「惰性」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
惰性という言葉は使うことが非常に多いです。
惰性という言葉は、会話の中でも使うことは多いですし、たとえばそれ以外にも、いろんな小説でも使う言葉です。
日常的に「惰性で〜する」という形で使うことも多いですし、見聞きすることが比較的多いと言えるでしょう。
惰性という言葉は便利な言葉であり、非常に使いやすいとも言えるでしょう。
惰性という言葉は意味がありますが、さらに危機意識を感じさせるような言葉でもあります。
惰性の意味とそして使い方にはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的に知っておき、間違いがないようにしておきたいものですね。
目次
- 「惰性」の意味とは?
- 「惰性」の類語や言い換え・似た言葉
- 「惰性」の言葉の使い方
- 「惰性」を使った例文と解釈
- 「惰性」の対義語はない?
- 「慣性」と「惰性」の違い
- 「惰性」を使用した言葉の解釈
「惰性」の意味とは?
惰性の意味ですが、基本的には「仕方なく続けていく」というイメージがあります。
惰性で続けるという使い方がなされることが多いからです。
しかし、本来の意味は「習慣的に続けていく」という意味だったり、「癖のように続ける」という意味もあります。
また、物事に対する勢いだけで突き進むという意味があります。
つまり、そこに信念や野望などはなく勢いと、今までの習慣だけで続けていたり進んでいくという意味合いがあります。
持ち前の癖だったり、さらには習慣になると誰もが簡単にできることになります。
つまり、惰性というのは、特別努力をしなくてもダラダラと出来るものであり、漠然とやり続けるということになります。
あまりポジティブな意味には感じられないことが多いです。
- 「惰性」の読み方
「惰性」の読み方
惰性の読み方は「だせい」と読みます。
だせいという読み方は非常に有名ですので、あまり間違うことはないと言えるでしょう。
しかし、慣れるという字に似ているということまり、「かんせい」という風に間違ってしまったり、覚え間違うということもあります。
学生の方でこの言葉を知らない方は、惰性という言葉で読み方を覚えておくことが大切となります。
「惰性」の類語や言い換え・似た言葉
惰性という言葉は、このようにダラダラと日常的に続けていくような慣例だったり、たとえば、習慣で仕方なく続けていく、ダラダラと漠然とやり続けるという意味合いがあります。
その類語にはどういったものがあるのでしょうか。
具体的にみていきましょう。
- 「因習」
- 「慣習」
- 「習わし」
「因習」
惰性と同じ意味のことですが、やる気が無いというイメージのこの言葉なのですが、実は慣例にそって行ったり、流れでやっているという意味があります。
従って、類語については「因習」という言葉が類語になります。
これは昔から行われている習わしを指します。
特に自分の考えや努力がなく、そのまま流れで行われている習わしを指します。
この場合、類語として言い換えることが出来ますが、こちらの因習は、より宗教や、特定の事柄を指すことが多いです。
「慣習」
特定の習慣、癖という意味がある惰性ですが、特定の習慣や癖という意味があるということから、この慣習という言葉が類語となります。
慣習に従って行きていく、慣習に従い、物事を進めていくという言い方があります。
こちらも習わしに沿っていくので、同じようにダラダラと進めていくという意味がありますが、慣習のほうがよりルール的なことを示す時に使うことが多いです。
「習わし」
特定の習慣や癖で続けるという意味がある惰性なので、この「習わし」とも言いかえることが出来ます。
習わしも、昔から決まっているルールや、従うべき習慣の中で続けるという意味があります。
しかし、惰性は自分の中で決定している事柄について進めていくという意味もありますが、習わしはそうではなく、周囲や、その地域で決まっていたり、そのコミュニティで決まっている物事であるという意味合いが強いので、使い分けには気をつけましょう。
「惰性」の言葉の使い方
「惰性」の言葉の使い方ですが、基本的には、物事をなんとなくで続けていくという意味があります。
このため、惰性で〜を行なうという風に、惰性の後にいつも行っている事柄、物事、ルールや、進めているものなどを付け加えて使うことになります。
惰性で行われている行事であるという風な使い方をします。
惰性は物事や事象に対して使うことであり、惰性な人という言い方で使うことはありません。
惰性的な生き方という感じで生き方全てに使うことも出来ます。
惰性的な〜という形で、さまざまなやり方に使える言葉でもあります。
惰性で続けるという言葉は本来ならば二重の意味になりますので、間違っているのですが、現代では惰性で続けると使われていることも多く、特に違和感はありません。
「惰性」を使った例文と解釈
惰性を使った例文にはいくつもの例文があります。
どれも同じような意味合いになりますが、少々使い方などが異なってくるので、例文をみてみましょう。
それぞれ解釈が少々異なってきます。
- 「惰性」の例文1
- 「惰性」の例文2
- 「惰性」の例文3
「惰性」の例文1
「惰性的な考え方をする方だ」
これは、習慣や癖に沿って何となくという意味で使われることになります。
もともとの慣習だったり、そのままの流れでやっているという意味合いになります。
よく使われる使い方となっています。
「惰性」の例文2
「惰性の流れで結婚をしてもいいのではないか」
これは、惰性の流れということで、ダラダラとした流れだったり、漠然とした流れ、慣習に沿った流れの中に合わせるようにしてという意味があります。
くせに従って状況に沿って、という意味合いがあり、流れに沿って動いていくという意味合いが強くなります。
「惰性」の例文3
「惰性で仕事を続ける」
これは、だらだらと漠然と何かをするという様子で使うことになります。
なんとなくで使い続けることで、そこに大きな目標や意志がありません。
なんとなくの漠然とした感じで続けているという意味で使われます。
「惰性」の対義語はない?
惰性に対して、対義語と思われるような言葉はないこともありませんが、正反対の言葉はありませんので、対義語は基本的にはないと考えておくと良いでしょう。
意欲的、直接的、積極的という言葉が対義語に近いですが、これは惰性的のほぼ反対になります。
「慣性」と「惰性」の違い
慣性と惰性の違いですが、よく比較される言葉同士になります。
基本的に、慣性と惰性の違いですが、慣性のほうが、より物質的であるというイメージがあります。
慣性は外からエネルギーを受けた場合も、それに抗い、今のまま続けていこうとする意志なども感じさせる言葉となります。
さらに、慣性は機械的な動きの意味もありますので、使い分けるようにしましょう。
「惰性」を使用した言葉の解釈
惰性を使用した言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的に見ていくことで使いやすくなります。
- 「惰性で付き合う」
- 「惰性的な生き方」
- 「惰性で進める」
「惰性で付き合う」
惰性を使った言葉として惰性で付き合いをするという意味の惰性で付き合うがあります。
こちらは、仕方なく習わし通りに付き合っているという意味があります。
「惰性的な生き方」
この言葉はセットで使われることが多く、生き方に惰性的をつけて、生き方の一つの特徴として使われることが増えています。
「惰性で進める」
惰性で物事や、何かの事柄を進めるという使い方で使われることが多いです。
惰性で進めていくというのは本来二重の意味になりますが、このような使われ方も増えています。
いかがでしたでしょうか。
惰性という意味については、分かって使っている方もいると思いますが、新たに気づいたことがある方もいると思います。
慣習や因習に沿って進んでいるという意味もありますので、けしてネガティブな意味だけではありません。