「光栄」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
日本語には、色々と相手への感謝の意を伝える言葉がありますが、「ありがとうございます」「感謝申し上げます」などの言葉が身近な表現でしょう。
時には「お褒めをいただいて光栄です」という言葉を使うこともあります。
このような言葉は、仕事をしていると、時々目上の人や取引先の人に対して使う機会があると思いますが、この「光栄」という言葉の相手への感謝の言葉としては、最高の表現ではないでしょうか?
目次
- 「光栄」の意味とは?
- 「光栄」の類語や言い換え・似た言葉
- 「光栄」の言葉の使い方
- 「光栄」を使った例文
- 「光栄」の英語
- 「光栄」を使った言葉
「光栄」の意味とは?
「光栄」という言葉に使われている漢字を見てみると、「光」と「栄」という縁起の良い意味の文字です。
「光」は明るくまばゆいばかりの意味がありますし、「栄」というと「繁栄」と進化・発展の意味があります。
この2つの漢字で構成された「光栄」の意味とは、「業績や行動を褒められたり、重要な役目を任されたりして、名誉に思うこと」や、「そのさま」を指しています。
自分の努力で積み重ねてきた業績や行動を褒められることは、とても嬉しいことです。
また、これまでの実績を踏まえて重要なポストを任されることも、大変名誉なことと思うはずです。
社会人、ビジネスマンになって、このような境遇に身を置くことができることは、輝くばかりの身の誉れと言っても過言ではありません。
人に認められて名誉に感じた時に、褒めてくれた相手に対して「光栄です」という言葉が出てくるものです。
- 目上の人、立場が上位の人に対して使う
- 「光栄」の読み方
目上の人、立場が上位の人に対して使う
自分自身を誇りに思い、ますます仕事に精進していくことでしょう。
「光栄です」は、自分の業績や功績を認めれて、昇格・昇進や重要な責任のある役目を任されることで名誉に思い、謝意を伝える時に適した言葉です。
この言葉は、ビジネス上での会話やメールの文面でも使える表現ですが、一般的には、上司や取引先など、目上の人、立場が上位の人に対して、へりくだった気持ちで感謝を表す言葉です。
「お役に立つことができて大変光栄です」
「そのようにお褒めの言葉をいただき身に余る光栄です」
このような使い方になりますが、いくら「光栄」が名誉に思うことからの感謝の言葉だとしても、誰に対しても使う言葉かというと、決してそうでもありません。
年下の人や立場が自分より下の後輩などに対しては、使うのはおかしくなりますので、使い方には、注意が必要です。
- 目上の人、立場が上位の人に対して使う
- 「光栄」の読み方
「光栄」の読み方
「光栄」の読み方は「こうえい」となります。
「光栄」の類語や言い換え・似た言葉
- 「嬉しい」
- 「名誉」
「嬉しい」
「光栄」を他の言葉で表現すると。
平易な表現では、「嬉しいです」や「嬉しい限りです」が使えます。
また、「そういっていただけると、大変光栄です」という表現を「そういっていただけて嬉しいです」「そういっていただけて嬉しい限りです」と置き換えることができます。
このいい方でも、相手には決して失礼にはなりません。
「名誉」
「名誉」も「光栄」に近い意味を持つ言葉でしょう。
「名誉」の意味は、「人の才能や努力の結果などに非常に高い評価・承認を獲得している」、あるいは「その光栄」となります。
また、「名誉」を使って、功績を記念して与える意を伝えることもできます。
「このようなお褒めを頂き、大変、名誉に思っております」
このような言葉も、仕事の上では、時々使われる表現です。
「光栄」の言葉の使い方
「光栄」は、前述のように、目上の人から褒められる場合などで使うことになります。
「光栄」を使った例文
では、「光栄」を使った例文を見てみましょう。
- 「光栄」の例文1
- 「光栄」の例文2
- 「光栄」の例文3
「光栄」の例文1
「この度、チームリーダーという大役を任せていただき大変光栄です」
サラリーマンをしていると、昇進・昇格の機会が少なからずあります。
中には昇進目的で仕事をしている人も少なくはありませんが、そのようなことを考えずに、無心に必死で仕事をしている人もたくさんいらっしゃいますね。
そのような人が、多くの人達から賞賛されるような成果を上げて、組織の責任者として認められた時には、このような言葉が素直に出てくるのかもしれません。
「光栄」の例文2
「部長から、そのようにおっしゃっていただけて、光栄です」
このような言葉も社内では、時々あるのではないでしょうか?
