「疑問を呈する」の意味とは?類語、使い方や例文、対義語を紹介!
「疑問を呈する」という言葉の意味や読み方を紹介します。
さらに「疑問を呈する」の類語や使い方を紹介して行きます。
目次
- 「疑問を呈する」の意味とは?
- 「疑問を呈する」の類語や言い換え
- 「疑問を呈する」の使い方
- 「疑問を呈する」を使った例文
- 「疑問を呈する」を分解して解釈
「疑問を呈する」の意味とは?
「疑問を呈する」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
テレビなどで見聞きした事はあっても、自分で実際に使った経験は少ないかもしれません。
そんな「疑問を呈する」の読み方や意味を紹介します。
- 「疑問を呈する」の読み方
- 「疑問を呈する」の意味
「疑問を呈する」の読み方
「疑問を呈する」は「ぎもんをていする」と読みます。
「疑問」は「ぎもん」で、「呈する」は「ていする」と読みます。
「疑問」は一般的な言葉ですが、「呈する」はあまり使わない言葉ですので、読み方を間違えないようにしましょう。
「疑問を呈する」の意味
「疑問を呈する」には大きく分けて二つの意味があります。
まず「疑問」と感じる内容を現すという意味です。
「これは事実とは違う」と感じる部分を、みんなで共有できるように発表するというような意味です。
次が「疑問」だと表明するという意味です。
何かに対して「これは事実とは違う、間違っている」と主張するという意味があります。
前者の方は感情的な部分が少なく、後者の場合は、疑問を呈する人が憤りを感じているケースが多いです。
例えば、地球環境に対して「疑問を呈する」という場合は、地球環境の真実ではない部分を単純に発表するケースもあれば、地球環境はこのままではまずいと思った人が、問題を提唱する事もあります。
「疑問を呈する」の類語や言い換え
次に「疑問を呈する」の類語や言い換えを紹介します。
どのような言葉に置き換える事ができるのか、似た意味の言葉にはどのようなものがあるのかをチェックしましょう。
- 「質問する」【しつもんする】
- 「疑念が生じる」【ぎねんがしょうじる】
- 「懐疑を抱く」【かいぎをいだく】
「質問する」【しつもんする】
「疑問を呈する」と似た意味の言葉に「質問する」があります。
「疑問を呈する」を簡単な言葉にした時、「質問する」になる事があるからです。
「質問」には、「わからない事を問いただす」という意味があります。
「疑問を呈する」という言葉も、同じような使い方をする事があります。
「疑念が生じる」【ぎねんがしょうじる】
「疑いの心が生まれる」という意味の言葉です。
「疑問を呈する」を使う時も、「疑いがあります」という意味で使う事があります。
同じような意味の言葉として覚えておきましょう。
「懐疑を抱く」【かいぎをいだく】
「懐疑を抱く」という言葉も、「疑問を呈する」に似た言葉です。
「懐疑を抱く」は「かいぎをいだく」と読みます。
「懐疑」は、真偽の判断がつかない状態を意味する言葉です。
例えば「○○さんの人間性に『懐疑を抱く』」という場合は、○○さんがいい人なのか、悪い人なのか判断がつかない様子になります。
「疑問を呈する」の使い方
「疑問を呈する」という言葉は、日常生活で使う事はほとんどないでしょう。
もし使うとすればビジネスシーンになるはずです。
会議の場や、取引先との打ち合わせの場所で「疑問を呈する」という言葉が登場するかもしれません。
例えばプロジェクトの内容に「本当かどうか疑わしい」と思う事がある時、そのまま放置してプロジェクトを進めるのはまずいでしょう。
このような時に「疑問を呈する」という言葉を使って、責任者にプロジェクトの内容の真偽を問う事があります。
また社内で何か深刻な問題がある時、告発するような気持ちで、「疑問を呈する」事もあります。
誰かのセクハラ問題やパワハラ問題などに対して「疑問を呈する」、勇気ある行動を取る人もいるかもしれません。
