「とりとめのない」の意味とは?使い方や例文、対義語を紹介!
「とりとめのない」という表現を日常的に使った経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
それでは「とりとめのない」とはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「とりとめのない」という言葉について解説します。
目次
- 「とりとめのない」の意味とは?
- 「とりとめのない」の使い方
- 「とりとめのない」の例文
- 「とりとめのない」の類義語
- 「とりとめのない」を使った表現
「とりとめのない」の意味とは?
- 「とりとめのない」とは
- 「とりとめのない」の元の形について
- 「とりとめのない」の漢字について
「とりとめのない」とは
「とりとめのない」というのは、「単に重要ではない」「議論にまとまりがない」ということを指すこともあるという意味を持っています。
「とりとめがない」ということもあります。
「とりとめのない」の元の形について
「とりとめのない」は「取り留め」から来ています。
「取り止め」というのは話の結論やまとまりについて指していますので、「とりとめのない」というのはまとまりがない、大切ではない、という意味になるのです。
否定的な意味合いで使われることが多いです。
「とりとめのない」の漢字について
「とりとめのない」の原型が「取り留め」になりますので、ここからも分かり通り「とりとめのない」を漢字で書くと「取り留めのない」になります。
「取り留める」というマ行下一段活用の動詞に打ち消しの助動詞「ない」がついた形となるのです。
「とりとめのない」の使い方
「とりとめのない」という表現を使う場合、要点がはっきりしていない、まとまりがない、などというネガティブな意味合いが多いです。
そのため、一般的には重要ではないという意味合いを持っており、単なるおしゃべりであったり、井戸端会議のような話し合い、といった感じで使われることが多いです。
ただし、どうでも良いこと、という意味ではありませんので注意が必要です。
「とりとめのない」の例文
- 「主婦たちがとりとめのない話をしている」
- 「とりとめのない日々が嫌になっている」
- 「子供とのとりとめのない日々日々に幸せを感じる」
- 「そんなとりとめのない考えは時間の無駄だ」
「主婦たちがとりとめのない話をしている」
女性と言えば、話し好きですよね。
そんな女性たちが近所の知り合いに会うとどうしても話に花が咲いてしまう、なかなか終わらない、という経験を少なからず持つ人もいるのではないでしょうか。
世間話が多く、いつまでたっても終わりがない、ということもあるかもしれませんね。
話そうと思えば何時間でも話ができる、ということもあるでしょう。
このようなものはまさに「とりとめのない」話であると言えるでしょう。
「とりとめのない日々が嫌になっている」
子供の時は夏休みなど、学校に行かなくて良い姿がとても嬉しく感じるものですよね。
しかし、大人になってくると話は変わります。
仕事に行かなくても良い、趣味がない、用事がない、というようなすることが何もない日が何日も続いてしまうと、嫌になってしまうこともあるのではないでしょうか。
何も用事がない、取り立てて重要な出来事がないためにするべきことがない、というような毎日はまさに「とりとめのない日々」ということができます。
まとまりがない日々、というと違和感を持つ人もいるかもしれませんが、重要なことがない日々、と考えるとしっくりくるのではないでしょうか。
「子供とのとりとめのない日々日々に幸せを感じる」
若いお母さんたちにとって、子供と一緒に家で過ごす時間はなかなか大変かもしれませんね。
子育ては簡単ではありませんから、笑顔ばかりが触れるという事はなく、お母さん自身もイライラしてしまったりすることもあるのではないでしょうか。
また、なかなか自分の時間が取れないと悩む人もいるかもしれませんね。
しかし、子供が元気でいること、子供と笑顔で時間を過ごすことができるということを、それはとても幸せなのです。
なかなか予定が立たないという人もいるかもしれませんが、そんな日々であったとしても、子供と明るく過ごせるなかなか予定が立たないという人もいるかもしれませんが、そんな日々であったとしても、子供と明るく過ごせる「とりとめのない日々」はとても重要なのです。
「そんなとりとめのない考えは時間の無駄だ」
人間は常に様々な思考を巡らせていますよね。
あれもやりたい、これをやりたい、ということもあるでしょう。
しかし同時に、考え方によってはなかなかやりたいことなどがまとまらず、考えるだけで終わってしまうということもあるかもしれません。
そんな時、あれもやりたい、これをやりたい、と誰かに話していると周りから「そんなことを考えているなら、もっと有意義なことを考えれば」などと批判されてしまうこともあるかもしれませんね。
もちろん、まとまりのない考え方がダメというわけではありません。
しかし「とりとめのない考えはやめなさい」と言われることもあるかもしれません。
「とりとめのない」の類義語
- 「たわいのない【たわいのない】」
- 「ちまちまとした」【ちまちまとした】
「たわいのない【たわいのない】」
「とりとめのない」に横にいた言葉には「たわいのない」という表現があります。
「たわいのない」というのはこれといって内容や目的がないこと、しまりがないこと、などを指します。
重要性が低い、重要ではない、という意味を持ちますので、これは「とりとめのない」との違いになります。
例えば「近所の奥さんとたわいのない会話をした」「予定はあるが、どれもたわいのない内容ばかりだ」などという使い方ができます。
「ちまちまとした」【ちまちまとした】
「ちまちまとした」というのは「ちまちまする」から来ている表現です。
この「ちまちまする」はサ行変格活用の連用形である「ちまちまし」に対し、過去、官僚、存続、確認の助動詞である「た」がついた表現になります。
「ちまちま」というのは小さくまとまっている様子などという意味もありますが、そこから重要ではない、大きな出来事ではない、という意味を持つことがあります。
「とりとめのない」を使った表現
- 「とりとめのない会話」
- 「とりとめのない人」
- 「とりとめのない日常」
「とりとめのない会話」
「とりとめのない会話」というと、一般的にはまとまりのない話、あまり重要ではないおしゃべり、などという意味を持ちます。
重要なことであったとしても、いつまでたっても終わらないためまとまらない、などということであれば「とりとめのない会話」ということが可能です。
「とりとめのない会話」と言った場合、世間話や井戸端会議という意味もありますが、それ以外にも談笑、雑談、無駄話、そして暇つぶし、といった意味を持つこともあります。
「とりとめのない人」
「とりとめのない人」と言った場合、なかなかまとまりのある話をしない人、いつも要点がまとまっていない人、などということを指す場合があります。
人間は話をしていると、話が分かりづらい人とどれだけ話を聞いても何も言っているかよくわからない人がいますよね。
何を言っているのかわからない、どれだけ何が言いたいのかわからない、などという人を「とりとめのない人」と呼ぶことがあります。
「とりとめのない日常」
先ほども少し触れましたが、「とりとめのない日常」というのは何も大切な予定がない、特にすることがない、特にやらなければいけない日課がない、などという場合に使われる表現です。
たとえ仕事をしていたとしても仕事の内容が毎日同じで飽きている、特に緊張するような仕事がない、毎日同じデスクワークで代わり映えがしない、などというときには「とりとめのない日常を過ごしている」という表現を使うことが可能です。
いかがでしょうか。
「とりとめのない」というのはまとまりがないという意味であり、決して「重要ではない」という意味ではありません。
だからこそ、「とりとめのない」という表現は主婦たちの井戸端会議で使われることが多いのです。