「ブルジョワ」の意味とは?日本ではお金持ち?類語、使い方や例文を紹介!
「ブルジョワ」の意味や類語を紹介します。
さらに「ブルジョワ」という言葉の使い方や、「ブルジョワ」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「ブルジョワ」の意味とは?
- 「ブルジョワ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ブルジョワ」の言葉の使い方
- 「ブルジョワ」を使った例文
- 「ブルジョワ」と「セレブ」の違い
「ブルジョワ」の意味とは?
「ブルジョワ」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
以前は頻繁に耳にする言葉でしたが、最近はそれほど多く聞かれる言葉ではないかもしれません。
そのため「ブルジョワ」という言葉を知っているかどうかは、世代により違いがありそうです。
今すぐに知っておきたい「ブルジョワ」という言葉の意味を紹介します。
- 「ブルジョワ」のフランス語表記
- 「ブルジョワ」の意味
「ブルジョワ」のフランス語表記
「ブルジョワ」はもともとフランスから来た言葉です。
「ブルジョワ」をフランス語表記にすると、“bourgeois”と書きます。
まずは「ブルジョワ」という言葉は、フランスから来た言葉だと知っておきましょう。
「ブルジョワ」の意味
「ブルジョワ」には「裕福な人」「お金持ち」という意味があります。
そもそもは中世のフランスにいた資本家や有産階級を指した言葉です。
この言葉が流行した時代背景に、共産主義があります。
共産主義者たちは、お金持ちのやる事なす事に文句を付けたがったので、「ブルジョワ」には単なるお金持ちという意味だけでなく、皮肉を込めて「ブルジョワ」と言っていました。
その流れがあり、今でも「ブルジョワ」という言葉を使う時には、やや皮肉が込められているケースが多いです。
「あの人はブルジョワだから」という時は、「お金持ちを鼻にかけた嫌な奴」という意味が塗り込められています。
「ブルジョワ」の類語や言い換え・似た言葉
次に「ブルジョワ」の類語や、似た意味の言葉への言い換えを見て行きましょう。
「ブルジョワ」と言い換えがきくような、似た意味の言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「資本家」【しほんか】
- 「金持ち」【かねもち】
- 「百万長者」【ひゃくまんちょうじゃ】
- 「大尽」【だいじん】
「資本家」【しほんか】
「資本家」は「ブルジョワ」という言葉の意味にも含まれる言葉です。
「資本家」は「労働者を雇い、事業を営む人」という意味があります。
今でいえば会社のオーナーや飲食店のオーナーなどが、「資本家」に当てはまるかもしれません。
「資本家」になると、お金を出資する事はしますが、自分が汗を流して働く必要ななくなります。
経済的自由を手に入れて、悠々と暮らす事ができるのが「資本家」の特権と言えるでしょう。
「金持ち」【かねもち】
「金持ち」はブルジョワと言い換えられる、似た意味を持つ言葉です。
「金持ち」はその文字が示す通り、「お金をたくさん持っている人」という意味になります。
どのような仕事をして大金を手にしたのかは関係なく、お金があるかどうかが基準ですので、とても分かりやすい言葉だと思います。
また「金持ち喧嘩せず(たくさんお金を持っている人は、リスクのあるケンカなどはしない)」ということわざがあるほど、世の中に定着している言葉でもあります。
「百万長者」【ひゃくまんちょうじゃ】
「百万長者」という言葉があります。
「お金持ち」を意味する言葉で、「百万長者と結婚するなんて、玉の輿だね」などという使われ方をしました。
ただし「百万円」を持っているだけでお金持ちだったのは、貨幣価値が違う昔の事です。
今は「億万長者」という言葉に変わっています。
百万円でもお金持ちだった時代があるという味わいとともに、「百万長者」という言葉を覚えておきましょう。
「大尽」【だいじん】
