「畜生」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
畜生という言葉を知っている方はいるでしょうか。
会話言葉で「ちくしょう」という言葉を使うことがあるので、イメージとしては知っている方は多いと思います。
また、小説だったり、日本を舞台にしたようなゲームなどでも畜生は、会話で出てくることがあります。
イメージとしては知っている人は多いと思いますが、具体的な意味や、例文などをあまり意識したことがない方は多いのではないでしょうか。
そこで、畜生の意味やその例文について詳しく見ていきましょう。
目次
- 「畜生」の意味とは?
- 「畜生」の類語や言い換え・似た言葉
- 「畜生」の言葉の使い方
- 「畜生」を使った例文と解釈
- 「畜生」の語源
- 「畜生」の英語
- 「畜生」を使った言葉と解釈
「畜生」の意味とは?
「畜生(ちくしょう)」の意味はいくつかの意味があります。
まずは、人間以外の動物のことを指す意味があります。
これは、鳥や獣、そして虫や魚などの総称だったり、そういったものをいいます。
また、畜生道という仏教の六道の一つである、こちらの略語とも言われています。
また、道徳上許すことのできない肉親間の色情のなどもこの言葉で表現することが多いです。
失望や怒りなどの感情を表す言葉でもあるので、そのような使い方をすることを頭に入れておきましょう。
- 「畜生」の読み方
「畜生」の読み方
畜生の読み方ですが、こちらは「ちくしょう」と読みます。
ちくしょうという言葉は、会話文だったり、漫画や小説で使ったり、ドラマでもセリフで使われます。
しかし、漢字で書く機会よりも、最近では、ひらがなで見かけることのほうが多いですので、読み方がわからない方も多いと思います。
なので、漢字と読み方を知っておくことがとても大切です。
「畜生」の類語や言い換え・似た言葉
畜生という言葉は、許すことが出来ないものだったり、あるいは、失望や怒りといったような意味もあります。
どのような意味があるのか知っておきましょう。
すると、類語や言い換えなどもたくさんありますので、シチュエーション別に使い分けることが出来ます。
- 「人でなし」
- 「鬼畜」
「人でなし」
畜生という言葉は、人間ではないもの、動物などを指す意味があります。
さらに、怒りや、罵倒などの意味もあります。
このため類語としては「人でなし」などがこれに当たります。
人でなしは、このように人間ではないもの、動物などを指す言葉でもありますが、さらには罵倒や、怒り、失望なども示すからです。
しかし、畜生というのは、自分自身にもいうこともありますが、人でなしは、相手に向かって言う言葉であることがほとんどです。
人でなしは、かなりきつい言葉となっています。
なので、使い分けるようにしましょう。
「鬼畜」
鬼畜は、鬼のような人ではないものであり、人間であるまじき行為などをした場合、この言葉で表現することが多いです。
つまり、畜生と同様に、人間ではない別のものに対して使うことになるのです。
この鬼畜に関してですが、失望などの意味もありますが、相手を批判する意味合いが強く、化物のように使うことが多いですので、少々イントネーションは違うことを知っておきましょう。
「畜生」の言葉の使い方
畜生という言葉は、小説や会話などでひらがなで使われることが多いです。
そこで、具体的にどのような使われ方をされているのでしょうか。
具体的にみていきましょう。
「畜生」を使った例文と解釈
畜生を使った例文ですが、畜生は、漢字で使うことも多いですが、雑語として使われることも多いです。
この場合、会話の端々に使うことになりますので、怒りなどの感情に任せて使うことになります。
このため、例文や解釈をしっかりと知っておきましょう。
- 「畜生」の例文1
- 「畜生」の例文2
- 「畜生」の例文3
「畜生」の例文1
「お前は人間じゃない。畜生だ」
このように人間ではない別の存在であり、汚らわしい存在という場合に、この言葉を使うことになります。
畜生は、誰か人に使うことになりますので、他人の名前や、他人を示して使うことになります。
怒りや批判をする際に使うことになりますので、なかなか普段は使わないので、注意が必要です。
「畜生」の例文2
「なんであそこでヒットを打てなかったんだ、ちきしょう!」
これは、自分自身に向けて使う場合です。
会話文でこのように使う形が多いです。
漫画でも使われますし、普段からセリフで使われますので、あまり気にせず使うことが多いです。
さらに自分自身が思っていたような結果が出なかったという場合に、その怒りの気持を込めて、このように使うことが多いです。
雑語なので、悔しいことや面白くなかったことが起きたり自分に何か良くないことが起きた時にランダムで使うことになります。
「畜生」の例文3
「自分は畜生以下の存在だ」
畜生は、相手がいる場合に使ったり、他人を批判したりする際に使うことが多いのですが、自分自身の反省の際に使うこともあります。
この場合、畜生であるだとか、畜生以下という風に比喩で使うことになります。
けして、人間ではない存在というわけではなく、反省の意味や、どうしようもない人間であるという意味の時に使います。
「畜生」の語源
畜生のもともとの語源ですが、仏教語となっています。
たとえば、恩を知らず、食べむさぼり、糞をするなど、動物のような人間を例えた言葉となっています。
たとえば、人の形はしているが、中身がこのような動物以下である、というような人を指す言葉であり、侮蔑の言葉となっています。
「畜生」の英語
畜生という英語ですが、そのままの単語というものは存在しないので、似たような英文で畜生という意味を表すことになります。
畜生は、“damnit”だったり、“a dumb animal”、または“a beast”という風に使われます。
に人間ではない動物という形で使われることになります。
「畜生」を使った言葉と解釈
畜生を使った言葉ですが、いくつかの言葉がありますので、知っておきましょう。
どのような意味なのかも合わせて知っておき、違いなども確認しておきましょう。
- 「畜生界」
- 「畜生道」
- 「畜生腹」
「畜生界」
畜生界は主に宗教で使われる言葉となっています。
たとえば、地獄界・餓鬼界・畜生界の三つですが、これらは全て、いずれも苦悩の境涯なので「三悪道」ともいわれています。
世界を表す用語の一つであり、地獄のような世界であることを表現している言葉です。
「畜生道」
畜生道は、生前の悪行のむくいによって、死後に落ちる畜生の世界・境遇などを指します。
さらに、三悪道・六道の一つとして知られています。
畜生という言葉の場合ですが、こちらは、主にその人間や、その生き物を指すことになります。
しかし、そこから派生した言葉であるこの畜生道は、その世界、境遇などを表すという点で、違いがありますので、場合によって使い分けることが大切となります。
小説などでも使われることが多い言葉となっています。
「畜生腹」
あまり使うことはありませんが、畜生腹とは「多胎」のことをいいます。
畜生腹は、犬・猫などの動物が、1回に2匹以上の子を産むところから、こう表現されることになりました。
女性が1回に二人以上の子供を産むことをののしってこの言葉でいうことになります。
あまり良くないネガティブな意味になりますので、使うときには注意をする必要があります。
いかがでしたでしょうか。
「ちくしょう」という言葉で馴染みがある「畜生」という用語ですが、実はこのように仏教と関連した言葉となっているのです。
そして、畜生という言葉には関連した言葉もいくつかあります。
畜生道なども、仏教で使われる言葉になります。
普段から使われる会話文のイメージですが、使い方には十分に気をつけてくださいね。