「全幅の信頼」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!
「全幅の信頼」の読み方や意味を紹介します。
さらに「全幅の信頼」の類語や使い方を紹介します。
目次
- 「全幅の信頼」の意味とは?
- 「全幅」の類語や言い換えや熟語
- 「全幅の信頼」の使い方
- 「全幅」の対義語・反対語
「全幅の信頼」の意味とは?
「全幅の信頼」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
「信頼」という言葉はすぐに理解できても、「全幅」の読み方や意味が理解できないかもしれません。
そこで「全幅の信頼」の読み方や意味を紹介します。
- 「全幅の信頼」の読み方
- 「全幅の信頼」の意味とは
「全幅の信頼」の読み方
「全幅の信頼」は「ぜんぷくのしんらい」と読みます。
「全幅」は「ぜんぷく」と読みます。
初めて目にする人は「ぜんはば」などと間違った読み方をしてしまうかもしれません。
「ぜんぷく」ですので間違えないようにしましょう。
また「信頼」は「しんらい」と読みます。
こちらは日常的に目にする熟語ですので、問題なく読み方が分かると思います。
「全幅の信頼」の意味とは
「全幅の信頼」の「全幅」とは、「幅の全て」つまり「幅いっぱい」という意味になります。
例えば目の前に白い布があるとイメージしたら、白い布を丸ごと、全部が「全幅」となります。
余すことなく、全部という意味が「全幅」にはあります。
また「信頼」は「頼りにできると信じる」という意味になります。
「頼りにする」「信じられる」という、人間関係ではかなり難しい重要な要素を含んでいます。
「信頼できる」というだけでも、かなり気を許した相手だとうかがい知る事ができますが、「全幅」が付くと、「完全に信頼している」という意味になり、相手への強い好意や確実性を信じる気持ちを感じる事ができます。
「全幅」の類語や言い換えや熟語
次に「全幅の信頼」に含まれる「全幅」の類語や、言い換えられる似た意味の言葉を紹介します。
似た意味の言葉と「全幅」を並べて、より深く言葉の意味を理解しましょう。
- 「全部」【ぜんぶ】
- 「全面」【ぜんめん】
- 「全般」【ぜんぱん】
- 「オール」【おーる】
- 「一切」【いっさい】
- 「一から十まで」【いちからじゅうまで】
- 「有りっ丈」【ありったけ】
「全部」【ぜんぶ】
「全幅」という言葉の意味も含んだ、もっとも使い慣れた言葉が「全部」ではないでしょうか。
「全部」は他の言葉に言い換えるのが難しいくらい、みなさんが身近に感じている言葉だと思います。
ある物事の全てを意味する言葉が「全部」です。
幅いっぱいを意味する「全幅」もそうですし、ケーキならカットした部分のケーキだけでなく、丸ごとワンホールのケーキを「全部」といいます。
「全面」【ぜんめん】
すべての方向、方面的にという意味を持つ言葉に「全面」があります。
また新聞などのパージ全部を「全面」という事があります。
新聞の一面全部に大きな広告を出す時に、「全面広告」という言葉が使われます。
新聞の一面いっぱいが一つの広告で埋め尽くされているのを見ると、「全面」が適用される範囲の広さが理解しやすいかもしれません。
「全般」【ぜんぱん】
大掴みにした全体的な事を「全般」と呼びます。
「全般的に」などと使います。
調子を聞かれた時などに「全般的には良いです」とか、「全般的に、まずまずです」などと返事をする事ができます。
またざっくりと何かを掴む時に有効な言葉で、ビジネスシーンでも「全般的に事業は良い方向に推移しています」などと便利に使われます。
「オール」【おーる】
「すべて」という意味で、「オール」という言葉を使う事があります。
例えば日本代表のスポーツチームの事を、「オールジャパン」という事があります。
またすべてのスター選手が集まる事を「オールスター」と言いますし、髪の毛をすべて後ろになでつける事を「オールバック」といいます。
若者言葉では、夜通し遊ぶ事を「オール」と呼びます。
