「感無量」の意味とは?類語、使い方や例文を紹介!
「感無量」の意味や類語を紹介します。
さらに「感無量」を使った例文や、「感無量」を使った言葉の意味を紹介します。
目次
- 「感無量」の意味とは?
- 「感無量」の読み方
- 「感無量」の意味とは
- ポジティブな場面で使う事が多い「感無量」
- 「感無量」の類語や言い換え
- 「感無量」を使った例文
「感無量」の意味とは?
「感無量」という言葉があります。
「感無量」は感動系の言葉で、とても良い事が起こったり、何かを成し遂げた時に使う言葉です。
これから良い事が起こった時に使いたい言葉として、「感無量」の読み方や言葉の意味を知っておきましょう。
「感無量」の読み方
「感無量」とは「かんむりょう」と読みます。
まず「感無量」の「感」は、「感慨」という言葉を略したものです。
そのため「感無量」ではなく「感慨無量」という言葉を使う事もあります。
一般的には「感無量」という言葉を使う事のほうが増えているかもしれません。
「無量」は「むりょう」と読みます。
「計る事ができない」くらいに、量が多い事を意味する言葉です。
「感無量」の意味とは
先述した通り「感無量」の「感」は、「感慨」の略です。
「感慨」とは、身に染みて感じる事、またはその思いの事をいいます。
分かりやすい言葉でいえば、「感動」と言い換える事ができるかもしれません。
「無量」は、数えきれないくらい多い事を意味しますので、「感無量」とは計る事ができないくらい身に染みて感じている、感動しているという意味になります。
例えば受験勉強を振り返って「感無量」になる時は、受験勉強に関する思いが湧きすぎてしまい、頭の中や心の中がいっぱいになる様子を指します。
ポジティブな場面で使う事が多い「感無量」
また「感無量」という言葉を使う時は、ポジティブな出来事が起こった時や、それなりの達成感がある時に使うケースが多いです。
そのため、受験勉強を振り返って「感無量」という言葉を使う時は、ほとんどの場合、受験勉強を成功させた時の事です。
もし受験に失敗をしてしまった場合でも、「自分は良く頑張った」と自分を褒めてあげたくなるような達成感がある時なら「感無量」という言葉を使う事があります。
「感無量」の類語や言い換え
次に「感無量」に似た意味の言葉や、類語についてチェックして行きましょう。
感動を言い表す言葉がたくさん出てきますので、それぞれの言葉の意味を知りましょう。
- 「感動する」
- 「ぐっと来る」【ぐっとくる】
- 「感極まる」【かんきわまる】
- 「胸に迫る」むねにせまる
- 「胸を打つ」【むねをうつ】
- 「胸が一杯になる」【むねがいっぱいになる】
「感動する」
「感無量」を簡単な言葉で表現するならば「感動する」となります。
感動とは、物事を深く感じて、心が動く状態を表現しています。
まさに「感じて、心が動く」のが、感動というわけです。
例えば映画を観た後で、視聴者が「感動した」という時は、映画のどこかのシーンやセリフに深い意味を感じ、心が動いた様子を言葉にしています。
また「感動的な場面」という言葉は、オリンピックや高校野球を振り返る時などに良く耳にします。
一般的に「感動的な場面」とは、見ている人が思わず涙してしまうくらい、強い感動を伴うシーンの事を指します。
このように「感動」という言葉は、涙が伴うくらい、感情が動く様子を表現する事ができます。
「ぐっと来る」【ぐっとくる】
感動をしてしまうようなシーンでは、胸がつまるような感覚を持つかもしれません。
この心が動いて、胸がつまる様子を「ぐっと来る」と表現します。
涙を流すまではいかないけれど、「ぐっと来る」シーンは多いでしょう。
あるいは、他の人は涙を流すようなシーンでも、落ち着いた様子を見せたくて「ぐっと来た」という程度に抑える事もあります。
いずれにせよ「ぐっと来る」は、「感動」そして「感無量」と似た意味の言葉です。
日常的に使う事が多い、少し照れ屋の人にも使いやすい言葉かもしれません。
