「迎合」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「迎合」の意味や類語を紹介します。
さらに「迎合」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「迎合」の意味とは?
- 「迎合」の類語や言い換え・似た言葉
- 「迎合」の言葉の使い方
- 「迎合」を使った例文
- テレビやアイドルの「迎合問題」
「迎合」の意味とは?
「迎合」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ビジネスシーンで活躍されている方は、「迎合」という言葉を日常的に使っているかもしれません。
またアイドルビジネスなど、人気商売をしている人も「迎合」という言葉と向き合っているかもしれません。
一方で、「迎合」という言葉をまるで知らないという人もいるでしょう。
「迎合」は意味を知っておくと、考え方が広くなる役に立つ言葉です。
そこで「迎合」の読み方と意味を紹介します。
- 「迎合」の読み方
- 「迎合」の意味
「迎合」の読み方
「迎合」は「げいごう」と読みます。
タクシーを呼ぶ時に、流しのタクシーではなく呼び出すと、「迎車」というマークを出したタクシーが迎えに来てくれます。
「迎車」は「げいしゃ」と読み、「迎合」と同じように「迎」を「げい」と読みます。
二つの言葉を覚えておくと、「迎合」の読み方を忘れにくくなるかもしれません。
「迎合」の「合」は「ごう」と読み、「あう」とは読みませんので注意しましょう。
「迎合」の意味
「迎合」には「意に染まなくても、相手に気に入られるように調子を合わせる」という意味があります。
「ああ、あの感じ」と誰かの行動が思い浮かんだ人もいるかもしれません。
簡単に言えば、「迎合」には「相手の機嫌を取る」という意味や、「相手に好かれようとする」という意味があります。
また単純に機嫌を取りたい、好かれたいというだけでなく、それまでの自分の態度を一変させるような勢いで、相手に好かれようとする時に「迎合」という言葉が使われます。
媚びへつらうような態度を取る人も「迎合している」と表現されます。
「迎合」の類語や言い換え・似た言葉
続いて「迎合」の類語や、似た意味の言葉を紹介します。
どのような言葉と「迎合」は言い換えられるのかを知ると、「迎合」の意味がより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「媚びる」【こびる】
- 「取り入る」【とりいる】
- 「おべっか」【おべっか】
- 「ごまをする」【ごまをする】
「媚びる」【こびる】
「媚びる」という言葉があります。
良く耳や目にする言葉で、あまりいい意味で使われない言葉です。
「媚びる」には「気に入られるためにへつらう」という意味があります。
「へつらう」には、「気に入られるように振る舞う」という意味があります。
「媚びる」態度を取った時、それが自然体なら良いのですが、不自然で、過剰なケースが多くなります。
そのため「媚びられた」当人はともかく、見ている人たちは嫌な気持ちになります。
特に「媚びる」は女性が男性に対して、なまめかしい態度を取る時に使われる言葉です。
周囲の人から嫌われる可能性がありますので、「媚びる」のもほどほどにした方が良いかもしれません。
「取り入る」【とりいる】
「取り入る」には「相手にへつらって気に入られようとする」という意味があります。
「迎合」と似た意味の言葉で、言い換える事ができる場面も多そうです。
「上司にうまく取り入る」などと使われ、社会人生活をしているとたくさん見かける場面です。
「媚びる」という言葉ほどネガティブな意味では使われず、どちらかといえば「取り入る」事を推奨される傾向があります。
気に入られるように振る舞う事は、人生をうまく渡っていくためには必要不可欠な事だからかもしれません。
「迎合」ほど、自分の意見を曲げたり捨てたりしていない点も、「取り入る」という言葉のイメージを悪くしていないのかもしれません。
