「ロハ」の意味・類語【使い方や例文】
「ロハ」の意味や類語を紹介します。
さらに「ロハ」の使い方や「ロハ」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「ロハ」の意味とは?
- 「ロハ」の類語や言い換え・似た言葉
- 「ロハ」の言葉の使い方
- 「ロハ」を使った例文
- 「ロハ」は死語?
- 「ロハ」みたいな伝わりにくい言葉
「ロハ」の意味とは?
「ロハ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
30代よりも若い人は、「ロハ」という言葉をほとんど聞いたことがないかもしれません。
しかし「ロハ」は昭和のサラリーマンが普通に使っていたカタカナ語です。
どのような意味か興味が出た人もいるのではないでしょうか。
そこで懐かしい「ロハ」の意味を紹介します。
- 「ロハ」の意味
「ロハ」の意味
「ロハ」は「無料」という意味があります。
なぜ「ロハ」が「無料」という意味になるかといえば、「只」という感じが原因になっています。
「只」は「ただ」と読む事ができます。
そして良く「只」という感じを見ていると、カタカナの「ロ」が上、「ハ」が下の位置に見えてくるのではないでしょうか。
「只」が「ロハ」と読める、さらに「只」には「無料」という意味がありますので、「ロハ」には「無料」という意味があります。
「ロハ」の類語や言い換え・似た言葉
次に「ロハ」の類語や言い換え、似た言葉を紹介します。
「ロハ」の言葉のもとになった言葉も登場します。
- 「無料」【むりょう】
- 「無代」【むだい】
- 「只」【ただ】
「無料」【むりょう】
「ロハ」は「無料」という意味ですので、「ロハ」と「無料」はもちろん言い換えられる言葉です。
誰かに「ロハ」ってどういう意味か尋ねられた時は、「無料」と答えましょう。
「無料」には、料金がいらない事という意味があります。
「無代」【むだい】
「無代」という言葉も「ロハ」と似た意味の言葉です。
「無代」には、「代金が要らない事」という意味があります。
「只」【ただ】
「只」は「ロハ」が生まれるきっかけになった言葉です。
「只」は「代価がいらない事」という意味があります。
また「只ほど高いものはない」という定型句もあり、代価がいらないものは何か裏があって怪しいという意味の言葉です。
「ロハ」の言葉の使い方
「ロハ」はどのような場面で使えば良いでしょうか。
「ロハ」には「無料」という意味がありますので、「無料」で商品を手に入れたり、サービスを受けたり、何かをもらった時に使ってみましょう。
例えば県民の日などに、県の施設を無料で使えた時は、「今日は動物園に『ロハ』で入れた」などと言う事ができます。
また給料日の前には、友達とランチをする時に、「今日はお金がないから、俺のランチ代『ロハ』でいい?」と言ってお願いする事ができます。
このように「無料」のサービスを楽しんだり、誰かに「無料」にして欲しいとお願いをする時に、「ロハ」という言葉を使いましょう。
「ロハ」を使った例文
続いて「ロハ」を使った例文を紹介します。
「ロハ」を使い慣れていない人も、例文をチェックして「ロハ」の使い方を学びましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
日常生活を送っている時に、「ロハ」という言葉を使う事があります。
そこで日常生活における、「ロハ」を使った例文を見て行きましょう。
「お母さん、本日限りでラーメン屋さんの餃子が『ロハ』だから、食べに行こうよ」、「ああ美味しそうなパンだな、もし『ロハ』なら、お腹が壊れるくらい食べるのに」、「喫茶店のコーヒー代『ロハ』でいいから、夕食代はお前が払ってくれよ」という感じです。
死語に近い「ロハ」だからこそ、使うと楽しい気持ちになれるかもしれません。
例文2
ビジネスシーンは、「ロハ」を使うチャンスです。
特に高齢の人と話す時は、「ロハ」の意味が通じやすいでしょう。
そこでビジネスシーンにおける、「ロハ」を使った例文を見て行きましょう。
「この前の麻雀の負け分は『ロハ』にするから、今日も麻雀をしよう」、「今回の取引は『ロハ』にしますので、次の仕事もよろしくお願いします」、「○○ちゃんの飲み代『ロハ』にするから、絶対飲み会に来てよね」などです。
サラリーマンが「ロハ」を使うと、他の人が言うより板についた感じがします。
もし会社員として活躍されているならば、「ロハ」を使える特権階級として堂々と使ってみましょう。
「ロハ」は死語?
