「返り討ち」の意味よは?類語、使い方や例文を紹介!
「返り討ち」の意味や類語を紹介します。
さらに「返り討ち」の使い方や例文を紹介して行きます。
目次
- 「返り討ち」の意味とは?
- 「返り討ち」の類語や言い換え・似た言葉
- 「返り討ち」の言葉の使い方
- 「返り討ち」を使った例文
- 「返り」を使った言葉
「返り討ち」の意味とは?
「返り討ち」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
「返り討ちに遭う」などという言い回しで聞いたことがあるかもしれません。
格闘技ファンの方を始めとするスポーツファンの方は、「リベンジ」などの言葉とセットになって覚えているかもしれません。
少し物騒な雰囲気がある言葉、「返り討ち」の読み方や意味を紹介します。
- 「返り討ち」の読み方
- 「返り討ち」の意味
「返り討ち」の読み方
「返り討ち」は「かえりうち」と読みます。
それほど難しい漢字は使われていないのですが、少し読みにくい言葉かもしれません。
特に「討ち」という言葉は、それほど日常的に使う言葉ではありません。
「討ち」は「うち」と読むと覚えておきましょう。
「返り討ち」の意味
「返り討ち」は、「かたきを討とうとして、逆に自分が敗れてしまう事」を意味します。
現在は「かたき討ち」の事を「リベンジ」と言います。
リベンジをしようとしたら、相手にやり返されてしまった…このような状況を「返り討ち」と呼びます。
格闘技を始めとするスポーツでは、「返り討ち」と呼べるような現象がたびたび起こります。
ボクシングやプロレスのリターンマッチなどで、元王者が敗北した時は、「返り討ちに遭った」と言われてしまいます。
日常生活やビジネスシーンでも、一度敗れた相手に再び敗れてしまうと「返り討ち」と呼ばれてしまいます。
このように「返り討ち」は、現在でも比較的起こりやすい状況を言葉にしたものです。
「返り討ち」の類語や言い換え・似た言葉
「返り討ち」の類語や言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
「返り討ち」と同じような意味を持つ言葉が登場します。
- 「逆襲される」【ぎゃくしゅうされる】
- 「反撃をくらう」【はんげきをくらう】
- 「カウンターをくらう」【かうんたーをくらう】
「逆襲される」【ぎゃくしゅうされる】
「返り討ち」と似た意味を持つ言葉に「逆襲される」という言葉があります。
「逆襲」は、一見不利に見える人やグループが、有利だと思われた相手に対して形勢逆転する事です。
そのため「逆襲される」は、有利だと思っていた相手に、形勢逆転される様子を言葉にしたものです。
本来は実力が上で、たまたま試合に負けたと思われていた元チャンピオンが、再び同じ相手に挑んで負ける時は、「逆襲される」という状況に近いかもしれません。
「反撃をくらう」【はんげきをくらう】
「反撃をくらう」も、「返り討ち」と似ている言葉です。
「反撃」は、攻撃されている側が、反対に攻撃をくわえる事を言います。
防戦一方だった側が、突如猛攻をして逆転する様子は、「反撃する」と表現します。
「反撃をくらう」は、猛攻をしていたのに、相手から逆に攻撃される様子を言葉にしたものです。
「カウンターをくらう」【かうんたーをくらう】
「カウンターをくらう」という言葉があります。
スポーツ中継を見ていると良く登場する言葉です。
「カウンター」は相手の力を利用して、自分の力を大きくする技術や戦法の事です。
ボクシングの「カウンターパンチ」、サッカーの「カウンターアタック」が有名です。
「返り討ち」とは少し意味が違いますが、思わぬ反撃を受けるという意味では、同じ系統の言葉と言えるでしょう。
「返り討ち」の言葉の使い方
「返り討ち」という言葉を使う時は、「一度敗れた相手に挑む」という事と、「再び敗れる」という出来事がセットになっている時に使います。
ボクシングのリベンジマッチで負けてしまうという出来事は、「返り討ち」の分かりやすい例だと思います。