「大尽」という言葉も、以前はお金持ちに対して良く使われた言葉です。
「あの家の旦那はお大尽だから」などという使われ方をします。
「金持ち」よりもお金を持っている人に使われる事が多いので、「大金持ち」という言葉の方が近いかもしれません。
また「大尽」と「ブルジョワ」は、言い換えがきくような似た言葉です。
「ブルジョワ」の言葉の使い方
「ブルジョワ」には「お金持ち」「裕福な人」という意味があります。
そのため、身の回りにいるお金持ちや裕福な家庭に育った人を見た時に、「ブルジョワ」という言葉を使ってみましょう。
ただし「ブルジョワ」という言葉は、比較的ネガティブな意味で使われる言葉です。
皮肉を込めて、「あいつは金持ちだから」という時に、「あいつはブルジョワだから」という使い方をします。
そのため、「お金持ちならではの鼻につく行動をした時」「お金持ちが嫌な部分を見せた時」「思わず嫉妬してしまうお金持ちの行動」を見た時に、「ブルジョワ」という言葉を使ってみましょう。
逆に大好きなお金持ちの人や、尊敬できるお金持ちに対しては「ブルジョワ」という言葉を使わない方が賢明かもしれません。
「ブルジョワ」を使った例文
続いて「ブルジョワ」を使った例文を見て行きましょう。
「ブルジョワ」を使った例文をいくつか見る事で、より「ブルジョワ」の意味が理解できるようになるかもしれません。
- 「ブルジョワ」の例文1
- 「ブルジョワ」の例文2
「ブルジョワ」の例文1
お金持ちの事を素直に憧れている人が、「ブルジョワ」という言葉を使う事があります。
そのようなケースにおける、「ブルジョワ」を使った例文を見て行きましょう。
「彼女は『ブルジョワ』だから、いつも素敵なお洋服を着てる。本当に素敵」、「彼は『ブルジョワ』なの。だから真っ赤なスポーツカーで迎えにきてくれるわ」、「私は大人になったら『ブルジョワ』と結婚したい!ねえいいでしょママ?」などです。
お金持ちを素直に「いいな」と思える純粋な性格の人なら、「ブルジョワ」を皮肉らずに使う事ができそうです。
ただしそのような純粋な人も、「ブルジョワ」を皮肉な意味で使う人から見ると、イライラする対象になるかもしれません。
「ブルジョワ」の例文2
お金持ちを皮肉る意味で、「ブルジョワ」という言葉を使うケースがあります。
どちらかと言えばこちらが主流の「ブルジョワ」という言葉の使い方と言えます。
そこで、皮肉を込めたケースの「ブルジョワ」を使った例文を見て行きましょう。
「あいつ『ブルジョワ』らしい、いけすかない服装だな」、「あの野郎『ブルジョワ』気取りで、オープンカーに乗ってるぜ」、「やだやだ。『ブルジョワ』と一緒に食事なんてできるかよ。味がしなくなるよ」などです。
市民感覚では、いかにも二代目のおぼっちゃま風情の人を見ると、皮肉を言いたくなってしまいますが、「ブルジョワ」という言葉は、そのような時にちょうどいいカタカナ語だと言えます。
「ブルジョワ」と「セレブ」の違い
「ブルジョワ」と「セレブ」は、お金持ちの家の出身という事で、似た存在のように見えます。
次代と共に変化する言葉の流れで、「ブルジョワ」が「セレブ」に置き換わったと考える事ができるかもしれません。
しかし「ブルジョワ」と「セレブ」は、言葉を使っている人の感情に大きな違いがあります。
「ブルジョワ」にはお金持ちに対する皮肉が込められていますが、「セレブ」に対しては単純な憧れや賞賛の意味が込められています。
そのため「あの人はブルジョワだから」と「あの人はセレブだから」では、ディスられているのと、褒められているのと同じくらいの違いがあります。
しばらく経って、「セレブ」にも皮肉が乗ってくる可能性がありますが、今のところは「セレブ」の方が断然、良い意味で使われています。
「ブルジョワ」の意味や使い方を見てきました。
「ブルジョワ」には「お金持ち」という意味があり、「ブルジョワ」という言葉を使う時は、皮肉の意味が込められている事が多いという事が分かりました。
今後、仕事で成功したり投資で大儲けをしてお金持ちになった時は、「ブルジョワ」と呼ばれず、「セレブ」と呼ばれるように振る舞いましょう。