「シンフォニー」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「シンフォニー」の意味や類語を紹介します。
さらに「シンフォニー」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「シンフォニー」の意味とは?
- 「シンフォニー」の類語や言い換え・似た言葉
- 「シンフォニー」の言葉の使い方
- 「シンフォニー」を使った例文
- シンフォニーの語源
「シンフォニー」の意味とは?
「シンフォニー」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「シンフォニー」は音楽用語として、音楽ファンには広く知られている言葉です。
特にクラシック音楽のファンにとっては、お馴染みの言葉だと思います。
しかし「シンフォニー」は音楽用語としてだけではなく、広い意味で使われる言葉です。
そこで「シンフォニー」の意味を紹介します。
「シンフォニー」の音楽的な意味
「シンフォニー」には音楽用語として、「交響曲」という意味があります。
クラッシック音楽を演奏する時のスタイルで、ベートーベンの「運命」などが交響曲としてしられています。
弦楽器や管楽器、打楽器などが使用されて、第一楽章から第四楽章へと続く、壮大なスケールの演奏が繰り広げられます。
フルオーケストラによる演奏を生で見たことがある人なら、「シンフォニー」の素晴らしさを体感しているのではないでしょうか。
このように音楽的な場面で「シンフォニー」という言葉が出たら、それは「交響曲」の事を指していると考えて良いでしょう。
「シンフォニー」の一般的な意味
「シンフォニー」は「交響曲」という意味以外にも、一般的に使われる言葉の意味があります。
それが、「様々な要素が集まり、混ざり合い、一つの効果を生んでいる様子」という意味です。
「調和する」という意味もあります。
交響曲を完成させるためには、オーケストラの各楽器の演奏者の協力が不可欠です。
様々な音が混ざり合い、素晴らしい音楽を作り上げています。
その様子はまさに、様々な要素が集まって混ざり合い、「素晴らしい音楽」という効果を生んでいます。
交響曲を生み出すように、たくさんの要素が集まって、一つの効果を生む時は、「シンフォニー」という言葉を使われているのです。
カレーライスも「シンフォニー」
例えばカレーライスを作る時にも「シンフォニー」を感じる事ができます。
ターメリックや、クミン、コリアンダーや、クローブなどのスパイスと、肉や魚の具材、そしてご飯が混ざり合って、「美味しいカレーライス」を生んでいるからです。
また、たくさんの要素があるだけに、バランスがおかしいとすぐに「まずいカレーライス」になってしまいます。
ビジネスシーンでも、「シンフォニー」を感じる場面はあるでしょう。
例えば個性的なメンバーが集まってプロジェクトチームを作る時です。
それぞれの個性的なスキルが活かされて、大きな成果を達成する事ができたら、「シンフォニー」を感じる事ができるはずです。
このように、交響曲を演奏するオーケストラのような要素が見られる場面では、「シンフォニー」という言葉を使う事ができます。
「シンフォニー」の類語や言い換え・似た言葉
次に「シンフォニー」の類語や言い換え、似た意味の言葉を紹介して行きます。
音楽関係の言葉としての意味があり、なおかつ「シンフォニー」のような意味を持つ言葉をいくつか紹介します。
- 「コンチェルト」【こんちぇると】
- 「アレンジ」【あれんじ】
- 「ソナタ」【そなた】
「コンチェルト」【こんちぇると】
「コンチェルト」は「シンフォニー」と同様に、音楽用語として知られている言葉です。
「コンチェルト」は日本語にすると「協奏曲」になります。
協奏曲は、独奏楽器と管楽器が合奏する、交響的な楽曲の事を言います。
「交響曲」に近いのですが、独奏楽器、つまりソロを担当する楽器があるという事です。
例えばピアノがソロを担当する時は、「ピアノ協奏曲」となります。
「コンチェルト」も「シンフォニー」のように、一般的な意味として、「様々な要素が集まって、一つの効果を生み出す」という意味があります。
「アレンジ」【あれんじ】
「様々な要素が集まって一つの効果を生み出す」という「シンフォニー」や「コンチェルト」といった言葉とは少し離れますが、音楽的な意味と、一般的な意味がある「アレンジ」という言葉を紹介します。
「アレンジ」は、音楽用語としては「編曲」という意味があります。
元歌を「アレンジ」して、さらに素敵な歌にしたり、個性的な歌にしたりします。
一般的な意味では、編曲のように、もとの物を自分好みに改良する事を「アレンジ」と言います。
「インテリアをアレンジする」とか、「シャツをアレンジする」、「原稿をアレンジする」など、様々な場面で「アレンジ」は使われています。
「ソナタ」【そなた】
「ソナタ」も音楽用語であり、一般的な意味でも使われる言葉です。
「ソナタ」は、四楽章からなる器楽の独奏曲の事です。
また韓国ドラマで、日本で大ヒットした「冬のソナタ」のタイトルにも使われています。
「冬のソナタ」には、「ソナタ」をイメージさせるドラマという意味が含まれています。
また「ソナタ」より内容や形式が小さい曲の事を「ソナチネ」と言います。
「ソナチネ」は北野武監督の作品のタイトルに採用されています。
このように音楽ファンなら隠れたテーマを楽しむ事ができるよう、「ソナタ」はドラマや映画のタイトルにも使われています。
「シンフォニー」の言葉の使い方
「シンフォニー」という言葉を使う場面は、音楽的な場面よりも、一般的な場面の方が多いかもしれません。
「たくさんの要素が集まっている」「混ざり合っている」「一つの効果を生み出す」という点が認められたら、いつでも「シンフォニー」という言葉を使う事ができます。
例えば商店街のお祭りには、様々なお店の店主が協力する事になります。
パン屋さん、魚屋さん、肉屋さん、洋服店、金物屋さんなどが集まって、その商店街ならではの味わいがあるお祭りを生み出します。
これは「シンフォニー」という言葉を使うのにふさわしい場面ではないでしょうか。
このように個性的な面々が集まる場所、企画、プロジェクトなどを目にした時は、「シンフォニー」という言葉を使ってみましょう。
「シンフォニー」を使った例文
「シンフォニー」を使った例文を見て行きましょう。
「このプロジェクトのメンバーは、とても個性的だよ。その個性が調和して、見事な『シンフォニー』を生んでいる」、
「大阪が誇るお好み焼は、粉と具材、そしてソースの香りが素晴らしい『シンフォニー』を奏でています」、
「封切りされた映画を観たけど、監督、出演者、特撮効果やBGMが混然一体となって『シンフォニー』を生み出していた。大ヒット間違いなしだろう」という感じです。
たくさんの個性、要素が集まり合い、褒め称えたくなるような物事、現象が生まれた時に、「シンフォニー」という言葉を使ってみましょう。
シンフォニーの語源
「シンフォニー」の語源は、古代ギリシア時代にまでさかのぼる事ができます。
「シンフォニー」は“Symphony”という英語表記になります。
ギリシア語の“syn”と“phony”が合わさって、「シンフォニー」になったと言われています。
“syn”は「共に」という意味があり、“phony”は「響く」という意味があります。
「共に響く」という意味が、徐々に現在のような「交響曲」、「様々な要素が集まって、一つの効果を生み出す」という意味になったと考えられます。
「シンフォニー」は音楽用語として、さらに一般的な意味を持つ言葉として広く知られています。
音楽好きな人はもちろんですが、会社に勤めている人や、主婦の方でも、「シンフォニー」という言葉を使う場面はあります。
「様々な要素が集まって、一つの効果を生み出す」という意味での「シンフォニー」は、どのような場面でも使える便利な言葉なので、ぜひ使いこなせるようになりましょう。