「心機一転」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「心機一転」とは何かの出来事をきっかけにして、すっかり気持ちが変わることです。
心機一転の「類語・言い換え・対義語・使い方・例文」などについて詳しく説明していきます。
目次
- 「心機一転」の意味とは?
- 「心機一転」の類語や言い換え
- 「心機一転」の使い方
- 「心機一転」を使った例文
- 「心機一転」しやすい状況の変化・場合についての説明
- 「心機一転」の対義語
「心機一転」の意味とは?
「心機一転」の意味は、「ある動機・物事をきっかけにして、完全に気持ちがポジティブな方向に切り替わること」です。
心機一転とはある出来事や対話などをきっかけに、すっかり気持ちや考え方を良い方向に入れ替えることであり、心機一転することによって落ち込んだ精神状態が改善したり、閉塞状況を抜け出せたりすることもあります。
心機一転する時というのは、「新しい物事を始めようとする時」や「長く悩み続けてきた問題が解決に向かう時」、「生活環境・人間関係が大きく変化した時」が多くなります。
今までと同じ精神状態や認知傾向(物事の考え方)が続かなくなって、すっかり気持ち(モチベーション)を前向きな方向に入れ替えた時というのが、「心機一転した時」なのです。
- 「心機一転」の読み方
「心機一転」の読み方
「心機一転」の読み方は、「しんきいってん」になります。
心機一転の「心機(しんき)」とは「心の働き・機微・はずみ・気持ち」などを意味していて、一転とは「大きく変わること・がらりと急に変化すること」を意味しています。
心機一転は「就職・転職・退職・転校・引越し・離別・死別・病気・回復」などの何らかの出来事や人生の変化をきっかけにして、今までとは全く異なる気持ちや考え方へと急に変化することを意味しているのです。
「心機一転」の類語や言い換え
「心機一転」の類語や言い換えには、どのようなものがあるのでしょうか?「心機一転」の類語・言い換えについて、分かりやすく紹介していきます。
- 「気分一新」【きぶんいっしん】
- 「気分転換」【きぶんてんかん】
- 「決意(心)を新たにして・新たな気持ちで」
「気分一新」【きぶんいっしん】
「心機一転」の類語・言い換えとして、「気分一新(きぶんいっしん)」があります。
気分一新の意味は、「気持ちをすっかりと新しくすること」や「何らかの行動を起こすことによって今までとは全く違う良い気分になること」になります。
何かの行動や変化をきっかけにして、気分がすっかり良くなるといった意味合いで使われる言葉が「気分一新」であり、「心機一転」とほぼ同じ意味になります。
「気分転換」【きぶんてんかん】
「心機一転」の類語・言い換えとして、「気分転換(きぶんてんかん)」があります。
気分転換の意味は、「何らかの行動や変化によって、今までの気分とは違う気分に入れ替えること」や「遊び・趣味などの気晴らしの活動によって、気分の方向性を転換させること」になります。
「決意(心)を新たにして・新たな気持ちで」
「心機一転」の類語・言い換えとして、「決意(心)を新たにして・新たな気持ちで」があります。
「決意(心)を新たにして」の意味はそのまま、「決意・心を新しいものに切り替えること」になります。
「新たな気持ちで」の意味はそのまま、「新しい気持ちに切り替えて物事に臨む」になります。
「心機一転」の使い方
「心機一転」という言葉の使い方は、何らかの出来事をきっかけにして「今までの考え方・気持ち」よりも良い方向に考え方(精神状態)が変わった時に用いるということです。
心機一転は生活環境や仕事状況、人間関係などが大きく変わった時などに、「心機一転、頑張りたいと思います」といった使い方をすることが多いのです。
あるいは、新しい部署に異動になったり、今までの学校を卒業して新しい学校に進学したり、長く付き合っていた相手と思い切って別れたりした時などに、「心機一転のチャンス」というような使い方をします。
「心機一転」という言葉には、ポジティブな気持ちに急速に変わるというニュアンスがあり、「今までの落ち込んでいたネガティブな気分」が短時間で良い方向に変わってきた時に使う言葉なのです。
「心機一転」を使った例文
「心機一転」を使った例文には、以下のようなものがあります。
- 大学に進学したことを良い機会にして、心機一転、両親のいる自宅を離れて初めての一人暮らしをすることに決めた
