「ないちゃー」の意味とは?沖縄の方言?使い方や例文を紹介!
離島は、地理的条件から、外部との接触が限られるだけに、その島独自の文化や社会規範、価値観といったものが、自然と形成されていきます。
その結果として、島独自の作物や果樹類、工芸品など、他には類を見ない特産品を入手することができます。
また、祭礼など、独自の文化や芸術が花開き、それがまた、人々をその地へその地へと誘う結果となっています。
しかし、島を去って、帰ってきた者、新たに入った者、土着の者などの間で、少しずつズレが生じています。
目次
- 「ないちゃー」の意味とは?
- 「ないちゃー」を標準語に言い換えると「内地の人」
- 「ないちゃー」の言葉の使い方
- 「ないちゃー」を使った例文
- 「ないちゃー」を使かった代表的な言葉
- 「ないちゃー」ではなく沖縄の人の言い方
「ないちゃー」の意味とは?
沖縄に住む人達が、移住してきた人や観光客など、沖縄県民以外の人達のことを総称して言う言葉です。
戦前の大日本帝国憲法の下で政治が動いていた頃、北海道と沖縄を除いた本州、四国、九州のことを内地と呼んでいました。
それで、「内地人」のことを「ないちゃー」と呼ぶようになりました。
最近では、帰省した折りや、沖縄の地を離れ、内地で生活していて、再び島に帰ってきたのに、何かにつけて「東京では〜」と、妙に都会ぶる人や沖縄に移住してきた人達を「島ナイチ-」と呼んでいる人達もいます。
「ないちゃー」を標準語に言い換えると「内地の人」
直訳すれば、「ないちゃー」は「内地の人」となります。
従って、標準語に直すならば、そのまま「内地の人」または「内地人」となります。
さらに、そのことを正確に言えば「沖縄県民ではない人」「沖縄県民以外の人」となります。
また、高齢の人達にの中には「本土の人」という表現でも、十分に通じます。
「ないちゃー」の言葉の使い方
沖縄県民以外の人を指す名詞ですから、固有名詞に準じる使い方ができますので、主語として自由に使うことができます。
「ないちゃー」を使った例文
いくら沖縄のことが分かっているといっても、ないちゃーには、沖縄で暮らしていく難しさのそこに、脈々と流れている沖縄の心には、触れることはできないと考えられます。
「やっぱり、海がきれいさあ」
「だから、ないちゃーは、たびんちゅ気分でのんびりしてるさあ。ほんとの沖縄は、まだ、見えてないよ」
「ほんとの沖縄って、なにさ」
「ないちゃー」を使かった代表的な言葉
- 「ないちゃーじらー」【ないちゃーじらー】
- 「ないちゃー嫁」【ないちゃーよめ】
「ないちゃーじらー」【ないちゃーじらー】
内地っぽい顔立ちのことを指します。
内地っぽい顔立ちというのは、単純に言えば、沖縄の人の顔立ち(ウチナージラー)をしていないということです。
つまり、肌が浅黒くなく、沖縄の人のように、団子鼻で、まつ毛が長く、特徴的に眉毛が濃い、彫りの深い顔立ちではないということです。
また、毛深くもありません。
俗に、沖縄の人達、ウチナンチュウは、男女を問わず、顔が濃いと言われます。
それに比べると、ないちゃーじらーは、色も白くすっきりしている印象を受けます。
しかし、他の面から見ると、ある意味では、特徴がなく、ウチナンチュウに比べ、ひ弱な感じすら受けることがあります。
「ないちゃー嫁」【ないちゃーよめ】
島の外から嫁入りをしたお嫁さんは、ささいなことで、大きく違う沖縄の風習や習わし、慣習といったものに突き当たり、戸惑うことや陰でこそこそと言われることへのストレスは、並大抵のことではないようです。
ウチナンチュウにとっては、日頃の何とも思わない、あたり前としてきたことが、お嫁さんを苦しめることになっていたなんて、早急の改善を図ってあげることが必要です。
「ないちゃー」ではなく沖縄の人の言い方
観光みやげ店などで耳にするのは「内地は、どこからですか」と尋ねられることです。
「本土」という言葉は、あまり耳にしません。
ただ、高齢の方の中には「ヤマトンチュ」という言い方をされる方もいます。
距離的な条件も関係しているのでしょうが、沖縄県と日本という、大きく二つに分かれた関係が、奥深い所にあるようです。
しれで、ウチナンチュウとナイチャーの間には、まだまだ越えなければならない壁が、いくつもあります。
物理的な距離の隔たりを、心情的なアイテムでなくしていくことが大事です。