「絶許」の意味【使い方や例文】
「絶許」の意味を紹介します。
さらに「絶許」の使い方や例文を紹介していきます。
目次
- 「絶許」の意味とは?
- 「絶許」の言葉の使い方
- 定型文で使う「絶許」
- 「絶許」を使った例文
- 「絶許」で有名な事件
「絶許」の意味とは?
「絶許」という言葉をご存知でしょうか。
「絶許」は若者言葉のひとつとして知られている言葉であり、ネット由来の言葉と言われています。
「絶許」は「ぜつゆる」または「ぜっきょ」などと読む事ができますが、「ぜつゆる」と読む人が多数派とされています。
「絶許」の意味は「絶対に許さない」という意味で、短くまとめられた言葉になっています。
何か許せない事が身の回りで起きたり、テレビやネットニュースなどで許せない事実を知った時に、「絶許」と言います。
主にネットの掲示板やコメント欄、SNSなどで使われている言葉ですので、そのような文化に触れていない人にとっては縁遠い言葉かもしれません。
このように「絶許」は「絶対に許さない」の略である事を知っておきましょう。
「絶許」の言葉の使い方
「絶許」はどのような場面で使えばいいでしょうか。
まず、身の回りに起こった「絶対に許せない」出来事を誰かに愚痴る時に、「絶許」を使うのが定番です。
「バイトのシフトを急に代えられて、休日出勤だ。
休んだバイトと店長の事を絶対に許さない」という感じです。
「怒っている」という気持ちを大げさに表現して、気持ちをスッキリさせる狙いがあります。
また怒りながらも「絶許」という言葉を使って、仲間と共通の文脈を楽しむ狙いもあるでしょう。
定型文で使う「絶許」
さらに「絶許」にはネット上で定型文として使われている言い回しがあります。
「絶許」という言葉を使う時は、必ず定型文で使うという人も多いようです。
例えば、「絶対に許さない、顔も見たくない」という言い回しがあります。
この言い回しが生まれた経緯として、プロ野球選手の金村曉選手が、日本ハムファイターズ時代に放った言葉がもとになっています。
またネットの掲示板では、怒っている人に対して「もう許してやれよ」というメッセージが届き、そのリアクションとして「絶対に許さないぞ、絶対にだ」
と発言するという、「お約束」があります。
このように誰かに対して怒りながらも、「絶許」を使う楽しみを共有するカルチャーがあります。
「絶許」を使った例文
続いて「絶許」を使った例文をチェックしてみましょう。
嫌な事があった時、許せないと感じた時に「絶許」を使って文章にしてみましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
まずは身近な嫌な事、許せない事に対する、「絶許」または「絶対に許さない」を使った例文です。
「タクシーに乗車拒否された。
『絶許』」、「テレビを観てたら、突然星座占いが始まった。
自分の星座は最下位だった…『絶許』」、「ラーメン屋の行列に並んでいたら、割り込み客がいた。
絶対に許さない」という感じです。
普通に生活していたら三日に一度はありそうな、イライラする出来事に対して「絶許」あるいは「絶対に許さない」と言うと、ちょうどいい感じになります。
例文2
テレビやネット情報を見ている時に、「絶許」とつぶやきたくなるケースもあるかもしれません。
そのような様子を「絶許」という言葉を使った文章にしてみましょう。
「推しメンが、路上キスしている写真が雑誌に掲載された。
『絶許』」、「またあの俳優が不倫を繰り返した、『絶対に許さない』」、「あの政治家は本当に『絶許』」などです。
また「推しメンがアップで抜かれる回数が少なかった…『絶許』」など、ささいな事に対して「絶許」を使う事も多い傾向があります。
「絶許」で有名な事件
「絶許」といえばこれという有名な事件がありますので、紹介します。
「絶許」がなぜ一般的な若者言葉になったのかが、理解できるかもしれません。
- プロ野球金村選手の舌禍事件
プロ野球金村選手の舌禍事件
プロ野球ファンの間でも広く知られている事件簿として、「金村選手の舌禍事件」があります。
2006年当時、日本ハムファイターズの投手だった金村曉選手が、監督のトレイ・ヒルマンに対して「絶対に許さない。
外国人の監督だから個人の記録は関係ないのでしょう。
顔も見たくない」というコメントを残しました。
この年の金村選手には5年連続二けた勝利、6年連続規定投球回到達という記録が掛かっていたのですが、最後の登板で4回1/3で降板させられてしまいました。
非常とも言える采配のため、金村選手の記録は途絶えてしまったのです。
しかし、監督に対してこのようなコメントをしてしまう選手が前代未聞だったので、プロ野球ファンの間で大変に話題になりました。
この時の金村選手の発言が、「絶許」の定型句「絶対に許さない、顔も見たくない」を生みました。
「絶許」の意味や使い方を見てきました。
ネット上で偶然生まれた言葉が、使用する若者の間でブラッシュアップされ、おかしみがある言葉になっています。
日常生活を送っていると嫌な事、許せない事がありますが、「絶許」や「絶対に許さない。
顔も見たくない」というフレーズを知っていると、つぶやいてスッキリした気持ちになる事ができるかもしれません。