「コンテンポラリー」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
この頃は、ビジネスの世界でも、カタカナを使った用語や表現で意思表示をしたり、会話を進めていくことがよくあります。
例えば「アグリー」。
上司から「君が打ち出した計画案は、とても内容が充実していて、アグリーできるレベルだよ」と言われた経験がないでしょうか?
その時は、思わずうなづいても、「アグリー」の意味が十分に理解できずに、後からインターネットでその意味を調べてしまうことがあると思います。
このようなカタカナ語の中に、「コンテンポラリー」という言葉があります。
ビジネス業界では、そんなに頻繁に使われる言葉でないのですが、「コンテンポラリー」は、芸術の分野ではよく使われている言葉です。
コンテンポラリーはどのような意味の言葉でしょうか。
目次
- 「コンテンポラリー」の意味とは?
- 「コンテンポラリー」の類語や言い換え・似た言葉
- 「コンテンポラリー」の言葉の使い方
- 「コンテンポラリー」を使った例文
- 「コンテンポラリー」の対義語
- 「コンテンポラリー」を使った言葉
「コンテンポラリー」の意味とは?
「コンテンポラリー」とは、「現代的な感覚や時代の流行を取り入れた感覚のこと」を指しています。
「コンテンポラリー」を一言でたとえるなら、「現代的な」という意味になりますが、語源はラテン語から来ている「時代を共にする(con+tenpus)」ということから始まったと考えられています。
「コンテンポラリー」は、特に芸術やファッションの分野でよく使われている言葉で、現代美術の意味を持つ「コンテンポラリーアート」や現代舞踊となると「コンテンポラリーダンス」、その他に「コンテンポラリースーツ」などの言葉があります。
「コンテンポラリースーツ」は、1960年代にアメリカ西海岸で流行したスーツで、懐古主義的というか、昔のファッションが再燃した感じです。
芸術の世界では、「モダンアート」という用語もありますが、前倒しの「コンテンポラリーアート」も、「モダンアート」と同じ意味で使われています。
「コンテンポラリー」の類語や言い換え・似た言葉
「コンテンポラリー」に似たような言葉は、次のような言葉があります。
- 「モダン」
- 「アバンギャルド」
「モダン」
前項でも少し触れましたが、「モダン」の意味も「現代的」と言う解釈になります。
また、「近代的」と言う意味もあるのですが、「コンテンポラリー」とのニュアンスの違いを見るなら、芸術の世界で言葉の意味を見ていくと、理解しやすいかもしれません。
「モダンアート」は、20世紀に入り、第二次世界大戦までに誕生した現代美術のことで指しており、「シュールレアリズム」や「抽象主義」という趣きを持っています。
片や、「コンテンポラリーアート」は、「モダンアート」以降に生まれてきた比較的新しい分野の美術のことを言っています。
モダンは「近代的」である反面、既存の考え方や流れの延長線上の存在で、「今ではない」という意味合いで理解することができます。
今では、死語となった「ハイカラ」や「ナウい」というような言葉の感覚がある言葉の類いかもしれません。
但し、「モダン」の言葉を聞くと、少し前に流行ったことで、今では少しばかりレトロな雰囲気も併せ持ったことを感じる人もいるかもしれません。
日本でも、「モダン」という言葉が流行ったのは、昭和の初めの頃という見方をする人もいます。
そうなると、それ以降の流れが「コンテンポラリー」と解釈することができそうです。
「アバンギャルド」
「コンテンポラリー」に近い言葉として、「アバンギャルド」も挙げることができるでしょう。
この言葉は、「最先端」、「斬新」、「大胆」という意味を持っています。
「コンテンポラリー」の類義語として挙げたものの、ニュアンス的には、さらに進化した考えや流行で、近未来的でかなり先を行っている流れを感じさせます。
もしかすると、過激でかなり奇抜な最先端さが「アバンギャルド」かもしれません。
今に生きている人達の多くが受け入れて取り込んでいる流行の「今風なもの」が「コンテンポラリー」なら、個性的な要素が際立っており、斬新さが大きな特徴で、まるで異次元から舞い込んできた流行が「アバンギャルド」と言っても過言ではないでしょう。
ある意味、マニアックな要素も含んでいたりします。
「コンテンポラリー」の言葉の使い方
「コンテンポラリー」が使われる場合、この言葉の後に、名詞に加わることが多いです。
例えば、「コンテンポラリースタイル」。
この言葉には、「現代的なスタイル」という意味があり、ファッションを表現する言葉として使われています。
また「コンテンポラリーアート」となると、「現代的なアート」となって、現代的な流れを持つ芸術作品などに対して使われています。
「コンテンポラリー」を使った例文
では、「コンテンポラリー」がどのような場面で使われるのか、例文を見ていくことにします。
- 「コンテンポラリー」の例文1
- 「コンテンポラリー」の例文2
- 「コンテンポラリー」の例文3
「コンテンポラリー」の例文1
「今人気のファッションブランドは、コンテンポラリーであることをコンセプトにしています」
ファッションブランドは、多くの流行を作ってきました。
知名度の高いブランドの中には、「コンテンポラリー」を重視したものがたくさんあります。
「コンテンポラリー」の例文2
「コンテンポラリースタイルを意識しているファッションは、とても動きやすくて軽いものが多い」
「コンテンポラリースタイル」を意識していると、今時点でどんなファッションがあるでしょうか?
