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「冥府魔道」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!

冥府魔道は四字熟語ではなく、小池一夫さんが冥府と魔道をくっつけて作った「子連れ狼」作品内のオリジナル用語です。

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「冥府魔道」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「冥府魔道」の意味とは?
  • 「冥府魔道」の類語や言い換え
  • 「冥府魔道」の使い方
  • 「冥府魔道」を使った例文
  • 「冥府魔道」を使った言葉
  • 「冥府魔道」を分解して解釈


「冥府魔道」の意味とは?

人間性を置き去りにした修羅のような人生を歩む、人としての倫理観を投げ捨て冷酷無慈悲となり屍山血河を築こうが、敵と同じ外道になろうとも地獄に落とす、道連れにするという信念です。

復讐心以外の心を喪失した地獄の悪鬼のようになり果てる事と言い換える事も出来ます。

引き返す事もできず、進んだ先には地獄しか残っておらず常に死が付きまとう世界に適応した住人のような生き方の事です。

  • 「冥府魔道」の読み方

「冥府魔道」の読み方

「冥=めい」「府=ふ」「魔=ま」「道=どう」の4つを繋げて「めいふまどう」と読みます。



「冥府魔道」の類語や言い換え

  • 「修羅の道を行く」
  • 「悪鬼羅刹となりて目の前の敵全てを斬る」
  • 「六道四生順逆の境」

「修羅の道を行く」

終わらない戦いがどこまでも続き、屍山血河を築く殺し合いだらけの恐ろしい人生を歩む事を意味します。

時代劇「子連れ狼」で拝一刀が「冥府魔道」について語る場面でも、復讐の鬼となって仇共を殺し尽くす為ならどのような非道も厭わない、人生の全てを投げ打つ覚悟と生き方を貫く宣言をしていますので、「冥府魔道」「修羅の道を行く」と言い換えても意味が通じます。

「悪鬼羅刹となりて目の前の敵全てを斬る」

悪鬼と羅刹はどちらも悪逆を好む人喰いの魔物です。

それを繋げた「悪鬼羅刹」の意味は、残虐で冷酷で地獄をさまよった人でなしのような恐るべき心に染まった存在です。

「六道四生順逆の境」

小池一夫さんが冥府魔道とほぼ同じ意味で語らせた拝一刀の壮絶な生き様を表す言葉です。

死者が生前の行いに照らし合わせて連れていかれる6つの死後の世界「六道」を元にした造語です。

人間性を置き去りにした修羅のような人生を歩む、人としての倫理観を投げ捨て冷酷無慈悲となり屍山血河を築こうが、敵と同じ外道になろうとも地獄に落とす、道連れにするという信念です。

復讐心以外の心を喪失した地獄の悪鬼のようになり果てる事と言い換える事も出来ます。

引き返す事もできず、進んだ先には地獄しか残っておらず常に死が付きまとう世界に適応した住人のような生き方の事です。

「冥府魔道」の使い方

  • 「暴走族」
  • 「名台詞」

「暴走族」

ヤンキー漫画などで強くて戦闘で警察や不良集団や他の暴走族から恐れられているチームの特攻服に刺繍として「冥府魔道」と迫力のある字体と漢字表記を、赤など目立つ色で縫い付けたり、チームの旗に「冥府魔道」を使用する事などで、読者にかっこいいと思って貰えます。

「名台詞」

残酷な物語などで、何らかの事情で自分の全てと引き換えに契約を交わし、悪逆非道も厭わないキャラを設定する時に「冥府魔道」に堕ちても構わないという信念を持たせる事でこのキャラクターの精神力は凄い!と読者から称賛されたり、インパクトがあって覚えて貰えやすくなりキャラの人気が上昇する事により物語の売上を上げる事も出来ます。

冥府魔道は、名台詞を作る時にこの単語を含ませるのが効果的な使い方です。



「冥府魔道」を使った例文

  • 「冥府魔道」の例文1
  • 「冥府魔道」の例文2
  • 「冥府魔道」の例文3
  • 「冥府魔道」の例文4

「冥府魔道」の例文1

「フィクションで不良が殴りこむ時の、死に装束的な戦闘服の飾り文字が『夜露死苦』だとワンパターンで笑えますが『夜露死苦』と刻んであると、仲間の弔い合戦で全員道連れにしてやる、みたいな迫力を感じます」という使い方をします。

「冥府魔道」の例文2

「そんな非人道的な行いは鬼畜外道の所業だ。冥府魔道に住まう亡者共の怨念に憑りつかれて、奴等の同類となり果てたのか」という使い方をします。

「冥府魔道」の例文3

「魑魅魍魎のたぐい、魔の者共に魂を売り渡し、人の道を踏み外して冥府魔道に堕ちたが最後、死後の安息は永遠に無く後悔する事になります」

「冥府魔道」の例文4

「冥府魔道は小池一夫さんが考案した言葉なのに、ベルセルクの作者が漫画で使った事を小池さんがツイッターで茶化してて笑えます」

「冥府魔道」を使った言葉

  • 新幻魔大戦
  • ベルセルク
  • 獣臣蔵

新幻魔大戦

出版社「e文庫」から発売の、表紙の挿絵を担当した人は生頼範義さん、原作者平井和正さんの小説「新幻魔大戦」で幻魔という超常存在が、張孔堂正雪という人間を超能力者にしてやろうと呼びかけ、警戒する正雪に対して、幕府を倒す為なら冥府魔道におちる覚悟をしていただろうと指摘します。

