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「想像に難くない」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!

何かが起こる前に、人は予め大体のことを想像したり予想して行動したり発言するものですが、その経験値や体験数が浅かったり、知識や情報、感情などが薄い場合は想像する事が難しい場合もあります。

また逆に、大した経験や知識、情報がなくても、大体の事が分かったり予想がつくような「想像に難くない」場合もあるでしょう。

今回はそんな「想像に難くない」という言葉や状況について詳しくみていきたいと思います。

想像に難くない

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「想像に難くない」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!>


目次

  • 「想像に難くない」の意味とは?
  • 「想像に難くない」の類語や言い換え
  • 「想像に難くない」の使い方
  • 「想像に難くない」を使った例文
  • 「想像に難くない」を分解して解説
  • 「想像に難くない」の反対語や対照語・対義語


「想像に難くない」の意味とは?

「想像に難くない」の意味とは?
  • 「想像に難くない」の読み方や意味

「想像に難くない」の読み方や意味

「想像に難くない」は【そうぞうにかたくない】と読み、

  • 頭の中で思い描いたり予想する事がそれ程困難ではないこと
  • 比較的経験や体験、知識や情報、感性や感情が足りなくても思い付ける範疇であること

という意味になります。

つまり容易に想像が出来ることをいいます。



「想像に難くない」の類語や言い換え

「想像に難くない」の類語や言い換え

「想像に難くない」は想像する事が難しくないという意味ですが、丸々同じ意味の言葉はありません。

ですので、同じ事を伝える時に使える表現や言葉をご紹介します。

  • 「想定内」【そうていない】
  • 「予想がつく」【よそうがつく】
  • 「先が読める」【さきがよめる】

「想定内」【そうていない】

予め頭の中で予測や予想していた範囲の内に収まっていることや、未来や将来の計画や予定に対して緻密で正確なビジョンを描けている事をいいます。

想定内だと思えるようになるには、それなりの自信や確信、実績に経験や勘などが必要ですし、何よりも膨大な情報をしっかりと把握している必要があります。

用意周到に準備ができ、物事を多角的に見る事ができないと、物事を想定する事は難しくなるでしょう。

  • 「彼が職を失い、今の状態になる事は想定内だったが、彼だけがそれに気付いていなかった」
  • 「ロケットがあの段階で失敗してしまう事は想定内だった」

など。

「予想がつく」【よそうがつく】

頭の中で考えた事や思った事がそのまま起こるだろうとだいたい理解ができることをいいます。

完璧ではなくても、ある程度大まかな状況や状態が思った通りに運ぶ事をいいます。

  • 「今日は呼び出されて来たけれど、何を言われるかはだいたい予想がつく」
  • 「競馬や競輪は勝負の予想がつくから掛けられる。

その為には情報が必要だ」

など。

「先が読める」【さきがよめる】

将来や未来などの大体の状況や先行きが分かり、頭に浮かべる事ができる事をいいます。

または経験や膨大な情報を持っているからこそ、先がどうなっていくかや、どんな動きをするかを見据える力を持っているという事を言います。

  • 「先が読める彼女は株のトレーダーの仕事をしているけれど、やはり素晴らしい目をしている」
  • 「結婚を決めた理由は、彼との先が読める事と、必ず幸せになる事が想像に難くないからだ」

など。

「想像に難くない」の使い方

「想像に難くない」の使い方

物事を考える時や感情を使う時に使う言葉になります。

また《容易に想像が出来ること》という意味なのでその状況や状態自体をすんなり飲み込めたり、理解でき受け入れる事が難しくない時にも使います。

ただ他人の行動に対し、その本人に「想像に難くない」と言ってしまうと、馬鹿にしているのかと思われてしまう可能性があります。

例えば、

  • A「昨日のテストは予習していなかったので点数がきっと悪いと思う」
  • B「それは、想像に難くないね」

または、

  • 「少し太ってしまったので洋服が入らないかもしれない」
  • 「なるほど」

それは想像に難くないかもしれないね」

など、勿論言い方や関係性もありますが、「予想がつく」と言った言葉を言われて喜ぶ人はいないので気を付けなければいけません。



「想像に難くない」を使った例文

「想像に難くない」を使った例文
  • 「想像に難くない」の例文1
  • 「想像に難くない」の例文2
  • 「想像に難くない」の例文3
  • 「想像に難くない」の例文4
  • 「想像に難くない」の例文5

