブな意味であり、「優れた性質」があるという言葉に繋げて使うには矛盾があります。
つまり、「圧倒的に足りない」は誤用と言えるのです。
この場合、「他と比べものにならない」という意味だけを捉えて使われていると考えられます。
「圧倒的に足りない」の言い換え
「圧倒的に足りない」の言い換えを紹介します。
- 「著しく不足している」【いちじるしくふそくしている】
- 「甚だしく欠けている」【はなはだしくかけている】
「著しく不足している」【いちじるしくふそくしている】
「著しく」は「ハッキリと分るほど目立つ」「明白である」という意味があります。
他と比較した時に違いがはっきりと分かるということで、ポジティブ・ネガティブどちらの意味にも使われます。
「甚だしく欠けている」【はなはだしくかけている】
「普通の度合いを越えている」という意味があります。
こちらは基本的にネガティブな意味を伴って使われる言葉です。
「圧倒的に足りない」の表現の使い方と注意点
「圧倒的に足りない」は、ネット上で「とにかく足りない」「非常に足りない」という意味で使われます。
対象となるもので場が和む様な時に使いましょう。
文法的に誤用なので、ビジネスで使うのは避けましょう。
「圧倒的に足りない」は「他とは比べようもない程欠けている」という意味です。
文法的に誤用ですので、ネットスラングだと思ってカジュアルな場面で使う様にしましょう。