「感極まる」【かんきわまる】
「感極まる」も「感無量」や「感動」と似た意味の言葉です。
あるいは「感動」の上を行くような、強い感慨を受けた時に使う言葉かもしれません。
強く感動したせいで心が動揺して、いつもの自分ではいられない…そのような事がないでしょうか。
このように感動が原因で、普段通りに行動できない様子を「感極まる」と表現します。
「胸に迫る」むねにせまる
「胸に迫る」という言葉を使って、「感無量」と同じような場面を言葉にする人もいるかもしれません。
「胸に迫る」とは、心に強く感じる事を意味します。
「感動」のような涙を流すようなシーンではないケースでも、「胸に来る」シーンはたびたび訪れます。
誰かが素晴らしいスピーチをした場合は、その場にいる誰もの「胸に迫る」かもしれません。
「胸を打つ」【むねをうつ】
「胸に迫る」スピーチをする人は、誰かの気持ちを動かす事ができる人です。
逆に言えば、このような人は、他の人の「胸を打つ」スピーチができる人という事になります。
つまり「胸に迫る」が聞き手から見た様子だとすれば、話し手から見れば「胸を打つ」というアクションになるでしょう。
仕事上でも、誰かが素晴らしい挨拶をして、聴衆の「胸を打つ」事があります。
日常的に感じているちょっとした感動を「胸を打つ」という言葉に変換する事ができそうです。
「胸が一杯になる」【むねがいっぱいになる】
「感無量」と似た意味の言葉に「胸が一杯になる」という言葉があります。
感動のあまり、何とも言えない気持ちになる様子を言葉にしたもので、感動系の言葉の中でも、もっとも「感無量」に近い言葉かもしれません。
とにかく感動をしているけれど言葉にする事ができない…「胸が一杯になる」はそんな様子を感じさせることができます。
結婚式のスピーチなどで、新婦が感動のあまり言葉を繋げない時などは、「胸が一杯になる」と表現する事ができるでしょう。
「感無量」を使った例文
「感無量」を文章に組み込む時に、どのようにすれば良いかを知るために、「感無量」を使った例文を見て行きましょう。
様々なシーンで感無量になる機会があると思います。
どの場面でも的確に「感無量」を使った文章を作れるようにしましょう。
- 結婚式で見られる「感無量」の例文
- 仕事を終える時の「感無量」を使った例文
結婚式で見られる「感無量」の例文
「感無量」になるシーンといえば、やはり結婚式の披露宴ではないでしょうか。
たくさんの想いがあふれすぎて言葉にできない様子は、新郎新婦の特に新婦側に多く見られます。
特に最後の「花嫁の挨拶」のシーンでは、「感無量」になりやすいです。
このようなシーンを「感無量」を使った文章にしてみましょう。
「新婦は両親への感謝の気持ちが極まって、『感無量』になった。自分の言葉を思いにしたいのだが、できそうもない」となります。
またその様子を見た両親も、「娘が涙に震えるシーンを見て、両親は『感無量』になった。
その姿を見た列席者もまた『感無量』になっていた」という感じです。
仕事を終える時の「感無量」を使った例文
長いプロジェクトを終える日は、たくさんの想いが湧きあがってきて「感無量」になりやすいと思います。
例えば「3年間にも及ぶプロジェクトが終わった。たくさんの想いが込み上げて『感無量』になった」とか、「プロジェクトの打ち上げで、リーダーの○○さんが涙する姿を見て、チームのみんなが『感無量』になった」という文章にする事ができます。
また定年を迎えた社員が会社を去る時は、「40年近いサラリーマン生活を思いだし、『感無量』になった」と「感無量」を使った文章で、彼の気持を表現する事ができるかもしれません。
「感無量」という言葉は、感動系の言葉のひとつです。
「感無量」な瞬間に数多く立ち会える人は充実した人生を送っているといえそうです。
もちろん、まだな人も、いつか「感無量」だと思えるような瞬間に立ち会えるかもしれません。
その時に使いこなせるように、「感無量」の言葉の意味や使い方を知っておきましょう。