「相成りました」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
皆さんは、「相成りました」という表現き使ったことがあるでしょうか?
「相成る」という言葉に、「なりました」という改まった言葉の言い方にする時に使われる表現です。
何となく何処かの場面で耳にしたことがあるかもしれませんが、普段の生活の中で使用される場面や機会はほとんどないと言っても過言ではありません。
おそらく、会社の経営報告や、結婚などの人生の節目での報告をするというように、かしこまったケースで使用することが多く見受けられる言葉でしょう。
目次
- 「相成りました」の意味とは?
- 「相成りました」の類語や言い換え
- 「相成りました」の使い方
- 「相成りました」を使った例文
- 「相成」を使った言葉
「相成りました」の意味とは?
では、「相成りました」という言葉には、どのような意味が込められているのでしょうか?
この「相成りました」という言葉は、「相成る」という言葉が原形になります。
実際には頻繁に使われるように言葉ではないために、どのような意味を表すのか、正しく理解していない人も結構多いのです。
「相成る」や「相成りました」は、とても丁寧な言い回しの言葉です。
そのような言葉の性質があるために、ビジネス上で手紙や葉書、あるいはメールの中の文章で使う場合があります。
「相成りました」は、「相成る」の「なる」が改まった言い方となります。
「あい」は漢字で書くと「相」という文字が使われていますが、これには、「対面」、「相対」、「向かい合う関係にある」、「いっしょに」、「お互いに」という意味を持っています。
このように「お互いに」や「いっしょに」という意味合いと、動詞の「なる」額み合わさることで、「しっかりと」、「確かに」という意味に変化していきます。
このことから、「相成る」は、「なる」の改まった言い方と理解することができます。
それに「相成りました」
は、過去形の意味を持つことになるのです。
- 「相成りました」の読み方
「相成りました」の読み方
相成りました」の読み方は、「あいなりました」となります。
「相成りました」の類語や言い換え
では、「相成りました」を他の言葉で表現するのであれば、どのような言葉で挙げることができるのでしょうか?
具体的に「相成りました」の同義語としては、次のような言葉になるでしょう。
- 「決定しました」
- 「起こる」
「決定しました」
まずは、「決定しました」が、「相成りました」と同じ意味を持つ言葉となるでしょう。
「決定しました」の原形は、「決定する」ですが、「決定」には、「物事をはっきりと決めること」、「はっきりと決まること」や、「その内容のこと」を意味しています。
例えば、「会議の日取りを決定する」「プランの内容が決定した」のような使い方になります。
尚、「決定」には、裁判所が行う判決以外の裁判て、口頭弁論のステップを通さない点で判決と異なり、個々の裁判官がなす裁判の意味もありますが、ここでは対象とはなりません。
「決定した」は、「相成りました」とよりも、さらによく使われる言葉です。
「起こる」
「起こる」も「相成りました」、「相成る」の同義語としては扱うことができるのでしょう。
「起こる」の意味としては、「物事・事態や動きが新しく生じる」となります。
「事件が起こった」、「大きなどよめきが起こった」、「ぜんそくの発作が起こる」という表現になります。
他には、「ある感情や欲望などが心の中に生ずること」や「勢いが盛んになっていくさま」、「今まで穏やかで静かだったものや状態が立ち上がって行動を始めたり、動き出す」などの意味もあります。
「相成りました」の使い方
「相成りました」は、日常生活の中や仕事上で、打ち合わせや会議などの会話の中では使われることが、めったにありません。
使う機会としては、かしこまった時に使用する言葉ですが、何度も連続して使用することもないでしょう。
もし報告する時に使用する場合であれば、それは、重要な決定事項などの内容を含むの文章の最後で使われることが多い表現です。
私達がよく目にするビジネス文書でも、通常の文章の中では、この言葉を使用することは、ほとんどないと言っても差し支えはありません。
「相成りました」は、「なりました」という言葉をかしこまった言い方にする時に使用しますが、「相」が付くことで、文章の雰囲気がとても改まり、かしこまった雰囲気を持つようになってきます。
物事の進み具合や仕事の1つにステップち達したことを表す時に使用するケースが目立ちますが、特に会社の、株主総会で、役員決定や経営報告などで使われています。
本当に重要事項の内容を説明する文章の文末で使用することが典型的な使われ方と言ってもいいでしょう。
「相成りました」を使った例文
では、どのような場面で「相成りました」が使えるか、例文を見ることにします。
- 「相成りました」の例文1
- 「相成りました」の例文2
- 「相成りました」の例文3
「相成りました」の例文1
「春の陽気に誘われるがの如く、さわやかな季節と相成りました。」
この時の「相成りました」の使い方は、挨拶文で使わているケースですが、「なりました」
が、丁寧でかしこまった表現になっていることが分かります。
この時の文書は、取引先などに対するレターやメールでの何かしらの案内状・報告書で見るような挨拶文の表現でしょう。
「相成りました」の例文2
「この度、取締役社長に就任する運びと『相成りました』」
このケースでの「相成りました」が、最も使われる表現ではないでしょうか?
「社長就任」の報告を取引先やステークホルダーに対して、公式に発表する時に使います。
おそらく株主総会での場面で使われることが多いのではないかと思われます。
「相成りました」の例文3
「来年の3月に、当店は創業10周年を期に、リニューアルオープンする運びと相成りました」
これも多くのお客様に対して、日頃の感謝の意味も込めて、使う表現でしょう。
日頃のお客様に対しては、ホームページや店舗の貼り紙で告知するような場面で使われることになるでしょう。
「相成」を使った言葉
では、「相成」を使う言葉としては、どんな言葉が考えられるでしょうか?
- 「運びと相成る」
- 「相反相成」
「運びと相成る」
「来年、当店は閉店する運びと相成りました」
こんな下りの文書を目にしたことがある人も少なくないでしょう。
「相成りました」は、かしこまった形で表敬する言葉ですが、このように「〜運びと相成りました」
というような使い方が、最もポピュラーな使い方と言えるでしょう。
ここでの「運び」は、予定であったり、これまでの経緯から、次に起こりうるべきことを指しています。
丁寧な表現です。
- 「運びと相成る」
- 「相反相成」
「相反相成」
「相成」を含む熟語として「相反相成」があります。
この言葉の意味は、「互いに反しているが互いに成り立っている」ことや、「互いに矛盾し合っているけれど一定の条件の下では同一性があって発展の要因となること」を指しています。
普段の会話の中では、この言葉も使うケースはほとんどないですね。
「相成る」は「なる」「相成りました」は「なりました」という言葉をかしこまった言い方にするときに使用することが分かりました。
「相」は動詞に付く形で、「確かにそうなる」という意味合いが強くなってきます。
このような効果を作り出していくので、「決定したことが確実に実行されることになります」
と大変かしこまった、深い意味のある文章に変化していきます。
このような重みのある落ち着いた表現にするならば、「相成る」という表現を付け加えることで、丁寧な文章を作成することができます。
このような用法は、ビジネスで色々な発表や挨拶をする場面で使える言い回しです。
言葉の使えるケースを理解することで、対外的に好印象を与えることができる用法として、自分の言葉のボキャブラリーのデータベースに入れておくと、何かと便利になることでしょう。