「ベネフィット」の意味・類語【使い方や例文】
「ベネフィット」とは、「消費者が商品・サービスを利用することで得られる価値・利益」や「慈善事業・恩恵」のことです。
「ベネフィット」の「意味・類語・言い換え・使い方・例文・英語・言葉と解釈」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「ベネフィット」の意味とは?
- 「ベネフィット」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ベネフィット」の言葉の使い方
- 「ベネフィット」を使った例文
- 「ベネフィット」の英語
- 「ベネフィット」を使った言葉や関連語を解釈
「ベネフィット」の意味とは?
「ベネフィット」の意味は、ある商品やサービスを利用することによって得られる価値や利益、メリットになります。
例えば、スマートホン(スマホ)という商品を購入することによって得られる価値は、「商品である物体としてのスマートホン(スマホ)」だけにあるのではなく、「スマホを使用して得られる様々な効用・メリット」にあります。
つまり、スマホの購入・利用によるベネフィットとは、「インターネットにアクセスできること+高画質の綺麗な画面でアプリや写真、動画を見れること+綺麗な写真や映像を撮影できること+スマホゲームができること+音楽が聴けること+株などの投資ができること」などのことであり、スマホを利用することで得られるメリットのことです。
それ以外にも、ベネフィットには「慈善事業・恩恵を与えること」などの意味があります。
「ベネフィット」の類語や言い換え・似た言葉
「ベネフィット」の類語や言い換え・似た言葉には、どのようなものがあるのでしょうか?「ベネフィット」の類語・言い換え・似た言葉について、分かりやすく解説していきます。
- 「メリット」【めりっと】
- 「アドバンテージ」【あどばんてーじ】
- 「慈善事業」【じぜんじぎょう】
「メリット」【めりっと】
「ベネフィット」の類語・言い換えとして、「利益・メリット」があります。
利益は「得になること・益になること・ビジネスの儲け」を意味していて、メリットは「その商品・サービスに備わっている利点や価値」のことを意味しています。
「メリット」と「利益」はほぼ同じ意味合いで使われることが多いのですが、「メリット」は一般に非金銭的な「物質・商品そのものが持つ付加価値(その物質・商品の持つお得なポイント)」の意味で使われています。
ベネフィットは日本語で「利益・メリット」と訳されることも多いのですが、「ベネフィット」と「メリット」には微妙なニュアンスの違いがあり、メリットの方がより「物質的・経済的な得」を意味する程度が強くなっています。
「ベネフィット」の類語として、「利益・メリット」を上げることができるでしょう。
「アドバンテージ」【あどばんてーじ】
「ベネフィット」の類語・似た言葉として、「アドバンテージ・効用」があります。
“advantage”(アドバンテージ)とは、「他と比較して優位なこと・有利なこと」を意味しています。
効用とは、「ある商品・物質・サービスの効き目や用途」のことです。
効用は効果とほぼ同じ意味を持つ言葉ですが、効用という言葉は「用い方・用途の意味合い」が付加されています。
ベネフィットには、ある商品・サービスの持つ優位な価値や効果という意味がありますから、ベネフィットの類語として「アドバンテージ・効用」を上げることができます。
「慈善事業」【じぜんじぎょう】
「ベネフィット」の類語・言い換えとして、「慈善事業・恩恵」があります。
慈善事業(チャリティー事業)とは、「経済的利益を目的としていない社会経済的に困っている人たちを救済する善意の事業」や「社会的な連帯感や倫理的な義務感に基づいて行われる社会的弱者・病者・罹災者などを救済するための福祉事業」を意味しています。
恩恵の意味は、「人々に恵みをもたらすこと・人々に与えられる慈しみや幸福のこと」になります。
ベネフィットのラテン語の原語には公共の利益のための事業といった意味合いもあるので、「ベネフィット」という言葉は「慈善事業・恩恵」という言葉に言い換えることができます。
「ベネフィット」の言葉の使い方
「ベネフィット」という言葉は、「金銭的・経済的な儲けとしての利益」に対して用いるのではなく、「ある商品・サービスを利用することによって得られる便益・効用・メリット」に対して用いられます。