「疑問を呈する」を使った例文
「疑問を呈する」を使った文章を見て、具体的な使い方を知りましょう。
どのような場面で「疑問を呈する」を使えば妥当か、そのコツをチェックしてみましょう。
- 「疑問を呈する」を使った例文1
- 「疑問を呈する」を使った例文2
「疑問を呈する」を使った例文1
単純な質問として「疑問を呈する」時の文章を見て行きましょう。
例えば、会議で驚くような報告がされた時、「本当ですか?」という意味で「疑問を呈する」事があります。
この時の様子を「疑問を呈する」を使った文章にすると、「会議中にAさんから驚くような報告があったので、私はすぐに『疑問を呈した』。するとAさんは、事実を裏付けする証拠をすらすらと話した」という感じになります。
この場合は「質問をした」に置き換える事もできますが、「疑問を呈する」を使った方がよりしっくりきます。
「疑問を呈する」を使った例文2
誰かの考えに対して反対だと表明する意味で、「疑問を呈する」を使う事もあります。
この場合は、「Bさんの意見には、同意しかねる点が数多くみつかった。そこで私はBさんの意見に『疑問を呈する』事にした」という感じになります。
逆に自分の発言に対して、反対意見が出た時の様子を文章にすると、「私の発言に対し、『疑問を呈する』声が数多く聞かれた」という感じになります。
どちらかといえば、反対だという意思を示す時に「疑問を呈する」という言葉を使う機会が多くなるかもしれません。
「その意見には反対です」と言うよりも、「疑問を呈する」という言葉を使った方が、大人の印象を持たれやすく、マイルドな印象になるでしょう。
「疑問を呈する」を分解して解釈
「疑問を呈する」を分解して解釈して行きましょう。
「疑問を呈する」は「疑問」と「呈する」が合体してできた言葉です。
そこで「疑問」と「呈する」のそれぞれの意味について考えて行きましょう。
- 「疑問」【ぎもん】
- 「呈する」の2つの意味
- ある状態が姿を現す
「疑問」【ぎもん】
「疑問」という言葉は、日常的に使う事が多いメジャーな言葉だと思います。
どのような人も、一度や二度は使った事があるでしょう。
「疑問」には、「本当かどうか疑わしい」という意味があります。
さらに「疑わしい」には「怪しい」という意味があります。
例えば、「○○さんが、私の事を好きだというのは『疑問』だ」という場合、○○さんの気持ちが疑わしい、怪しいという意味になります。
誰かの意見を聞いた時や、物事が起こった時に、真実かどうか怪しいと感じた時に「疑問」という言葉を使います。
「呈する」の2つの意味
「呈する」は、普段あまり使わない言葉ではないでしょうか。
ただし「贈呈する」という言葉は、聞いたことがあるのではないでしょうか。
「贈呈」は、人に何か物をさしあげる事を意味する言葉です。
例えば「記念品を『贈呈』する」という感じで使います。
そして「呈する」は、「さしあげる」という意味になります。
つまり「あげる」を丁寧な言葉にしたものです。
とても分かりやすい使い方ができますので、誰かに何かをプレゼントする時などに使ってみましょう。
ある状態が姿を現す
また「呈する」には、「指し示すように、ある状態を現す」という意味もあります。
「呈する」をこちらの意味で使う時の言葉に、「露呈」があります。
例えば、「未熟さを『露呈』する」という場合は、隠していた未熟な部分が姿を現したという様子を表現しています。
「呈する」だけでも、「悲惨な情景を『呈する』」などと使い、悲惨な状態が現れたという事を、言葉で表現する事ができます。
このように「呈する」という言葉を使う時は、二つの意味がある事を知っておきましょう。
「疑問を呈する」という言葉の意味や使い方をチェックしました。
日常的なシーンでは使う事が少ない言葉ですが、ビジネスシーンでは使う事が多い言葉です。
「疑問を呈する」を上手に使いこなしながら、自分の意見を言ったり、誰かの意見に対して反対の意思を表明できるようになりましょう。