「ウキウキする」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
心が「ウキウキする」という言葉は日常でもよく使います。
しかし、どのような使い方が正しいのでしょうか。
また、「ワクワクする」というとても似た言葉との違いも解説します。
目次
- 「ウキウキする」の意味とは?
- 「ウキウキする」の類語や言い換え
- 「ウキウキする」の使い方
- 「ウキウキする」を使った例文
- 「ウキウキする」を使った言葉を解釈
- ウキウキとワクワクの違い
「ウキウキする」の意味とは?
ウキウキするとは、期待感の強い未来の喜びを感じて、心が明るく、ポジティブな気持ちになることを表します。
あまりに喜ばしい未来を予想しているため、心が弾むように感じる高揚感を「浮く」という言葉を重ねることで表現しています。
ただし漢字で「浮き浮きする」と書くことも誤りではありませんが、通常は使いません。
よほどこだわりを持って使う場合を除き、違和感のある使われ方と感じるのが大半でしょう。
「ウキウキする」の類語や言い換え
「ウキウキする」という言葉はとてもポジティブな言葉であり、言い換えは多数存在します。
その中でも、「ウキウキする」に似ており、かつ使用頻度も高い言葉を3つ挙げます。
- 「期待する」
- 「胸を躍らせる」
- 「ときめく」
「期待する」
ウキウキするという言葉のそもそもの意味が「期待する」です。
何かに期待した時、その期待が明るく前向きなものだった場合、まさしく心が弾むようなウキウキした気持ちになります。
しかし、期待するという言葉は様々な用途に使われ、例えば「今後の改善を期待する」などと、マイナスからゼロへの展望する、「まだマシにする」という期待も存在します。
更に、「期待しているよ」などと、はっぱをかける意味でも使われます。
圧倒的にポジティブな気持ちを表す時には、「ウキウキする」という言葉を使う方が良いでしょう。
「胸を躍らせる」
「ウキウキする」という言葉の同義語として挙げられるのが「胸を躍らせる」です。
嬉しいこと、またその未来を想像することにより、心が弾むような気持ちになり、気持ちが上向きになることを言います。
「ウキウキする」と全く同じ使い方のできる言葉です。
使い分け方としては、文章作成をする際に読者層として低年齢なのか高年齢なのかで使い分けると良いでしょう。
特に、こどもに向けた文章であれば感覚的、また視覚的にも見やすい「ウキウキする」という言葉を使う方が良いはずです。
「ときめく」
「ウキウキする」と同様に、心が喜びに揺れ動くさまを表します。
ポジティブで前向きな言葉ではありますが、「ウキウキする」という言葉と違うのは「ときめく」が特に恋愛感情によく使われる言葉であるということが挙げられます。
また、感じる感情も、「ウキウキする」は天真爛漫で楽し気なさまを表しますが、「ときめく」は恋などに由来する心の動揺など、より複雑な感情を表現します。
また、最近では「ときめく」を恋愛以外に使うことも増えてきました。
「ときめく片付け」や「ラーメン店の新メニューにときめく」など、心が好意的に、ポジティブに反応することを表現する言葉になったため、「ウキウキする」という言葉にかなり近づいていると言えます。
「ウキウキする」の使い方
「ウキウキする」という言葉の使い方は、大切なポイントがあります。
それは「ウキウキする」という言葉が未来を表していることです。
今現在起こっていることややっていることに対して「ウキウキする」という言葉は使いません。
「ウキウキする」のは、楽しい未来が迫ってきており期待感が高まっている状態であり、対象は自分の想像している楽しいことです。
そのため、「ウキウキする」と使う場合、現状の楽しいことで高揚感がある状態をさす時は適しません。
その場合は「楽しんでいる」「幸福感に浸っている」などという言葉が適当です。
「ウキウキする」を使った例文
「ウキウキする」はよく使う言葉です。
よく使うケースを3つ挙げます。
- 「ウキウキする週末」
