「にりー」の意味とは?沖縄の方言?使い方や例文を紹介!
意に添わないことに対する返答には、はっきりと拒否を表明する強い言葉や意思表示の言葉が並ぶのが普通です。
しかし、何事にも、あわてない、おおらかさをもっている沖縄の言葉には、語尾を伸ばして発声することもあってか、ワンクッションある感じがします。
目次
- 「にりー」の意味とは?
- 「にりー」を標準語に言い換え
- 「にりー」の言葉の使い方
- 「にりー」の例文
- 「にりー」を使った代表的な言葉
- 「にりー」みたいな沖縄の方言
「にりー」の意味とは?
「めんどくさい」というのが、主たる意味です。
しかし、若い人達の間では、「疲れた」や「最悪」、「飽きた」という意味にも、使われています。
「にりー」を標準語に言い換え
「めんどうだ」「めんどくさい」と、同じ意味になります。
「にりー」の言葉の使い方
実際に使う場合には「とても」を表す形容詞の「でーじ」や、沖縄の方言の特徴でもある語尾に付いて「だね」「だなあ」といった断定の意味をもつ「やっさ―」などを加え「でーじにりーやっさー」(とっても、めんどうだなあ)という意味の言葉になります。
また「にりる」と変化をさせて「今日の朝礼の営業本部長の話は、でーじ長くてにりる」(〜とても長くて疲れる)のように使い、この場合は「疲れる」という意味合いで使われています。
さらには「この頃、A君を見かけないけど、あなた、彼と別れたの」「Aとは、にりたの」と、語尾を伸ばさずに言うこともあります。
この場合には、「飽きる」という意味合いで使われていて「Aには、もう飽きたの」という意味になります。
なお、沖縄方言の特徴でもある語尾に「やっさー」や「やっしー」をつけることで「だね」とか「だねぇ」と、断定したり、暗に同意を求めたりすることもあります。
「にりー」の例文
- 「にりー」の例文1
- 「にりー」の例文2
「にりー」の例文1
「さあ、部屋の片付けは、終わったよ。遊びに行ってくるさあー」
「自分の部屋だけっしょ。テレビゲームしてる部屋も片付けなさいよ」
「はあーー。にりぃたー」
- 「にりー」の例文1
- 「にりー」の例文2
「にりー」の例文2
明日は、友達が、遊びに来るから、いろいろ手伝ってね」
「はぁ、にりーやっさー」「どうして、そうなの」
「はあーあんまさい。いそがしいのになあ」(ああ、めんどくさい〜)
「にりー」を使った代表的な言葉
- 「はぁーにりーやっさ」【はぁーにりーやっさ】
「はぁーにりーやっさ」【はぁーにりーやっさ】
直訳すると「はぁあ、めんどくせえなあ」という意味で、何らかの頼まれごとなどに対する、即座の不満たらたらの素直な返答です。
もちろん、フォーマルな場や上司などには、使えない言葉です。
これに対しては、反対に「やーよ、ぬーにりてるばあ」(あんたは、なんでやる気がないの)と、切り返すこともできます。
また「やります。やります」と、OKの返事をするときには「ひーじーよ」とか「ひーじーひーじー」と、答えます。
「にりー」みたいな沖縄の方言
「あんまさい」が、よく似ています。
主たる意味は「気分がすぐれない」です。
それが、転じて「めんどくさい」という意味でも使います。
「今日は、学校行くのあんまさいやっさー」(今日は、学校へ行くのめんどくさいなあ)といった文になります。
その他にも「かしまさん」という「かしましい」からの方言があります。
「うるさい。邪魔。やかましい。うっとうしい。めんどくさい。わずらわしい」という多彩な意味をもっていますが、かしましいだけに「うるさい」が、意味のトップに来ています。
同じように頼まれ事などに対して「えーかしまさよー」といった使い方をします。
また、「めんどうなこと。やっかいごと」の意味で「じゃーふえー」という言葉を使うこともあります。
このやっかいなことが、人になると「やっけーむん」と言って「やっかい者。
面倒な人」という意味をもつ言葉になります。
「にりー」本来の意味から拡大解釈されて「めんどくさい」だけでなく「にりる」という活用形で「疲れる」とも使われるようで「でーじ」や「しに」のように、若者が多く使う言葉になっています。
ただし「めんどくさがり」の増加が原因かともとれます。