先ほど述べた事をまとめると、幻魔の誘惑に正雪が魂を差し出す決意の場面で冥府魔道という言葉を使っています。

ベルセルク

作者三浦建太郎さん、出版元は株式会社白泉社、レーベル:ジェッツコミックスから発売のコミック「ベルセルク」の二十六巻で冥府魔道という台詞が使われています。

装着者は強さの上昇と引き換えに呪われる鎧がありますが、この鎧を使った者達は敵味方の区別が付かず理性を無くして憎悪のまま暴れまわったり 鎧の呪いで凄惨な死を迎えたりします。

作中のキャラから、鎧を着た前任者と同じ冥府魔道を辿る事になるという意味の発言が語られています。

(漫画中の台詞とネタバレをそのまま書く事は出来ないので表現をぼかしています。)

獣臣蔵

原作者倉田英之さん、イラストレーター館尾冽さん、出版社は秋田書店、レーベル:ヤングチャンピオン烈コミックスから発売のコミック「獣臣蔵」の二巻で大石内蔵介が蔵乃介に、主君や様々な人達の無念さを晴らす為の、仇討ちを託す事とそれを果たすまでの険しさを冥府魔道と言及しています。

まとめると、殺し続けるだけの人生は仇討ちに正当性があろうとその過酷さから魔道に堕ちざるを得ないという事です。

「冥府魔道」を分解して解釈

  • 「冥府」
  • 「冥府」と「冥界」
  • 「魔道」
  • 「魔導」

「冥府」

道教という古い宗教での死後の世界です。

冥界と違って役人などがいて、死者が生きていた時にやった事がどれぐらい罪になるか裁判にかけられます。

死後の世界でありながら役所を思わせる手続きになっています。

冥府には十人の王様が存在し、裁判官を務めます。

一番有名な閻魔様も十人の王のうちの一人です。

「冥府」と「冥界」

漫画聖闘士星矢では冥府タルタロスという神々を封印した死者の世界が登場します。

道教の冥府のように役所も役人も存在しない、不老不死の神々を封じる為だけの世界です。

冥府という用語の使い方が、現実の宗教上の用語とは多少異なっています。

「冥府」とは別に冥王ハーデスの支配する「冥界」が存在しています。

道教の冥府に裁判制度があるように、聖闘士星矢の冥界にも死者を裁く法廷と裁判官が存在します。

聖闘士星矢はギリシャ神話を元にした話ですが、本当のギリシャ神話では「冥王ハーデス」と呼ばずに「冥府神ハデス」または「ハーデース」と呼びます。

ハデスが神として君臨しているのは「冥界」ではなく「冥府」である事も、聖闘士星矢とギリシャ神話の相違点です。

「魔道」

魔道という単語で最もポピュラーな使われ方は、主にファンタジーの魔法関係の専門用語、組織を指し表します。

魔道と同じ読み方の魔導という単語がありますがこちらもファンタジー界隈に於いては魔道と魔導は明確な区別がなされずにほぼ同じ意味で使われています。

代表的な言葉としては「魔道士」「魔導士」が魔法使いとしての意味で、どちらを使っても意味が同じです。

「魔導具」「魔道具」も、どちらも魔法の道具で言葉の違いによる差異はありません。

フィクション作品でよく使われる「魔道士協会」などの組織名は、魔法使い達が加入する管理団体やそれ以外の相互扶助組織です。

「魔導」

魔導は魔道と全く同じ意味で使われる事がファンタジー作品では定番ですが、例外として「魔導」という単語に独自の意味を持たせた小説があります。

それが上遠野浩平さんの小説です。

「呪詛」という生物が死ぬ事で溜まっていく未練や怨念や恨みなどの様々な想いの集合体で、過去から未来までの運命を構成する要素があります。

呪文を唱えるか、呪紋を物や人に刻むなどして呪詛に含まれる感情を操り、呪詛を導いて多種多様な魔法を使うという意味で、魔導という言い方をします。

この場合は「魔道」という単語に置き換えると、導くという意味と矛盾してしまいます。

一部の例外(「ブギーポップファントム」と、「ブギーポップ・デュアル―負け犬たちのサーカス」と他版権作品の二次創作ノベライズ)を除いて、 地球で進むストーリーであろうが異世界の話であろうが、上遠野浩平さんの小説はどこの出版社から発売されていようともこの設定は共通です。

icon まとめ

冥府と魔道をそれぞれ別の単語に分けた場合と「冥府魔道」という単語ではかなり意味が異なります。

冥府魔道は発案者の小池一夫さんが、自分以外の人がこの言葉を使用した作品を発売しても、ほとんど文句を言わないので、漫画、小説、音楽と幅広く使われて知名度が高まっていますが、四字熟語のように正式に辞書や教科書に掲載されている日本語では無い事を踏まえておく必要があります。