- 長年連れ添ってきたパートナーとの熟年離婚は精神的につらかったが、これを心機一転のチャンスと考えて、「第三の人生」を他者に依存せずに自分の足で歩き始めることにした。
- 人事異動で今まで経験したことのない部署に配属されましたが、心機一転、新人に戻ったつもりで頑張ろうと思っています。
「心機一転」しやすい状況の変化・場合についての説明
「心機一転」しやすい状況の変化・場合には、どのようなものがあるのでしょうか?心機一転が起こりやすい状況の変化・場合について、分かりやすく説明していきます。
- 「大学・高校などに進学した場合」
- 「初めて就職した状況の変化・別の会社に転職した場合」
- 「恋愛で別れた場合・結婚で離婚した場合」
「大学・高校などに進学した場合」
心機一転が起こりやすい状況の変化・場合として、「大学・高校などに進学した場合」があります。
中学校から高校に進学したり、高校から大学に進学したりした時には、今までとは全く違う新しい気持ちや考え方(目的意識)になりやすく、自然に心機一転が起こりやすくなります。
別の土地に移動して新しい学校へ進学することによって、友人関係(人間関係)もリセットされることが多く、新たな人間関係を一から築き直していくことで、心機一転を果たしやすくなるのです。
高校生になれば大学入試や就職に向けて頑張ろうという気持ちになりやすくなり、大学生になれば学問を学んだり就活に向けて頑張ろうという気持ちになりやすくなります。
新しい学校に進学することによって、急速に学業・就活・人生に向けたモチベーションが心機一転で変わりやすいのです。
「初めて就職した状況の変化・別の会社に転職した場合」
「初めて就職した状況の変化・別の会社に転職した場合」というのが、心機一転が起こりやすい状況の変化・場合になってきます。
大学・高校・専門学校などの学校を卒業して、初めて会社(役所)に就職するという状況の変化は、「社会人としての自立意識」を高めるという意味で、心機一転のチャンスになりやすいのです。
会社員として働き始めたり社会人としての自覚が強まったりすると、いつまでも親・友人・若さなどに甘えた学生気分でい続けることが難しくなり、心機一転で自分の人生を自立して頑張っていこうという気持ちになります。
自分で自分の住む家の家賃を払ったり、水道光熱費・食費などの生活費を払ったり税金・社会保険料を払ったりすることで、「日々の生活費を自分の仕事で頑張って稼がなければいけない」という社会経済的な義務感が強まる心機一転が起こりやすいのです。
「恋愛で別れた場合・結婚で離婚した場合」
心機一転が起こりやすい状況の変化・場合として、「恋愛で別れた場合・結婚で離婚した場合」を上げることができます。
恋愛で恋人と別れたり離婚で配偶者(パートナー)と別れたりすることは、精神的に非常につらくて苦しい体験になりますが、「別れは出会いの始まり」というように、自分の人間関係を整理して心機一転で頑張るためのきっかけになることも多いのです。
恋愛・結婚でつらい別れを経験した後には、心機一転で「これからの自分の人生・男女関係をどのようにしていくべきか」について真剣に考えるチャンスにもなってくるのです。
「心機一転」の対義語
「心機一転」の対義語としての意味合いを持つ言葉には、「現状維持」「停滞感」「閉塞感」「気持ちを引きずる」「未練が残っている」などがあります。
「現状維持」の意味は「現在の状態のままを維持すること」であり、何かをきっかけにして大きく変わるという「心機一転」とは反対の意味になります。
「停滞感」の意味は「前進・進歩をすることがなく、同じ場所で止まっていること」であり、心機一転とは逆の意味になっています。
「閉塞感」の意味は「変化を起こせずに行き止まりに突き当たっている感覚」であり、何らかの出来事や変化をきっかけにして問題を解決に導いていく心機一転とは反対の意味なのです。
「気持ちを引きずる・未練が残っている」という言葉も、過去と同じ気持ち(感情の状態)をずっと引きずり続けているという意味であり、何らかの動機や変化をきっかけにして、すっかり気持ちが入れ替わる心機一転とは反対の意味になっています。
「心機一転」という言葉について徹底的に解説してきましたが、心機一転の意味は「ある動機・物事をきっかけにして、完全に気持ちがポジティブな方向に切り替わること」です。
心機一転の類語・言い換えには「気分一新」「気分転換」「決意を新たにして」などがあります。
心機一転が起こりやすい状況や場合についても紹介しています。
「心機一転」という言葉について詳しく調べたい時には、ぜひこの記事を参考にして下さい。