一度負けた選手が、リベンジを期して再びリングに上がり、そして敗れてしまうという一連の出来事は、まさに「返り討ち」そのままだからです。
また大学受験の時なども「返り討ち」という現象が起こる事があります。
現役時代の受験で不合格になった大学に、一浪して再びチャレンジし、また不合格になってしまった場合、「○○大学に『返り討ち』に遭った」と表現する事ができます。
何度も立ちあがって挑戦を続ける人は、「返り討ち」に遭う機会も多いですが、挑戦を続ければ、大きな成果を得る事ができるかもしれません。
「返り討ち」を使った例文
「返り討ち」を使った例文をチェックしてみましょう。
いくつかの例文を見る事で、どのように「返り討ち」を文章の中に組み込むべきか、そのコツが見えてくるかもしれません。
- 「返り討ち」の例文1
- 「返り討ち」の例文2
「返り討ち」の例文1
スポーツ中継を見ていると、「返り討ち」という言葉は頻出します。
そのようすを例文として見て見ましょう。
「絶対的に有利だと思われた、ボクシングの元チャンピオンのリベンジマッチが失敗に終わった。現チャンピオンの華麗な攻撃に、手も足も出ず『返り討ち』に遭った」、「空手の試合で学生時代に負けた相手に、総合格闘家のプロになって再び挑んだ。しかし『返り討ち』にあって、ボコボコにされてしまった」などです。
スポーツの中でも特に格闘技は「返り討ち」という表現がしっくりきます。
「返り討ち」の例文2
日常生活における「返り討ち」の場面をチェックしてみましょう。
「同期のライバルに、お酒の飲み比べを挑んだ。すでに前回の対戦で負けているから、今回はリベンジマッチだった。しかし見事に『返り討ち』にされて、私が先に酔いつぶれてしまった」、「何度告白しても、○○さんはOKしてくれない。
今回の告白も『返り討ち』にされてしまった」、「昇進を狙って面接に臨んだが、見事に『返り討ち』に遭った」という感じです。
日常生活で「返り討ち」という言葉を使うと、大げさな感じがしますが、そこが楽しいですし、大げさに表現する所に面白味があります。
そのため、日常的に起こる些細なリベンジの失敗時に、「返り討ち」という言葉を使ってもまったく問題ありません。
「返り」を使った言葉
最後に「返り討ち」の「返り」を使った言葉をチェックしてみましょう。
「返り討ち」と意味は違いますが、「返り」を使った同じ仲間のような言葉です。
ぜひ「返り討ち」とセットで覚えておきましょう。
- 「返り咲き」
- 「返り点」
「返り咲き」
「返り咲き」という言葉があります。
そもそも「返り咲き」は、時節が過ぎたのに再び咲く花の様子を言葉にしたものです。
例えば鉢植えで買った花が、綺麗に花を咲かせた後、次第に枯れて、最終的に根っこだけになってしまったとします。
しかし水を与え続けていると、本来は花が咲く時期ではないのに、綺麗な花を再び咲かせている事があります。
お花好きの方なら、何度も経験していると思います。
この「返り咲き」から意味が広がり、一度華やかな場所から去った人が、再び「花を咲かせる」ような活躍をした時、「返り咲き」と呼ばれます。
例えばボクシングの元世界チャンピオンが、ベテランになってから王座を取り返した時、「王座に返り咲きました」と表現されます。
「返り点」
「返り点」も「返り」という言葉が使われています。
返り点は漢文に使われている点の事です。
漢文は「返り点」の指示通り読み進めると、意味が通じるように読む事ができます。
日常的に使われるタイプの言葉ではありませんが、「返り討ち」の仲間として覚えておきましょう。
「返り討ち」の意味や読み方をチェックしました。
格闘技やスポーツのシーンで良く使われる言葉なので、テレビやニュースなどを通じて耳なじみがある言葉かもしれません。
しかし、日常生活のちょっとした出来事でも、「返り討ち」という言葉を使って表現する事ができます。
少し大げさな表現になりますが、そのおかげで楽しい表現になります。
ビジネスシーンや日常生活で起こった、ちょっと残念な出来事を「返り討ち」を使った文章にしてみましょう。