「おべっか」【おべっか】
「おべっか」という言葉があります。
「おべっか」は「自分の利益になりそうな相手に、気に入られるように振る舞う」という意味があります。
「自分の利益になりそうな相手」に限定されるのがポイントで、上司やお金持ち、権力者にすり寄るような態度は「おべっか」と呼ばれます。
一方で自分よりも立場が下の人に対して厳しい態度で接したり、お金を持っていない人を雑に扱う人は、嫌われてしまう事が多く注意が必要です。
「ごまをする」【ごまをする】
「ごまをする」という言葉も、「迎合」に近い言葉です。
「へつらう」「御世辞を言う」などの意味があり、他の人に気に入られようとする事を言います。
ちなみに「味噌をする」という言葉も、「ごまをする」と同じ意味になります。
「迎合」の言葉の使い方
「迎合」という言葉は、ビジネスシーンで多く使われる言葉です。
相手に気に入られようとするという態度が見られる事が、ひとつめのポイントになります。
さらに本来の自分の意思や意見を曲げて、相手に合わせている様子が見られた時に「迎合」という言葉が使われます。
ずっと「赤色が好き」と言っていた人が、ある人に気に入られるために「赤色よりも黒色が好きです」と言った場合は、「迎合」という言葉で表現したくなります。
周囲にいる人が、相手に気に入られるために、普段からしている主張を捻じ曲げた時は、「迎合」という言葉を使いましょう。
「迎合」を使った例文
続いて「迎合」を使った例文を作ってみましょう。
様々な場面における「迎合」を使った例文を見て、どのように使えばいいのかを知りましょう。
- 「迎合」の例文1
- 「迎合」の例文2
「迎合」の例文1
ビジネスシーンで見かける事が多い、「迎合」を使いたくなる場面を文章にしてみましょう。
「彼は上司に『迎合』するのがとても上手だ。仕事は全然できないけれど、出世するかもしれない」とか、「○○部長は『迎合』する若手が好きだ。好き嫌いで人を選ぶから、『迎合』できないタイプの社員からは嫌われている」という感じです。
「迎合」は、それほどいい意味では使われず、どちらかと言えば、バカにされたり皮肉られたりする意味があります。
ただし「迎合」は見苦しい一方で、出世のための起爆剤にもなります。
上手に上司や権力者に『迎合』する事も、ビジネスパーソンにとって大切な能力かもしれません。
「迎合」の例文2
「迎合」という行為が嫌いで、あえて「迎合しない」と宣言する人もいます。
このような人の言動を「迎合」を使った文章にしてみましょう。
「私は仕事を一生懸命して、上司に『迎合』しないで、トップを目指す」、「嫌な上司に『迎合』するくらいなら、出世しない方がマシだ」などです。
会社勤めをしている人の全てが、「迎合」しているわけではありません。
また「迎合」せずに済む、正社員以外の生き方を選ぶ人もいるかもしれません。
テレビやアイドルの「迎合問題」
テレビ番組やアイドルには「迎合するか否か」という課題があります。
特に番組がスタートした時の印象や、デビューした当初のアイドルの雰囲気からどんどんかけ離れてしまった時に、「迎合問題」が出てきます。
「最近のテレビ番組は、視聴者に『迎合』しすぎていて、作り手の主張が見えない」とか、「あのアイドルグループは、ファンに『迎合』しすぎて、当初のスタイルから大きく変化してしまった」などと言われます。
また「あのバンドは、最近の音楽シーンに『迎合』しようとして、変なバンドになった」などという意見が寄せられます。
テレビ番組は視聴率に、アイドルは人気に振り回される傾向があります。
そのため視聴率や人気が低迷した時に、視聴者やファンに「迎合するか否か」が大きな問題になりやすいでしょう。
「迎合」について調べてきました。
「迎合」は自分の主張を曲げてまで、調子よく相手に合わせて気に入られようとする行為なので、ネガティブな使われ方をします。
とはいえ、人生を渡っていくうえでは、多少の「迎合」も必要になるかもしれません。
そのため「迎合」しているかどうかの、自覚が大切になりそうです。