「理論的」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
日常生活の中では、色々な会話が交わされます。
感情的に相手と話すこともあれば、理論的なことばかり終始するコミュニケーションもあります。
その中で、「理論的」というキーワードが出てくることがあります。
目次
- 「理論的」の意味とは?
- 「理論的」の類語や言い換え
- 「理論的」の使い方
- 「理論的」を使った例文
- 「理論的」の対義語
- 「論理的」と「理論的」
「理論的」の意味とは?
「理論的」とは、どのような意味があるのでしょうか?
「理論的」の「理」という字には、「このようなことから、次はこうなる」あるいは、「そうならざるを得ない」という「その時点で最も確実な法則」のことを表しています。
「理論」とは、理を元に、「物事の過程と結果がどのようになるかを予測・計算して説明すること」を意味しています。
「理」=「法則」は、基本的に「人の意志では曲げられないものルールや有り様、成り行き」であり、「理論的」とは、そのような傾向にあることです。
「理論的」というと、重力や時間などの物理法則を思い浮かべますが、この他にも、「国が制定した憲法や法律と言った類いの社会的ルールや、ビックデータなどの多くの情報から得た統計的な分析による予測」なども「理論」というジャンルに属することになります。
- 「理論的」の読み方
「理論的」の読み方
「理論的」は、「りろんてき」という読み方になります。
「理論的」の類語や言い換え
「理論的」を他の言葉に言い換えると、次のような言葉になるでしょう。
- 「分かるように」
- 「順を追って」
- 「噛み砕いて」
「分かるように」
「もっと子供達に分かるように話をしてください」
ここで言う「分かるように」とは、「理解できるように」、「理解しやすいレベルに」というような意味があります。
「理論的」という意味に近い一方で、その内容が誰でも簡単に理解できるようなレベル、話し方をすることになります。
物事を説明する人の中には、やたらと専門用語を並び立てているだけで、分かりづらい話をすることがあります。
実は、本人自身が話を理解できていないのかもしれません。
「順を追って」
「順を追って」とは、「順番にしたがって事を進める」ことや、「順序どおりにする」という意味になります。
「順を追って説明してくれないと、聞く方は頭の中が、めちゃくちゃになる」
「落ち着いて順を追って、事故の様子を教えて頂けませんか?」
このような使われ方になります。
「噛み砕いて」
「噛み砕いて」とは、「もっと分かりやすすく平易な」という意味になります。
動物が大きな獲物を「噛み砕く」ことで、小さくして食べやすくするように、難しい言葉も、「噛み砕く」ように細か分かりやすい言葉にしていくことになります。
「もっと噛み砕いて、説明してください」というような使い方をしますが、最近では、「理解不能な言い方」、「意味不明のコメント」、「訳が分らない表現」というようなことをいう人が増えていますが、「噛み砕いて」説明してあげる必要があるかもしれませんね。
「理論的」の使い方
「理論的」という言葉を使う時は、何か物事が想定したこととは、大きく外れた時に、使われることがあります。
「想定外」ということは、世の中では、必ず起きるものですが、普通ならば理論的にはありえないことです。
それでも人の考えや理論では、語ることができない、説明することができないことがあります。
そのような時に「理論的」という言葉を使うことになるでしょう。
「理論的」を使った例文
「理論的」を使う例文を見ていくことにしましょう。
- 「理論的」の例文1
- 「理論的」の例文2
「理論的」の例文1
「この考え方は、理論的にはとてもすばらしいと思えます」
学会で発表したことや、プレゼンテーションの内容など、考え方が、とても理論的に考え方がまとめてあり、一定のルールや法則に乗っ取った内容のために、このような発言をされることがあります。
「理論的」の例文2
「おかしい。今回の事故は理論的にはありえないことだ。どうしてこんなことが起こったのだろう?」
「理論的」という言葉を使う的にこのような使われ方が一番多いかもしれませんをまさに、想定外の出来事を目の辺りにした時に出てくる言葉ですね。
「理論的」の対義語
「論理的」の対義語はどんな言葉があるのでしょうか?
- 「直感的」
- 「感情的」
「直感的」
「直感的」とは、「推理などによらず、瞬間的に、あるいは直接的に物事の本質を見てとるさま」のことを意味しており、「直観的に判断する。」というような使い方になります。
人のインスピレーションに頼った判断や思考とも言えます。
「神がかり」的な行動かもしれませんが、直感的に動くことができる人は、動物的な勘がさえるというよりは、多くの経験に基づく判断ということかもしれません。
「感情的」
「感情的」という言葉もある意味、「理論的」の対義語と言えます。
感情に関する行動で、「理性を失って感情をむきだしにするさま」や「感情的なものの言い方」を意味しています。
「あの2つの国の間には、感情的な障壁があるので、交渉は決裂するだろう」
このような使い方がされます。
「論理的」と「理論的」
「理論的」と似ている言葉として、「論理的」があります。
この2つの言葉は似通っていそうで、それぞれの意味は、異なってきます。
「論理的」とは、「与えられた条件から、正しい結論を得る考え方の筋道や、現象を合理的に、あるいは、統一的に解釈する上に認められる因果関係」的な思考や行動を表しています。
これに対して、「理論的」とは、「個々の現象に適用し得るものとして、組み立てられた、普遍的で、且つ体系的な説明・概念・知識の総体」的なこととなります。
言い換えると、「論理的」とは、まず論があって、それを正当化するための「理」が伴うことで、「理論的」とは、「先に理屈(ルールや法則)ありきで、それを論ずることと言えるでしょう。
このようなから、「論理的」は、想定する推定などの証明していない事象に対して、実在する「理」を当てはめることであり。
「理論的」とは、物事ほ現実的な事実などの既証明事象に対して論じていくことと言えるでしょう。
「理論」とは、「絶対的な法則」と説明することができますが、ビジネス上での会話でも、
「本当に計画は大丈夫なのか?問題なく進むのか?」
「まぁ、理論上ではね」
と言ったやりとりがあります。
このような会話が交わされることは、大抵失敗しそうな傾向の状態の時です。
というのも、「理」をベースにした計算やシミュレーションは、「あくまで今の時点ではそうなるはず」という意味しかないのです。
これに想定外のイレギュラー的なことが発生して前提条件が変化することや、新たな理論が加わることで、予測が簡単に変わってしまうのです。
「リンゴが落ちれば、地面に落ちる」
「落ちるリンゴは、人の手で受け止められるかもしれない」
「リンゴはゴム製でできているので、落ちても割れることがない」
このように「理論」は、常に変化・進化しており、全ての出来事を正しく把握している人などはいません。
したがって、常に相互に影響を与え受けている事象や生物の行動などに対しても、一定の条件を保ち続ける確保することは難しく、それを理解し続けて把握することは不可といっても過言ではありません。
もし、その時の理論自体が正しくても、それを理解して使う人は、正確な生き物ではありません。
「理論的」とは、必ずしも絶対ではないのはないのです。
「理論的には」や「理論上は」という表現する言い方は絶対的に納得しなくてはならないという傾向がありますが、条件が1つでも、変化したり加わることで、崩れてしまう程度の短期間な保証にしか過ぎないのです。