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「なんしようと?」の意味とは?九州の方言?使い方や例文を紹介!

映画やお芝居で、つとに有名になってきた「なんしようと」という博多弁、福岡市を中心とする北部九州でよく使われています。

「なんしようと」という方言 が伝えるものは何か、その姿に迫ります。

なんしようと?

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「なんしようと?」の意味とは?九州の方言?使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「なんしようと?」の意味とは?
  • 「なんしようと?」を標準語に言い換えると
  • 「なんしようと?」の言葉の使い方
  • 「なんしようと?」の例文
  • 「なんしようと?」の「今、何してる?」以外で使う場面


「なんしようと?」の意味とは?

「なんしようと?」の意味とは?

直訳すれば、「何をしているのですか」と尋ねているのですが、その実は、単なるあいさつ言葉であり、元気?と声をかけるきっかけの言葉でもあって、詳しい答えは期待していません。

従って、「今は、会社の帰りで、これから〜」などと、細かに答える必要はなく、「帰りようと」(帰宅しているところ)程度で十分です。

だから、時には「そっちこそなんしようと?」と、返ってくることがあります。



「なんしようと?」を標準語に言い換えると

「なんしようと?」を標準語に言い換えると

標準語に直せば「何をしているの」ということになります。

従って、現在している行動の内容を尋ねていることになります。

しかし、その実は、正確な答えや詳細な答えを求めているわけではありません。

また、場によっては「何をばかなことをしているの」と、たしなめる意味で使うことがありますので、意訳もあるとすれば「何してるの」ということにもなります。

「なんしようと?」の言葉の使い方

「なんしようと?」の言葉の使い方

あいさつや質問、些細な失敗に対しての非難や、「もしもし」の代わりと、気楽に使えます。

「なんしようと」を、分解して使うことはありません。

また、他の言葉を修飾することもありません。

語尾の上下と「と」の発音の強弱、長短で、意味が変わります。

一般的に、語尾を上げれば、あいさつや質問に、下げれば、非難やあきれたという気持ちを表します。

同様に「と」を弱く発音すれば、あいさつや質問、強ければ非難やあきれた気持ちを表します。

長短も「と」を長く伸ばせば、前者を、短くすれば後者を表します。

ただし、同じ失敗でも「もうしょうがないわねぇ」という気持ちの時は、「と」を上げ気味に、声は弱く、長く伸ばすので、法則には合いません。

場の雰囲気によって聞き分けるしかありません。



「なんしようと?」の例文

「なんしようと?」の例文

商店街を歩いていたら、「なんしようと?」と、声をかけられたので、びっくりしてふり返ってみたらAくんやった。

「そっちこそ、なんしようとや」ということになって、ついでに、BとCを「出てこんゃ」と、呼び出してから、近くの焼き鳥屋で、飲んだ、飲んだ。

「なんしようと?」の「今、何してる?」以外で使う場面

「なんしようと?」の「今、何してる?」以外で使う場面
  • 「現在の暮らしを問う」【げんざいのくらしをとう】
  • 「あきれた気持ちを表す」【あきれたきもちをあらわす】
  • 「些細な失敗を非難」【ささいなしっぱいをひなん】
  • 「話の切り出しやもしもしの代用」【はなしのきりだしやもしもしのだいよう】

「現在の暮らしを問う」【げんざいのくらしをとう】

道ばたなどで、久しぶりに出会った知人に、気軽に「なんしようと?」と、声をかけます。

「元気?」というあいさつと共に「今は、何の仕事をしているの」と、現在の職業や暮らしぶりを尋ねる言葉になります。

「あきれた気持ちを表す」【あきれたきもちをあらわす】

一緒に歩いていた友達が、およそ平坦な道などで、転びそうになった時や階段でつまづきそうになった時に「なんしようと?」と、ちょっと上から目線で「あきれた」という気持ちを込めて言います。

「些細な失敗を非難」【ささいなしっぱいをひなん】

グラスを倒してビールをこぼす、マックを袋から出し損ねるなど、些細な失敗を相手や仲間がした時に、非難の意を込めて「なんしようと」と、いささかあきれ気味な口調で言います。

「話の切り出しやもしもしの代用」【はなしのきりだしやもしもしのだいよう】

LINEや電話などで、もしもしの代わりに「なんしようと」と切り出すことで、話し出しをやわらかくする「少しお話をしてもいいですか?」という許可をとる表現になります。

これといった用件もないのですが、みょうに話したい時などに、口火を切る言葉として、最適です。

icon まとめ

博多華丸・大吉のブレイクによって、博多弁の中でも「なんしようと」が、よく取り上げられるようになりました。

使用範囲が広い上に、発声によって意味が様々に変化する、ある意味では、便利な言葉です。

「と」を伸ばすか否か、強くか弱くか、上げるのか下げるのか、意味は大きく変わります。

便利な用語だけに、使い方には留意することが大事です。