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「折り合いをつける」の意味・読み方・類語【使い方や例文】

「折り合いをつける」の意味や類語を紹介します。

さらに「折り合いをつける」の使い方や例文を紹介して行きます。

折り合いをつける

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「折り合いをつける」の意味・読み方・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「折り合いをつける」の意味とは?
  • 「折り合いをつける」の類語や言い換え・似た言葉
  • 「折り合いをつける」の言葉の使い方
  • 「折り合いをつける」を使った例文
  • 「折り合いをつける」各状況の例


「折り合いをつける」の意味とは?

「折り合いをつける」の意味とは?

「折り合いをつける」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

たくさんの人に囲まれながら生活を送っている人は、日常的に「折り合いをつける」という行為をしているかもしれません。

とはいえ、「折り合いをつける」という言葉の意味をハッキリと理解している人も少ないかもしれません。

そこで、「折り合いをつける」の言葉の意味を紹介します。

  • 「折り合いをつける」の意味
  • 「折り合いをつけた」状況とは?

「折り合いをつける」の意味

「折り合いをつける」「折り合い」には、「譲り合ってうまく行く」という意味があります。

さらに「折り合う」という言葉には、対立している両者が譲り合って互いの利害関係を一致するという意味があります。

つまり「折り合いをつける」には、「譲り合って両者が損をしないように話をつける」という意味があります。

「折り合いをつけた」状況とは?