仕事をする限りは、誰かに自分の成果だけでなく、努力も認めてもらいたいという願望があるはずでです。
そのような姿勢をしっかりと見てくれていた上司がいるのであれば、褒められることで、「光栄に思う」という言葉が自然と出てくることでしょう。
「光栄」の例文3
「このような行事に出席できて光栄です」
大きなイベントや名誉ある式典に参加できた時でも、感謝の言葉が出てくるものです。
普段では、中々、呼ばれることがない重要な行事に招かれるだけでも、大変な名誉であることがあります。
国民栄誉賞の授賞式などに出席できたなら、人生で最高のステージではないでしょうか?
「光栄」の英語
では、「光栄」を英語で表現するなら、どのような言葉になるでしょう?
“I am honored.”、“I am flattered.”、“I am delighted.”などの表現は、全て「光栄に思います」という意味になります。
尚、“honored”は「名誉ある」、「光栄に思って」“flattered”は「喜んで」、“delighted”は「大いに喜んで」という意味を持っています。
「光栄」を使った言葉
「光栄」を使った言葉も見ていきます。
- 「身に余る光栄」
- 「招待いただき光栄」
- 「機会をいただき光栄」
「身に余る光栄」
「身に余る光栄」という表現を耳にする機会がオフィシャルな場面でよくあるのではないでしょうか?
「そのようなお褒めの言葉をいただき身に余る光栄です」
このような場面で使われることがあります。
「身に余る」とは、「処遇が自分の身分や業績を超えてよすぎる」、「過分である」、「身に過ぎる」などの意味はあります。
場合によっては、「与えられた仕事や責任が自分の能力に比べて重すぎる」という解釈もありますが、「身に余る光栄」とは、自分の力量以上の評価をされる」という理解になるでしょう。
しかし、この場合は、あくまで謙虚な思いで相手に伝える言葉であり、本人の実力は、おそらく、その評価に見合ったレベルではないかと思います。
「招待いただき光栄」
「このたびは、御社の創立記念パーティーに招待いただき光栄に存じます」
取引先の創立記念の式典に招待されることを非常に感謝することを伝えています。
本来であれば、自分などが招待されること自体、分不相応ということを謙虚な気持ちを表しているのです。
「機会をいただき光栄」
「このような機会をいただき光栄です」
「機会をいただき光栄」とは、「自分が活躍できるチャンスの場を提供してくれて感謝しています」といった解釈ができるでしょう。
この時の「機会」とは、仕事で自分が大きく飛躍できるチャンスかもしれませんし、これから自分の力量を試すことができる場所や機会かもしれません。
何れにしても、そのようなチャンスが与えられることは、信頼されていないと任されることはないでしょう。
やはり、名誉あることではないでしょうか?
「光栄」は、フォーマルなシーンや、ビジネスなどのかしこまった時に、「お会いできて光栄です」と言うことがあります。
しかし、めったに会うことが難しい人と挨拶できる機会が作れたのであれば、「お会いできで光栄でございます」と丁寧な言い方に変えるだけで、さらにへりくだった表現になり、相手の好感を持ってもらうことができるでしょう。
さらに、文書やメールなどで挨拶する場合は、「先般はお会いできまして光栄に存じます」と表現することで、よりかしこまった言い方になります。
「光栄」という言葉は、感謝の気持ちをへりくだって使える言葉なので、相手によって、さらに丁寧な表現で伝えることで、言葉のボキャブラリーが増えていきます。