「無料」の事を「ロハ」というようなビジネス用語、カタカナ語はたくさんあります。
しかし時代の移り変わりと一緒に、昔一世を風靡した言葉は消え去ろうとしています。
「ロハ」もそのひとつと言えるでしょう。
思えば若者言葉の「ちょべりぐ」なども、流行ったと思えば消えて行きます。
現在流行中の「やばみ」などの若者言葉も、数年後には耳にしなくなっているかもしれません。
「ロハ」のような死語を、流行語だと思って話すと恥ずかしい思いをするかもしれませんが、「あえて」使う分には、懐かしく、コミュニケーションのひとつのツールになるはずです。
例えば「飲みに行きましょう」という所を、あえて「飲みニュケーション、お願いします」と言うと、場が和やかになるはずです。
ここぞという場所とタイミングで「ロハ」を投入し、コミュニケーションに役立てて見てはいかがでしょうか。
「ロハ」みたいな伝わりにくい言葉
最後に「ロハ」のような伝わりにくい言葉をいくつか紹介します。
いずれもビジネス用語で、その時代の会社員ならば全員知っていた言葉です。
知らない人も知っている人も「ロハ」の仲間を見て行きましょう。
- 「大蔵大臣」
- 「シャンシャン」
- 「ベルサッサ」
- 「あごあし」
- 「はんどん」
- 「ワイフ」
「大蔵大臣」
「大蔵大臣」と聞いた時に「え?」と思う人もいるかもしれません。
現在は「大蔵省」がないため、「大蔵大臣」がこの世に存在しません。
そのため「わが社の大蔵大臣」という感じで「経理担当者」を指して使った言葉も、今では通じなくなってしまいました。
さらに「大蔵大臣」は家庭に持ち込まれると、家計を握っている「奥さん」の事を意味しました。
「シャンシャン」
「シャンシャン」という言葉を聞くと、今では9割以上の人がパンダの名前を想像すると思います。
しかしかつては、予定調和で物事を終わらせる事や、手打ちにする事を「シャンシャン」と言いました。
「いろいろありましたが、これでシャンシャンという事で」などと言って、問題の解決を宣言する風景は、昭和のビジネスシーンでは当たり前の事でした。
「ベルサッサ」
こちらはOLが良く使っていたビジネス用語です。
「ベルサッサ」という言葉の意味を想像する事ができるでしょうか。
「ベル」は終業を知らせるベルを意味し、「サッサ」は「さっと帰る」という意味があります。
つまり終業時間が過ぎた瞬間に席を立ち、着替えを済ませて帰宅するOLの様子を「ベルサッサ」と呼びました。
「今日はベルサッサして、飲みに行こう」などと、当たり前に使われていた時代もありました。
「あごあし」
「あごあし」という言葉を聞いても、良く分からない人がほとんどだと思います。
「あごあし」の「あご」は「食事代」、「あし」は「移動費」の事を意味します。
「今回の出張は、あごあし付きだから」という感じで使われていました。
「はんどん」
「はんどん」は土曜日の仕事を、半日だけで終わらせる事を意味します。
現在は週休二日が当たり前になっているため、「はんどん」は姿を消しました。
「ワイフ」
かつての会社員は、妻の事を「ワイフ」と呼びました。
「うちのワイフはね…」という感じで、奥さん自慢をしたものです。
現在は自分の妻の事を「ワイフ」と呼ぶ人に会う事もほとんどないでしょう。
「ロハ」について見て行くうちに、現在は使われていない懐かしいビジネス用語と再会する事になりました。
あえてこれらの言葉を使う事で、コミュニケーションに役立てて見てはいかがでしょうか。