「ベネフィット」の言葉の使い方は、企業が自社の商品・サービスを広告宣伝する場合などに、その商品やサービスを利用するとどのような精神的効用・実際的利益を得られるのかをアピールする時に使われるということです。
例えば、フィットネスジムの運営会社が「自社のジム利用のベネフィット」を宣伝する時には、「ジムに定期的に通うことで体重を落とせること+理想のボディラインや筋肉質な肉体を手に入れられること」などのベネフィットを強調することになるでしょう。
「ベネフィット」を使った例文
「ベネフィット」を使った例文には、どのようなものがあるのでしょうか?「ベネフィット」を使った例文について紹介していきます。
- 「ベネフィット」の例文1
- 「ベネフィット」の例文2
- 「ベネフィット」の例文3
「ベネフィット」の例文1
ユニクロなどが冬場のアウターとして流行させたダウンジャケットの持つベネフィットは、非常に薄くて軽く着心地が抜群に良いのに、圧倒的な保温性能を持っているということです。
ユニクロのウルトラライドダウンのベネフィットは、更に「インナーダウンとして内側に着れること」や「非常に小さな形に折りたためて収納性・携帯性に優れていること」にあります。
「ベネフィット」の例文2
メルセデスベンツやレクサスといった庶民が手の届かない高級車のベネフィットは、正に「大衆・庶民が簡単には買えないという経済格差の象徴性」にこそあると考えることができます。
「車自体の性能・デザインの完成度」だけではなく「新車価格の階層序列における上位性・誰もが知っている高級車であること」が、メルセデスベンツやレクサスのステータス性を際立たせるベネフィットになっているのです。
「ベネフィット」の例文3
ベネフィットという言葉の原点はラテン語にあり、ラテン語で「公共性のある利益・公共的な恩恵」などの意味合いを持っていたことから、現代の英語でも「慈善事業」という意味が残っているのです。
「ベネフィット」の英語
「ベネフィット」の英語は、“benefit”になります。
“benefit”の語源はラテン語の「良いことをすること・公共の利益に適うこと」にあり、そのラテン語の公共の利益・恩恵といった原義から「慈善事業・人々に恩恵を与える行為」といったベネフィットの意味が生まれたと考えられています。
「ベネフィット」を使った言葉や関連語を解釈
「ベネフィット」を使った言葉や関連語を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「自社サービス(自社製品)のベネフィット」
- 「プロフィット」
- 「ベネフィットコンサート」
「自社サービス(自社製品)のベネフィット」
「ベネフィット」を使った言葉に、「自社サービス(自社製品)のベネフィット」があります。
「自社サービス(自社製品)のベネフィット」というのは簡単に説明すると、自社サービス(自社製品)を利用した顧客が得ることのできる価値や便益、メリットのことです。
顧客・消費者から評価してもらうことのできる自社サービス(自社製品)の付加価値のことを指して、ベネフィットという言葉を使用しているのです。
「プロフィット」
「ベネフィット」の関連語に、“profit”(プロフィット)があります。
“benefit”(ベネフィット)と“profit”(プロフィット)は共に日本語に訳せば「利益」となりますが、二つの言葉が指し示す意味は異なっています。
ベネフィットとは「商品・サービスの利用によって得られるメリットなどの付加価値」のことですが、プロフィットの方は「金銭的・経済的な利益やビジネスの儲け」のことを意味しています。
「ベネフィットコンサート」
「ベネフィット」を使った言葉に、「ベネフィットコンサート」があります。
ベネフィットという言葉には「価値・利益・メリット」以外にも、ラテン語の語源と関係した「慈善事業・恩恵」という意味もあります。
「ベネフィットコンサート」というのは、アーティストが利益・利潤を得ることを目的としていない「チャリティーコンサート+慈善事業のコンサート」のことを意味しているのです。
「ベネフィット」という言葉について徹底的に解説しましたが、ベネフィットには「顧客(消費者)が商品・サービスを利用することで得られる価値・メリット」や「慈善事業・恩恵」などの意味があります。
ベネフィットの類語・言い換え・似た言葉としては「利益・利潤・メリット」「アドバンテージ・効用」「慈善事業・恩恵」などがあります。
「ベネフィット」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。