「想像に難くない」の例文1

「普段の生活を見ていれば、なぜ彼があんな行動を取ったかは想像に難くない」

「想像に難くない」の例文2

「泣き腫らして帰ってきた彼女を見て、何があったか考える事は想像に難くない」

「想像に難くない」の例文3

「想像に難くないと思っていたけれど、あまりの想定外の出来事にパニックになってしまった」

「想像に難くない」の例文4

「人生は何が起こるか分からない。順調だと思っていたのに、突然想像を絶する経験をする可能性がある事は、想像に難くない」

「想像に難くない」の例文5

「想像に難くないと、たかを括っていたら痛い目に遭うでしょう」

「想像に難くない」を分解して解説

「想像に難くない」を分解して解説
  • 「想像」
  • 「難くない」

「想像」

「想像」とは、目にしたり触れたりなど五感で感じた事がないものを、頭の中で思い描き、あれこれ膨らませる事や、実際には経験や体験していない事に対し、心を痛めたり喜んだりなどの感情を使ったり、その状況や立場に自分を置いてみる事をいいます。

また現人類が残り、なぜ旧人類が滅びてしまったのかという理由に、旧人類には想像力がなかく文明が発達しなかった事が理由だとも言われています。

「想像」は人間にしかできません。

その「想像」をいい事だけに使えばいいのですが、中には悪い事に使う人もいるので問題になります。

「難くない」

「難くない」とは形容詞である「難しい【むつかしい】」の連用形になります。

そしてそこに「ない」という打消しの助動詞を付けたものになります。

ですから、「むつかしくない」という意味と同じになり、ニュアンスとしては「簡単ではないけれどそれ程困る訳ではない」という意味になります。

また「〜に難くない」は考え方や心理面を表す動詞や名詞に接続して、意味が成り立ちます。

ですから例えば「これは破れやすい」とはいいますが、「これは破れ難くない」というように単純な行動を表す動詞には使う事ができません。

「想像に難くない」の反対語や対照語・対義語

「想像に難くない」の反対語や対照語・対義語
  • 「想像に及ばない」【そうぞうにおよばない】
  • 「想像に絶する」【そうぞうにぜっする】
  • 「予想だにしない」【よそうだにしない】

「想像に及ばない」【そうぞうにおよばない】

想像する事が自分の能力にまで及ばない、想像できないという意味になります。

また、経験した事がないことや、想定外の出来事を想像する事が難しい事を表す言葉になります。

自分が考えた事もないものが、どんなものなのか、どんな状態になるのかなど、自分の力ではの想像が出来ない事をいいます。

  • 「彼がどのような気持ちになるかは想像に及ばない」

など。

「想像に絶する」【そうぞうにぜっする】

起こった出来事や予想などが想像をはるかに超えている事や、想像しているよりもずっと程度が甚だしい事をいいます。

主に災害や天災などにおける被害などについて言うことが多いネガティブな表現になります。

また苦労や努力についてもいいます。

  • 「今回の台風は想像を絶する程に尋常じゃない被害が出てしまった」

など。

「予想だにしない」【よそうだにしない】

想像や予想がつかないほど、状況の程度やレベルが甚だしい事を意味する表現になります。

あるいは、思っていたものよりも遥かに超える状況を意味します。

あり得ない事を成し遂げた時の驚きの表現として使われることも多いです。

「だに」という言葉は何か物事を強調するときに使い、「さえ」「すら」に置き換えることもできます。

  • 「クラスで1番成績が悪かったのに、東大に入るなんて予想だにしなかった」

など。

icon まとめ

「想像に難くない」とはよく使われる表現ではありますが、人によっては「難くない」という部分が難しく、どう解釈をしていいか分からなくなってしまうようです。

日本語は「ない」という打ち消しが付いているにも関わらず、何故か肯定的な意味になったり、またその逆のバージョンも存在します。

不思議で分かりにくいところはありますが、使い分けることが出来ればあらゆる場面で活躍が出来るのではないでしょうか。