- 「ウキウキ気分」
- 「こどもがウキウキしている」
「ウキウキする週末」
週末という近い未来にウキウキしている様子です。
「ウキウキ気分」
ウキウキした気分を端的に表現しています。
「こどもがウキウキしている」
自分の心中ではなく、はたから見てウキウキしていることを表しています。
ウキウキした気持ちは自らのものですが、この例のように見て取れること、また子供のように感情が複雑でない場合には他者の気持ちを表す時にも使えます。
「ウキウキする」を使った言葉を解釈
「ウキウキする」という言葉は、当然ポジティブな気持ちを表すのに使いますが、ウキウキした気持ちの大小を加えることで更なる期待感を表すことができます。
また、完全にポジティブなわけではない、皮肉めいた使い方をすることもできます。
- ウキウキする夏休み
- 大きなウキウキ感
- 壮大なプロジェクトにウキウキする
ウキウキする夏休み
夏休みという楽しい期待感の強い未来が待ち遠しく、心が躍っていることを表現しています。
対象となる夏休みに確固たる予定がなかったとしても、なにかいいこと・楽しいことが起こりそうな予感に期待を抱いて心が弾んでいるので、「ウキウキする」という言葉を使うのは誤りではありません。
大きなウキウキ感
「ウキウキする」といういう気持ちにも、当然大きい、小さいが存在します。
その時頭の中に描いていることへの期待が大きければ大きいほど比例して大きなウキウキになりますし、そこまで大きくはないけれど確実にポジティブで好意的な未来に関しては比例して小さなウキウキになります。
また、「ウキウキ感」という感情のカテゴライズもできます。
怒り、悲しみといった感情を表す単語として「ウキウキする」感情としての「ウキウキ感」は、すでに日本語感覚として定着しており、使うことに違和感はありません。
ビジネス文書などでの使用は控えた方が良いですが、プライベートで使う分には問題ありません。
壮大なプロジェクトにウキウキする
ここでの「ウキウキする」は、多少の皮肉と自らへの鼓舞を交えた「ウキウキする」です。
ビジネスの現場などで、今までやったことのない仕事や大きなプロジェクトなど、未来の見えないことを行うことはよくあります。
そういった時に、想定したゴールへの過程が見えないため、その間の予想もつかないことに対応し、達成するという気持ちをポジティブに表しています。
しかし、ただポジティブなだけでもないことがポイントです。
未来が見えないことに対する恐怖を無理にポジティブに変換し、また予想が付けられていないことを皮肉っている言葉でもあります。
それでも、単純にネガティブにとらえるよりずっと前向きであると言えます。
ウキウキとワクワクの違い
「ウキウキする」という言葉にとても近く、かつよく使われるのが「ワクワクする」という言葉です。
どちらも嬉しい、ポジティブな気持ちに心が弾むような気持になることを表します。
ウキウキが浮くという言葉を重ねているなら、ワクワクは「沸く」や「湧く」という、底から立ち上ってくるような嬉しさのイメージです。
とても似た言葉ですが、いったい何が違うのでしょうか。
それは、「未来に予想がついているか、いないか」です。
「ウキウキする」という場合、その未来に予想がついており、楽しいことが絶対に起こることが分かっている時に使います。
対して「ワクワクする」は、何が起こるか分からないことに心が躍る様子です。
例えば勝敗の分からないスポーツの観戦などでは心は「ワクワクする」と言った方がしっくりきます。
プレゼントの箱の中身が分からないときも、その中身を想像して心がポジティブにざわめくのは「ワクワクする」ということです。
どちらも楽しい気持ちを表すのに使えますが、「ウキウキする」と「ワクワクする」の使いどころを逆にしてしまうと少々違和感を感じます。
「ウキウキする」ということは、明るい未来を想像しているとても喜ばしい状態です。
文章などで「ウキウキする」という言葉を多用することはとても素晴らしい状況にあるということです。
的確に使用し、ポジティブな気持ちを表現しましょう。