AとBという人がいて、「折り合いをつける」という場合は、AもBも、どちらも「損をした」と思わず、「これなら良し」と思える状況に落とし込む事をいいます。

どちらか一方が得をして、どちらか一方が損をするような状況は、「折り合いをつける」という意味からはみ出します。

商談などには、ウィンウィンの関係がありますが、「折り合いをつける」時も、ウィンウィンの関係を目指して行きます。

少なくとも、どちらかが一方的に損をするような状況は避ける事が大切です。



「折り合いをつける」の類語や言い換え・似た言葉

「折り合いをつける」の類語や言い換え・似た言葉

次に、「折り合いをつける」の類語や、言い換えが効くような似た意味の言葉を紹介します。

似た意味の言葉と「折り合いをつける」を並べると、「折り合いをつける」の言葉の意味が、より理解できるようになるでしょう。

  • 「歩み寄る」【あゆみよる】
  • 「譲り合う」【ゆずりあう】
  • 「同調する」【どうちょうする】

「歩み寄る」【あゆみよる】

「歩み寄る」「折り合いをつける」に近い言葉です。

「歩み寄る」には、「お互いの利害関係が一致するように譲歩する」という意味があります。

お互いの意見が違っても何とか良い方向にまとまるように、両者が少しずつ妥協したり、新しい提案をして、お互いにメリットがあるように持って行く作業です。

また「歩み寄りの姿勢」という定型句があります。

両者の立場が大きく違い、意見が対立するような場面でも、お互いが譲歩する姿勢をお互示す事を言います。

国と国との間、企業同士には利害が対立する事が多いですが、「歩み寄りの姿勢」を持てるかどうかが、その後の展開を決めて行きます。

「譲り合う」【ゆずりあう】

「折り合いをつける」「歩み寄る」という行為の、両社に共通する行為が「譲り合う」という行為です。

「譲る」には、自分を曲げて他人の考えに従うという意味があります。

「譲り合う」は、お互いに「譲る」という考えを持ち、実践する事を言います。

「譲り合い」は良く使う言葉ですが、「利害が対立する両者が、自分を曲げて他人に従う」という強い意味があります。

「譲り合い」は、自己犠牲を持った人同士の意思疎通ができてこそ、初めて達成可能な尊い行為ではないでしょうか。

「同調する」【どうちょうする】

「同調する」という言葉も「折り合いをつける」に似た、同じグループに位置する言葉です。

「同調する」は、他人の意見や態度に調子を合わせる事を意味します。

「相手の提案に『同調する』」という時は、心の中でどう思っているかは別にして、「それはいいですね」「賛成です」「素敵ですね」などと調子を合わせて行きます。

女性同士が食事に行った時などは、メニュー決めなどで「同調する」という行為が頻繁に行われていそうです。

また「同調圧力」という言葉があるように、例えばママ友同士で同じような意見を持つように圧力がかかるケースもあります。

「同調する」は平和的解決ですが、「同調した人」が損をしないようにする事が大切です。

「折り合いをつける」の言葉の使い方

「折り合いをつける」の言葉の使い方

「折り合いをつける」はどのような場面で使えばよいでしょうか。

「折り合いをつける」時は、まず「対立している何か(人や考えなど)」があり、「譲り合う事」、さらに「どちらも納得できる結果」が出る事が大切になります。

好きあっているふたりが、付き合う事になったというケースは、対立関係がないため「折り合いをつける」には該当しません。

また、お互いが譲り合わず、どちらも納得できないケースでは、「折り合いをつける」という言葉の意味に合いません。

ただし基本的に「折り合いをつける」のは困難なので、実際に「折り合いをつけた」というケースで「折り合いをつける」を使う事は多くありません。

「折り合いをつける」ためにどうするか?「折り合いをつける」可能性はあるのか?など、「折り合いをつける」ための方法を模索するような時に使われる事が多いです。



「折り合いをつける」を使った例文

「折り合いをつける」を使った例文

続いて「折り合いをつける」を使った文章を見て行きましょう。

「折り合いをつける」の使い方、文章への組み込み方のコツが見えてくるかもしれません。

  • 例文1
  • 例文2

例文1

自分自身の中の対立する意見、対立する事柄は少なくありません。

そのような悩みを抱えている人の様子を、「折り合いをつける」を使った言葉にしてみましょう。

「夢と現実の『折り合いをつける』方法がみつからなくて、苦しんでいる」「お酒を飲みたい気持ちと、明日早起きして運動したい気持ちに『折り合いがつかない』ので、悩んでいる」などです。

自分の敵は自分という言葉がありますが、まさに「折り合いをつける」必要があるのは、自分自身なのかもしれません。

例文2

ビジネスシーンでも「折り合いをつける」事が大切ですが、なかなかうまく行かないものです。

そのような様子を「折り合いをつける」を使った文章にしてみましょう。

「営業一課と、営業二課の意見が対立している。

部長が『折り合いをつける』よう間に入っているが、難しいだろう」
「仕事が忙しい割に、給料が安いと感じる。

この両者の『折り合いをつける』事ができないと、転職するしかなさそうだ」
という感じです。

ビジネスシーンには、様々な意見の対立、立場の対立がありますので、「折り合いをつける」大切さも大きくなるでしょう。

「折り合いをつける」各状況の例

「折り合いをつける」各状況の例

最後に「折り合いをつける」事が多い、様々なシーンについて見て行きましょう。

仕事や恋愛、結婚のシーンでは、「折り合いをつける」事が大切になりそうです。

  • 仕事と恋愛
  • 結婚

仕事と恋愛

20代から30代の男女が悩むのが「仕事と恋愛」「折り合い」についてです。

「思い切り恋愛を楽しみたい」という気持ちと、「キャリアアップを目指して仕事中心の生活を送りたい」という気持ちが対立するからです。

恋愛ばかりに気を取られていたら、仕事がおろそかになりますし、仕事ばかりして恋愛せずに生きていたら、振り返って後悔する事になるかもしれません。

「平日は仕事に集中」「休日は思い切り恋愛する」など、仕事と恋愛の折り合いをつける必要がありそうです。

結婚

結婚は「折り合いをつける」事の連続になりそうです。

育ってきた環境が違うふたりが共同生活を送るのですから当然でしょう。

結婚式をするかしないか、どこに住むか、部屋のインテリアをどういうテーストにするかなど、無限に対立する要因があります。

上手に「折り合いをつける」事ができるカップルだけが、結婚生活を長続きさせる事ができるでしょう。

icon まとめ

「折り合いをつける」の意味や使い方を見てきました。

たくさんの人に囲まれて暮らす必要がある人間ですから、「折り合いをつける」事はとても大切な事です。

「折り合いをつける」と言う言葉の意味を知ると、その思いが強くなるのではないでしょうか。