「出色」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「出色」の意味や類語を紹介します。
さらに「出色」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「出色」の意味とは?
- 「出色」の類語や言い換え・似た言葉
- 「出色」の言葉の使い方
- 「出色」を使った例文
- 「出色の出来」について
「出色」の意味とは?
「出色」という言葉を見たことがあるでしょうか。
もしかしたら初めて見たという方もいらっしゃるかもしれません。
また「出色」という文字を見たことがあるけれど、読む事ができないという人もいそうです。
それなりに知られているけれど、知らない人も数多い、「出色」はそんな言葉です。
そこで「出色」の読み方や意味を紹介して行きます。
- 「出色」の読み方
- 「出色」の意味
「出色」の読み方
「出色」という言葉を知っていても、読み方を間違えてしまう人がいます。
「出色」は「しゅっしょく」と読みます。
「でいろ」だと思っていた…そのように思っていた人も多いと思います。
これを機会に、「出色」は「しゅっしょく」と読む事を覚えておきましょう。
「出色」の意味
「出色」には「他に比べて際立って優れている事」という意味があります。
例えば白黒映画に出演している人の中に、真っ赤なドレス姿の女性がいるとします。
きっと誰が見ても赤いドレスの女性が印象に残るはずです。
このように「出色」には、誰が見ても群を抜いて優れているという意味があります。
例えば企業同士のコンペがあったとしても、プレゼンが始まってすぐに「このアイデアで決まりだ」と思うような企画があったとすれば、それは「出色」と呼べるアイデアかもしれません。
僅差で競って勝つような物事ではなく、良く見れば他の人よりも素敵という程度ではなく、「際立って優れている」という所がポイントです。
このように「出色」には、「他に比べて際立って優れている」という意味があります。
「出色」の類語や言い換え・似た言葉
続いて「出色」の類語や言い換えられる言葉を見て行きましょう。
どのような言葉と「出色」を言い換えられるかを知ると、「出色」の意味がより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「抜群」【ばつぐん】
- 「非凡」【ひぼん】
- 「粒より」【つぶより】
- 「天下一品」【てんかいっぴん】
- 「無双」【むそう】
「抜群」【ばつぐん】
「抜群」という言葉は、誰でも使ったことがあるような一般的に知られている言葉です。
「抜群」には、「多くの中でずば抜けている事」という意味があります。
「出色」という言葉と、ほとんど同じ意味だという事が分かります。
「彼女はクラスで抜群に可愛い」という場合は、見ようによっては可愛いと言う人が違うというレベルではなく、問答無用で可愛いというレベルの女性になります。
「非凡」【ひぼん】
「非凡」も周囲に比べて抜群に優れているという意味がある言葉です。
「非凡」は凡庸でない事、さらに「特に優れている」という意味があります。
この言葉も「出色」と言い換え可能な、とても似た意味の言葉です。
「粒より」【つぶより】
「粒より」は漢字で表記すると、「粒選り」となります。
「粒より」も「優れている」という意味がありますが、「同程度の優れた物や人を集める」という意味があります。
お皿の上に豆を広げて、同じくらい形が良い豆を選んでいる様子がイメージできます。
例えば「甲子園常連校が、粒選りの生徒を集める」という場合がそうです。
同程度の優れた野球選手を集める事には、「粒より」の生徒を競わせて力を伸ばしていくという狙いがありそうです。
「天下一品」【てんかいっぴん】
「天下一品」という言葉には「世の中に類例がないくらい優れている」という意味があります。
中華料理やフランス料理、またはラーメンを食べた時に、「この料理は天下一品だ」と言うと、とてもしっくりきます。
「無双」【むそう】
「無双」は見ただけでも、とても格好がいい言葉です。
「無双」には「並ぶ者がいないほど優れている」という意味があります。
「天下無双」という四文字熟語もあり、格闘家やゲーマーなど、強い人物に憧れる人が、座右の銘にするような人気の高い言葉になっています。
また、芸能界で人気も実力も抜きん出たような状態になっている俳優やアイドルが、ファンやマスコミ関係者から「無双状態」と呼ばれる事もあります。
あなたの周辺にも異性にモテまくっている、「無双状態」な男女がいるかもしれません。
「出色」の言葉の使い方
「出色」という言葉をどのような場面で使えばいいか見て行きましょう。
「出色」には「他に比べて際立って優れている」という意味があります。
普通ではないくらい光り輝いている物事、すごいと感じられるものに対して「出色」という言葉を使う事ができます。
「これはすごい」「他の誰かに伝えたい」そのように感じるものをみつけた場合に、「出色」という言葉を使ってみましょう。
また「出色」には「他のものに比べて」という意味が含まれていますので、単独で素晴らしい物事よりも、何かと比べて断トツで優れていると思った物事を称するのにぴったりです。
コンテストやコンペなどが舞台の場合、「出色」という言葉を使いやすくなります。
「出色」を使った例文
「出色」を使った例文を紹介します。
いくつかの場面で「出色」を使った文章を見る事で、「出色」という言葉の使い方や意味が、以前よりも具体的に見えてくるでしょう。
- 「出色」の例文1
- 「出色」の例文2
「出色」の例文1
ビジネスシーンにおける、「出色」という言葉を使った例文を紹介します。
「今回の○○君のプレゼンは、『出色』ものだった。これならコンペで勝てるかもしれない」、「今回の商品開発部の商品は、『出色』の出来だ。発売されたらきっと話題になりヒットするだろう」などです。
仕事は地味にコツコツ頑張る事が大切ですが、時には「出色」と評されるような派手な活躍もしたいものです。
自分が手掛けた仕事が「出色」だと言われたら、その仕事に給料以上の価値を見出す事ができそうです。
「出色」の例文2
日常生活における、「出色」を使った例文を紹介します。
「今日観てきた映画は、本年度一の『出色』の作品だったよ。絶対に言った方がいいよ」、「いつも食べに行くラーメン屋は、本当に美味しいけど、昨日食べたチャーシューメンは『出色』の出来だったな。あんなに美味しいラーメンを今度はいつ食べられるだろう」などです。
日常生活を送っている時に、「出色」なものに出会えると本当に嬉しいものです。
さらに「応援しているアイドルグループの新人が、「出色」の可愛さだった。推しメンにしようかな」、「たまたま読んだ漫画雑誌に掲載されていた漫画が、『出色』の出来だった。単行本になったら買いたいな」など、趣味が多い人は「出色」な何かに出会いやすいかもしれません。
「出色の出来」について
「出色」という言葉を使ったもっとも有名な言葉に、「出色の出来」という言葉があります。
「他のものに比べて、抜群に出来が良い物事」という意味があります。
他の人が作った作品に対して「出色の出来」と言うのが基本的な使い方ですが、自分が作った作品についても「出色の出来」と言いたくなる時があると思います。
コンペやオーディション、コンテストなどに応募した場合、他の人や他の人の作品と比べて「出色の出来」でないと目立ちませんが、自分の過去の作品やパフォーマンスと比較した場合は、「自己ベスト」で「出色の出来」となります。
このように他の人の作品を褒める時に「出色の出来」という言葉を使うだけでなく、自己ベストを出せたと思ったら、自分の作品に対しても「出色の出来」という言葉を使って褒めてあげましょう。
「出色」の意味や使い方を見てきました。
「出色」が「しゅっしょく」と読む事、さらに「他のものに比べて、抜きんでて優れている」という意味がある事を覚えておきましょう。
そしていつか自分が、「出色の出来」のパフォーマンスができるようになりましょう。