「ふて寝」の意味とは?方言?類語、使い方や例文を紹介!
日常会話で「ふて寝」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「ふて寝」とは?
- 「ふて寝」の表現の使い方
- 「ふて寝」を使った例文と意味を解釈
- 「ふて寝」の類語や類義語
「ふて寝」とは?
「ふて寝」の概要について紹介します。
- 「ふて寝」の読み方
- 「ふてくされて寝転がること」の意味
- 「ふてくされて眠ってしまうこと」の意味
- 「ふて寝」の語源
- 「ふてくされる」の語源
「ふて寝」の読み方
「ふて寝」は「ふてね」と読みます。
漢字で書くと「不貞寝」になりますが、読み難い為に「ふて寝」と平仮名を混ぜて表記されることが多くなります。
「ふてくされて寝転がること」の意味
自分の思う様にならないことがあった時に、やる気を失くして寝転がってしまうことを言います。
場所はベッドでなくても良く、床や長椅子などどこでもよく、子供の場合はそのまま眠ってしまうことが多くなります。
「ふてくされて眠ってしまうこと」の意味
嫌なことがあり、考えるのに疲れてしまい現実逃避をする為にベッドに入って眠ってしまうことを言います。
こちらの場合は自ら「眠い」「寝よう」と思うので、最初からベッドに行きます。
充分眠った後は疲れが取れてスッキリと起きてくることが多くなります。
「ふて寝」の語源
「ふて寝」の由来は「ふてくされて寝ること」から来ています。
「ふてくされる」は漢字で「不貞腐れる」と書きますが、当て字です。
意味は「相手に対して大きな不平や不満があるのですが、上手く反論できないので態度で示すこと」です。
子供が親の言うことを嫌がり反抗する時の表現です。
「ふてくされる」の語源
「ふてくされる」の語源は「太い」で、「ふてぶてしい」の「ふて」と同じです。
「くされる」は「腐る」の変化形で、「相手の動作を軽蔑する意味」があり、「いばりくさる」「言いくさる」などに使われています。
「図太い態度を取ること」から「ふてくされる」という表現になりました。
「ふて寝」の表現の使い方
「ふて寝」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 人に対して使われる
文法的な使い方
「ふて寝」は名詞で、「ふて寝をする」「ふて寝する」と「する・した」という動詞を付けて使われます。
人に対して使われる
「ふて寝」は相手がふてくされて寝てしまった時に使われます。
本人は自分が反抗的な態度を取っていると自覚しておらず、単に疲れたから横になったと思っていることが多いからです。
「ふて寝」を使った例文と意味を解釈
「ふて寝」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「ふて寝」を使った例文1
- 「ふて寝」を使った例文2
「ふて寝」を使った例文1
「子供がぐずっていたと思ったらいつの間にか床でふて寝していた」
子供が親の言うことを聞かず、いつまでもぐずっていると思ったら、いつの間にか床の上で寝てしまっていたことを表しています。
「ふて寝」を使った例文2
「夫婦げんかの後で夫がふて寝をしたら、スッキリ忘れて機嫌が良くなっていた」
夫婦げんかをした直後に夫がふてくされて寝てしまいました。
目が覚めた時にはスッキリして全て忘れていたことを表しています。
「ふて寝」の類語や類義語
「ふて寝」の類語を紹介します。
- 「泣き寝入り」【なきねいり】
- 「狸寝入り」【たぬきねいり】
「泣き寝入り」【なきねいり】
「思い通りにならずに不満を持ち、泣きながら寝てしまうこと」「不満があっても諦めてしまうこと」という意味です。
「狸寝入り」【たぬきねいり】
「都合の悪い時に寝たふりをすること」という意味です。
「ふて寝」は「ふてくされて寝転がること」「ふてくされて眠ってしまうこと」という意味があります。
不満を抱えたまま寝てしまった時に使ってみましょう。