スーツであれば、一昔までは、ゆとりのあるダボダボのスーツが流行っていましたが、今では身体にフィットした細目のスーツが主流です。
このように「コンテンポラリー」も、時代が移るに連れて変わっていくものですね。
「コンテンポラリー」の例文3
「コンテンポラリーな家に住んでみたい」
ここでの「コンテンポラリー」では、「現代風の家」となりますが、一体、どんな家になるのでしょう?
流行っている家は、太陽光発電を設置したりエコ重視の家屋ですが、それが「コンテンポラリーな家」とは言えないでしょう。
機能的な家という意味と斬新なデザインや間取り、レイアウトを持つ家のことを指している感じがします。
「コンテンポラリー」の対義語
- 「トラディショナル」
- 「コンサバ」
「トラディショナル」
「コンテンポラリー」の反対の意味を持つ言葉としては、「トラディショナル」があります。
この言葉の意味は、「伝統的」ということになります。
「彼のファッションは、とてもトラディショナルだ」となると、「伝統的なファッション」という意味になります。
「コンサバ」
「コンサバ」とは、「コンサバティブ」の略語で、「昔ながらの伝統文化や価値観を保守するもの」を指しています。
ファッションで言うなら、「コンサバ」は「お嬢様の雰囲気を持つ上質なファッションのこと」を言います。
しかし、面白い点は、「コンサバ」的なファッションが流行れば、「コンサバ」が「コンテンポラリー」になることもありえることです。
「コンテンポラリー」を使った言葉
「コンテンポラリー」を使う言葉の意味を解釈していきます。
- 「コンテンポラリースタイル」
- 「コンテンポラリーファッション」
- 「コンテンポラリージャズ」
「コンテンポラリースタイル」
「コンテンポラリースタイル」は、「現代的なスタイル」という意味がありますが、今時、流行っているファッションだけでなく、現代的な価値観や生活習慣もあります。
使われるシチュエーションで、意味が異なってくる幅広い表現かもしれません。
「コンテンポラリーファッション」
「コンテンポラリーファッション」は、「現代的な服装」と訳すことができますが、ただ流行っているファッションの「トレンドファッション」とは異なり、クラシックなジャケットやに古びたジーンズでトータル的にコーディネートしたり、今までの着こなしの概念にとらわれずに、自由に現代風と伝統的な着こなしを合わせたようなものもあります。
「コンテンポラリージャズ」
ジャズは、アメリカで19世紀に黒人の人達が誕生させた音楽です。
最近では、「コンテンポラリージャズ」とカテゴリーが誕生しており、それまでになかった形の「ジャズ」と位置付けられています。
このように「コンテンポラリー」は、様々なジャンルが存在しており、従来の既存概念や習慣に縛られない自由な考え方ということが言えるかもしれません。
特にファッションの世界は、常に進化し続けるスタイルがありますが、コンテンポラリーなスタイルは、変化の激しい現代に求められている流れと言えるでしょう。