「あけすけ」の意味とは?方言?使い方や例文を紹介!
世の中には、自分のことを、あまり語りたがらない人と、正反対に、家族構成から私生活、夫婦げんかの顛末まで、Aさんのことなら、誰もが、何でも知っている、詰まるところ猫の名前の由来までも、知っているというほど、自分をさらけ出す人と、正に、十人十色です。
目次
- 「あけすけ」の意味とは?
- 「あけすけ」の言い換え
- 「あけすけ」の言葉の使い方
- 「あけすけ」の例文
- 「あけすけ」の語源
- 「あけすけ」を使った言葉
- 「あけすけ」は何処の方言
「あけすけ」の意味とは?
開けっぴろげで、包み隠しのないこと、また、その様子やあり様をいいます。
ものを言うにも、隠すことなく、遠慮をすることもなく、はっきりと表すことやその様を言います。
普通は、押さえて、表には出さない欲望や感情なども、隠さず表現する「露骨」という言葉に、よく類似した意味をもつ言葉だとも言えます。
「あけすけ」の言い換え
- 「開けっ広げ」【あけっぴろげ】
- 「ざっくばらん」【ざっくばらん】
「開けっ広げ」【あけっぴろげ】
戸や窓が、すっかり開け広げられて、全開の状態になっていることや、その様子を表す言葉です。
そのことから転じて、自分の心中や物事を包み隠さずに、全てを明らか、オープンの状態にすること、また、そのような様子を表す言葉です。
「何事?」
「見ての通り、大掃除よ」
「だからといって、ここまで開けっ広げることは、ないやろうに」
「ざっくばらん」【ざっくばらん】
遠慮や気取りがなく、率直な様子で、もったいぶったり、格好を付けたりするところもなく、素直にありのままの心情を表している様子を指している言葉です。
見てくれ通りの何者でもない、裏表のない正直な生き方や姿勢を指していますが、何より見栄をはったり、飾ったりのない、素のままの生き方や話し方のさまを言います。
「D課長のざっくばらんな対応に、緊張がすぐにほぐれて、気持ちよい相談ができた」
「あけすけ」の言葉の使い方
そのまま名詞の形で使っても、助詞の「な」や「に」を加えることで、形容詞的に使っても、比較的使いやすい言葉です。
基本、様子を表す言葉ですから、性格や人柄を表すような時に、使います。
もちろん、前後の文によって、長所にも短所にも変化します。
「あけすけ」の例文
- 「あけす」の例文1
- 「あけす」の例文2
- 「あけす」の例文3
「あけす」の例文1
曾祖父のお祝いに、みんなで集まった際に、叔父がいくら身内とは言え、あまりにも(あけすけ)なので「たいがいに、しときい」と、思わず怒鳴ってしまった。
「あけす」の例文2
B子さんが、気さくで(あすけな)性格だというのは分かるけど、嫁としてはもう少し控えめな所も欲しい気がします。
「あけす」の例文3
さほどのことでもなかったのに、みんなの前で、(あけすけに)叱責されたので、さすがに頭にきて、「なら、言いますけど」と、一言言い換えしてやったら、マジでびびっていた。
「あけすけ」の語源
漢字では「明け透け」と書きます。
昔、「ものを明るみにだす」という意味で「明ける」という言葉が使われ、初めは、開いた間から、向こうが透けて見えるような状態を表していた言葉なのですが、隠すことなくという意味が加味されてきました。
また「開け」は「仕切りを取り除く」ということを表し、「透け」は、「向こうのものが見える」ということをいうので、それらのことを合わせて「あけすけ」となったとする説もあります。
「あけすけ」を使った言葉
末尾に助詞を加えることで、いろんな言葉が、出来てきます。
- 「あけすけな人柄」
- 「あけすけな女性」
- 「あけすけな質問」
- 「あけすけな性格」
「あけすけな人柄」
飾りっ気のない、素のままで発言し、行動する、野性味豊かな人が連想されます。
ただ、日頃からの単刀直入なものの言い方が、周りにどう受け止められているかについては、注意を忘れないことが、大切です。
「あけすけな女性」
ずけずけと自分の意見を述べ、細かなことにはこだわらない、男性的な行動力をもったある面では、たくましい女性像が、作られてきます。
女性にありがちな、些細なことに拘泥して、悩んだり、落ち込んだりといったことが少なく、「明日は、明日の風が吹く」的人生観で、常に、前向きに行動するポジティブな女性を指す言葉です。
「あけすけな質問」
30過ぎの女性に、既婚か未婚かを問うようなデリケートな問題に関しては、配慮をして尋ねるのが普通ですが、それをいきなり「独身?」と、尋ねるような、デリカシーの全くない質問の仕方や内容のことをいいます。
「あけすけな性格」
あけっぴろげで、飾りっ気がなく、包み隠しのない姿勢や態度で接してくれる性格です。
しかし、自分の性格がオープンなだけに、人の気持ちをおもんばかる点が、不十分と言うより、そんな気持ちは、持ち合わせていないといった方が正解で、真正面から付き合うと、疲れを感じてくる傾向のある性格です。
「あけすけ」は何処の方言
大阪弁のような雰囲気をもっていますが、あけすけな言葉や態度の人が、比較的大阪に多いというイメージがあるだけで、どこの方言でもない標準語です。
最近、あけすけな物言いをする人が、増えたように思えます。
SNSなどの発達によって、話し言葉や感嘆符、スタンプなどで事が済むようになってきたので、相手の気持ちや想いを、推しはかるとか、相手の立場に立って考える、といったことが少なくなりました。
いわゆる「タメ」の関係での会話が、横行しています。
あけすけも、くったくがなく、裏もないような気がして、すっきりしますが、やはり、考えは薄い気がします。
女性もどこかしらミステリアスな面があってこそ、真の魅力が出てくるように思えます。
あけすけな面も大事ですが、相手を思いやる心は、もっと大事です。