「すべて」を英語で表現したものなので、いつの時代も使いやすい便利な言葉です。
「一切」【いっさい】
「全幅」に似た意味の言葉に「一切」があります。
「いっさい」と読み、こちらも「すべて」という意味を含んだ言葉です。
「一切合財」という言葉もあり、「すべての財産」という意味があります。
「一から十まで」【いちからじゅうまで】
「全幅」と同じように、「すべて」を意味する言葉に「一から十まで」があります。
「全幅」が幅のすべてという意味ならば、「一から十まで」は数字のすべての意味があります。
「一から十まで」はビジネスシーンでも頻繁に使います。
例えば新人社員は「先輩から『一から十まで』仕事のやり方を教わる」必要があります。
また先輩社員は「新人に『一から十まで』仕事を教えるのが面倒くさい」という愚痴を言いたくなるかもしれません。
「有りっ丈」【ありったけ】
あるだけ全部という意味の言葉に、「有りっ丈」という言葉があります。
「全幅」と言い換えられる、ほとんど同じ意味の言葉です。
「有りっ丈の信頼」はまさに「全幅の信頼」と同じ意味になります。
文章にする時や改まった場面では「全幅の信頼」と表現して、言葉にする時は「有りっ丈の信頼」と表現すると、上手な使い分けになりそうです。
「全幅の信頼」の使い方
「全幅の信頼」という言葉は、「置く」や「寄せる」という言葉をつないで使う事が多いです。
日常的には「全幅の信頼」という言葉を使うシーンは少なく、どちらかといえばビジネスシーンで使う事が多い言葉だといえるでしょう。
例えば人事査定が行われる直前などに、人事権を持つ上司と会った時は、「全幅の信頼」という言葉を使うチャンスです。
「部長に「全幅の信頼」を置いています」などと、服従の意思を示すセリフとして「全幅の信頼」を使うと、上司からの覚えが良くなるかもしれません。
さらに取引先との商談の時に「○○さんには「全幅の信頼」を寄せてますので…」などと言う事があります。
純粋にお得意先への親愛の情を示す事もできますし、「期待を裏切らないように」釘を刺すような使い方もできます。
「全幅」の対義語・反対語
最後に「全幅の信頼」の「全幅」の対義語や反対語をチェックして行きましょう。
「すべて」を意味する「全幅」と反対の意味を持つ言葉とは、一体どのような言葉なのでしょうか。
- 「一部」【いちぶ】
- 「断片的」【だんぺんてき】
- 「パート」【ぱーと】
「一部」【いちぶ】
「一部」という言葉は、誰もが良く使う断片的な物事を意味する言葉です。
「一部」には、「全部の中の少しの部分」という意味があります。
「全幅」が幅いっぱい、全部という意味がある事から考えると、「一部」はかなり限定的な意味になります。
「全体の中のある部分」という意味もあり、「○○高校の生徒は穏やかな生徒ばかりだが、「一部」の生徒は素行が悪い」などと「一部」を使う事もあります。
「断片的」【だんぺんてき】
「断片的」という言葉があります。
切れ端、切れ切れのひとつという意味があり、「全幅」と180度違う意味の言葉といえます。
例えば「断片的な信頼」という言葉にすると、あまり信頼されていない事が分かります。
映画の記憶が「断片的」という場合も、ほとんど話の筋を覚えていない様子が見てとれます。
「パート」【ぱーと】
「パート」は、「部分」という意味の言葉です。
そのため、すべてを意味する「全幅」とは反対の意味の言葉になります。
非正規社員の事を、「パートタイマー」という言葉を短くして「パート」といいます。
「パート」は勤務時間の一部分を担当する従業員なので、「パート」という言葉を使っています。
ちなみに「パート」の反対は「フルタイム」となり、勤務時間の全ての時間を働く人の事を指します。
「全幅の信頼」は「思い切り、相手の事を信頼している様子」を意味する言葉です。
部分的に頼れると信じられる相手ではなく、頭のてっぺんから、脚の先まで頼りになると信じている相手に使いたい言葉です。
ビジネスシーンを中心に使われる事が多い言葉ですので、これを機会に読み方や意味、使い方を覚えておきましょう。