「ロジック」の意味とは?「計算ロジック」「ロジックを組む」など使い方、類語や例文を紹介!
仕事をしていると、色々な言葉が飛び交ってきます。
昔からの古いことわざのような表現を使う時もありますし、専門用語が頻繁に使われることも少なくありません。
しかし、この10年でカタカナの言葉もよく耳にすることが増えてきましたし、活字で出てくることもたくさんあります。
特にメールがビジネスのコミュニケーションツールとして出て来てからは、さらにカタカタの言葉が増えた感があります。
その中でも「ロジック」という言葉もよく使われるようになりました。
目次
- 「ロジック」の意味とは?
- 「ロジック」の類語や言い換え・似た言葉としての「ロジック」の類義語
- 「ロジック」の言葉の使い方
- 「ロジック」を使った例文
- 「ロジック」の対義語
- 「ロジック」を使った言葉
「ロジック」の意味とは?
「ロジック」という言葉は、ビジネスやIT業界など様々な業種・業態や色々な場面で使われる言葉になっています。
この言葉は、もはや1日の中でも何回も出て来て、「聞き飽きた」というくらいに感じる人もいるかもしれませんが、具体的にどのような意味を持っているのかを詳しく説明できる人が意外に少ないかもしれないのです。
「ロジック」とは、「思考の道筋、論理」という意味を持つ言葉です。
英語では“logic”というスペルになりますが、“logical thinking”という言葉もよく知られており、「論理的な思考」という意味で使われることがあります。
「論理」という用語は、「筋道を立てて考えを進めていくこと」を意味していますが、理系的な思考法と言っても過言ではないでしょう。
このようなことから、「ロジック」は論理的な思考で道筋を立てながら、考えを作り上げる意味の言葉と言ってもいいでしょう。
元々は、論理学的思考を指していますが、日常生活の中で使われる場合は、理数系の意味示している「論理的思考」ではなく、「筋道を立てて考える」というようなニュアンスで使われることが多い言葉でしょう。
「彼はロジック的な進め方が上手な人だ」
「彼の文章の内容はロジックがしっかり成り立っているので、反論する余地がない」のように使われ、論理的な破綻や突飛もない話が少ないという意味でも使われることがあります。
- 「ロジック」の由来
「ロジック」の由来
「ロジック」は、英語の“logic”に由来しています。
英語の“logic”は、ギリシア語であるロゴスに起源を発しており、ドイツ語の“logik”、フランス語や“logique”として現代でも使われている言葉です。
各々の言葉の意味は、「論理」、「論理学」という意味で使われてることは言うまでもありません。
「ロジック」の類語や言い換え・似た言葉としての「ロジック」の類義語
- 「理論」
- 「筋道」
「理論」
「理論」とは、「個々のバラバラとなっている事柄を法則的、統一的に説明するため、あるいは認識を発展させるために、筋道をつけて組み立てたもの」と解釈することができます。
「理論」もよく使われる言葉です。
「筋道」
「筋道」とは、「物事がそうなっているわけ」や「事の条理」、「道理」や、「物事を行う時の正しい順序」を意味しており、「筋道を踏んでことを進めることが上手な人」
「彼は、きちんと筋道を立てて話す」
と言うような表現で使われます。
「ロジック」の言葉の使い方
「ロジック」は、「論理的」という意味から、数学的なことや、筋道を立てて話をすることに対して、使われることが多いです。
「ロジック」を使った例文
では、具体的な「ロジック」の使い方を見ていきましょう。
- 「ロジック」の例文1
- 「ロジック」の例文2
- 「ロジック」の例文3
「ロジック」の例文1
「その説明はおかしいと思う。内容にロジックに誤りがあるな」
ビジネスの中の会話で、このように指摘されたことはないでしょうか?
もしくは、このような会話を耳にしたことがあるかもしれません。
そう、このような言い方の中には、話し手の矛盾点を突いています。
「ロジック」の例文2
「彼の組んだロジックをベースにプログラムを書いたのが、このソフトです」
アプリのプログラムは、ロジックな組み立てが膨大なものになります。
このロジックを組み立てることが、とても大変そうです。
「ロジック」の例文3
「説得のためのロジックを構築する」
このようなケースでも、「ロジック」という言葉を使います。
「ロジックを構築する」とは、「論理を組み立てること」を指していますが、論理を組み立てて、結論に結びつけるまでの道筋をつけるまでが、「ロジックを構築する」という形で表現します。
ここで言っている「ロジックを構築する」を、「論理を組み立てる」、「論理を組み立て結論に結びつける」に置き換えてみると、「ロジックを構築する」を使うケースが理解できることでしょう。
「ロジック」の対義語
「ロジック」の反対の意味を持つ言葉としては、「不合理」があります。
道理や理屈に合っていないこと」や「筋の通らないこと」という意味になります。
「あのお客さんが言っていることは、いつも不合理でめちゃくちゃだ」
「あなたの言っていることは、あまりにも不合理で理解に苦しむ」
このような言い方で使われています。
「ロジック」を使った言葉
では、ロジックを使う言葉には、他にも次のような表現があります。
- 「ロジックを組む」
- 「計算ロジック」
- 「ロジックがある/ない」
「ロジックを組む」
IT用語としても「ロジック」は使われています。
ここでの「ロジック」は、プログラミングに関する用語の1つで、プログラムを処理するための内容や手順のことを意味しています。
この業界では、「ロジックを組む」という表現も使われていますが、仕事の目的のために必要な動作の流れを決めるプロセスが「ロジックを組む」と呼ばれています。
このロジックに沿って、プログラムを組み上げていくのですが、このロジックをできるだけ効率的に迅速に動くように組んでいくことができれば、優秀なプログラムと言えます。
「計算ロジック」
その一方で、「計算ロジック」と呼ばれるものかあります。
これは、ある特定の分野で目的の数値結果を導き出すために、いくつかの複数の数式を組み合わせて作られている計算式を指しています。
計算ロジックに色々な数値データをインプットすることで、自動的に計算結果が答えとして導き出されるよう論理的に設計されています。
この計算ロジックを組むことは結構な、労力を最初に必要とする場合が少なくありませんが、このロジックを考案してさえおけば、それ以降は同じ計算をすることが、とてもスピーディなので、作業時間の大幅な短縮につながるので、とても便利です。
「ロジックがある/ない」
「ロジック」は、「ある」と「ない」という表現がされます。
「yes」、「no」という発想に近いのですが、日本語に訳すると、「論理性があるかないか?」という意味で理解することができます。
何かに対して、論理的な法則性などを見つけることができたなら、「ロジックがある」と表現できて、反面、論理的な説明ができないケースでは、「ロジックがない」と表現することになります。
現代のビジネスにおいては、「ロジック」抜きでは語ることができない時代です。
物事を論理的に進めることは、ある意味、無理・無駄を極力省くことになります。
その結果、効率性の高い仕事につながって行きます。
最近では、働く価値観が大きく変わって来ており、限られた時間の中で限りたリソース(資源)を、最大限に活かしながら、進むことが求められています。
その一方で、この「ロジック」的な思考や行動は人から、AI(人工知能)にウエートがシフトしつつあります。
ほんの数年前まで人が手作業で行っていた仕事は機械に任せて、人はクリエイティブな仕事にウエートを高くしていくことも要求されています。
それでも、「ロジック」的な思考や行動は、仕事をする上で避けることができないことでもあります。